07/10/01 08:12:02 mxxRzseL
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敵の陣形の最も薄い部分を、瞬時に看て取ったイサムは、やはり非凡な将であった。
いや、非凡な将としての、素養はあったというべきか。
イサム艦隊は回頭しつつ紡錘陣形を取り、錐を揉み込むように一点集中突破を試みる。
スナガ.。oO(こいつは―!)
傍で見ていて、スナガは心中密かに舌を巻いた。
スナガ.。oO(たいしたガキだぜ。戦争のやり方を心得てやがる)
イサム「斉射!」
ただ一点に集中したイサム艦隊の砲撃が、黒色槍騎兵艦隊の薄い横腹を食い破った。
自ら切り拓いた突破口を、イサム艦隊は一丸となって抜ける。まだ1隻の落伍艦も出してはいない。驚異的な用兵だ。
ビッテンフェルト「なんと!?」
さすがにビッテンフェルトも凡将ではなかった。
これ以上味方艦隊に傷口が広がらぬよう、即座に対応する。
ビッテンフェルト「これは少しあの坊やを見縊りすぎていたのかもしれんな。尤も、かなり有能なブレーンがついているのだろうか……」
オペレーター「敵艦隊、戦闘区域より離脱して行きます!」
ビッテンフェルト「まあいい。この俺を手玉に取ったことに免じて、今日のところは見逃してやれ。
あの坊やは殺さないようにとの、汎銀河共和国のタイラー大統領との
約束だったからな。だがこの次はこうはいかんぞ!」