08/05/25 23:34:46 0
刀を突きつけたまま、俺は返答を待つ。
しかし、返答一つで首を刎ねるか刎ねないか決まってしまう。
そう簡単に決められるわけはないだろう…
>「テ…手前ら!出てこい!!」
テメエら……?そうか、この男……味方を呼んだのか。
男の声に答えるように、複数の武装した人間が闇夜から現れ俺と桜を囲む。
武装した人間が出てきたのを確認すると、男は一人の武装した人間に抱えられすたこらと逃げ去った。
不味いな、桜は今俺がそばにいない。つまり、守るべき人間がそばにいないと言うことになる。
…こんな姿を見せたせいで俺に怯えているかもしれないが、今桜を守れるのは俺しかいない。
俺は、刀を構えたまま桜の元へと戻る。
思ったとおり、桜は俺に怯えている。先ほど俺を見ていた視線とは違うものが感じられた。
「……大丈夫」
俺は、右手の刀を解除し桜の頭の上にポンと手を乗せる。
桜は俺の行動が意外だったのか、キョトンとした顔をしていた。
「お前は、俺が守る。絶対にだ…指一本触れさせやしない」
少しの静寂の後、桜が無言で頷き了承の意を示した。
桜の中にある、俺に対する恐怖心が消えたかは確認する暇は無い。
俺は守るように右手で桜を抱き寄せる。
普段の俺なら絶対にしない行動だが、今の俺の心の中は漆黒の心が支配している。
そのため、今の俺は桜に対して性的な感情を感じる事は全くといっていいほどなかった。
(……さて、どうする?)
敵は複数、こちらは一人。
作戦内容は、桜を守るという防衛戦。先ほど俺が言ったとおり、桜に指一本触れさせるわけには行かない。
先ずは、この包囲網を突破するのが先か。この包囲網を突破すれば、後は俺のスピードを活かし個別撃破を行える。
しかし…俺一人、しかも桜を抱えたまま包囲網を突破できるのか?
味方が一人いれば、一人が桜を守り一人が敵を殲滅するという作戦をとれるんだけどな。
ぼやいても仕方ない、とにかくやるしかないか……!
【廻間:現れた虐殺部隊から桜を守り抜く。梶原は必然的に見逃す形になる】