【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ3at CHARANETA2
【邪気眼】二つ名を持つ異能者になって戦うスレ3 - 暇つぶし2ch50:国崎シロウ ◆Jd2pQO.KKI
08/05/25 22:21:43 0
「はは……何が趣味は料理だ……どうせ俺の力なんてこんなモンだ……」
薬局にある生活空間。俺を除いた全員が居間にいる中で、
俺は台所の隅で、俯き、延々と床に『の』の字を書いていた。

事の起こりは一時間程前に遡る。
俺が恋島、葦川と一緒に家(薬局)に戻ると、そこには七重が筋トレをし、
見知らぬ男がぶっ倒れているという何やらカオスな空間が広がっていた。

その光景を見た瞬間俺の脳裏には「襲撃」という二文字が浮かび、急いで倒れている男の
脈を確認してから七重に、一体何があったのか、廻間はどうしたのかと問い詰めていた。
急かして聞いたので断片的な回答しか返らなかったが、その結果、この男が客の様な
ものであり、洗脳されていた女子高生のアッパーで沈んだ事、
廻間は洗脳の解けた女子高生を連れて帰ったという情報を得ることが出来た。

俺は、女子高生の洗脳解除が不十分で、暴れた際に男性にアッパーが当たり、気絶したのだろうと
解釈し、一先ず安心したので、とりあえず客である二人に晩飯のカレーでも奢り、
七重にも食べながら現在の状況を説明しようと、全員分のカレーを装い
(今思えば、目まぐるしい状況変化で嗅覚が働いていなかったのだろう)
テーブルに出した自分の分のソレを、一口食べ――台所へ直行した。

いままでたべたことのないあじだった
不味いとかそういうレベルじゃない。
そう、あえて表現するなら、「むごい」。
こんな物は人間の食べ物じゃない。戦場で食べた枯れた木の根や
名前も知らない虫?だってもう少しマシな味だった。
一通りむごさを体験した俺は、台所の水を飲みながら考える。

誰だ、こんなこの世の終わりみたいな料理を作りやがったのは……

……俺じゃねぇか。

そうして、俺のプライドは砕けた。
長年自炊してきて料理の腕は上達し、かなりの物だと思っていた。
材料も調合も完璧、至高のカレーになる筈だった。
だが、結局はこのザマだ。俺の生きた年月なんてこんな物だ
カレーの味とショックとの相乗効果で、俺の精神はどんどん下降していった。
→冒頭へ

【国崎:店にいる全員にカレーを出した後、
    カレーとの精神対決に敗北。一時的に精神力がC→Fに変動。
    台所に引き篭もったので居間の会話は聞こえない】


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