07/08/07 03:21:06 PUCay86c
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タイラー「本当に銀河に危機が迫りつつあるのかということも含めてまるきりピンとこないんだ」
ユリコ「大統領閣下でもそうですの?」
タイラー「他人行儀な言い方はよせ。君も大統領夫人になったんだからな、ユリコ」
ユリコ「それこそ実感が湧かないわ。お茶でも淹れましょうか? ジャスティ」
タイラー「とりあえず、そうしてくれ」
ユリコ「はいはい」
大統領になっても、二人の距離とタイラーの自分への接し方が変わっていないことが、ユリコには嬉しい。
ユリコ「で、あなたの方はどうなの?」
タイラー「何が?」
ユリコ「何がって……大統領になった実感よ」
タイラー「ああ……(ちょっと考えて)……この椅子は、思ったほど座り心地が良くない」
ユリコ「そう……正直なのね、どこまでも……」
これは、今の地位に長く座っていられそうにないわねと、ユリコは行く先を思い、妙に安心してしまった。
タイラー「しかしユリコ、怪我の方は本当に大丈夫なんだろうな?くれぐれも無理だけはしないでくれよ」
ユリコ「もうっ、本当に大丈夫ですったら! フレデリカさんも首相として
毎日頑張っているんだし、帝国の皇妃ヒルダ様も御夫君の猛反対を
押しきって、もう御公務に復帰なされておられるんでしょ?なら尚更
共和国の大統領夫人がベットの上で休んでなんかいられないわ」