08/05/25 20:11:27 0
>>37
梶原は心の底から嫌悪感に満ちていた。仕事始めにこれである
未だにスーツにあのサラリーマンの吐瀉物の匂いが漂っている。それに汚れも
本部が遠いのも、梶原のイライラを増幅させていた
しかし夜遅いからか、梶原以外に歩いている人がいないのが幸いだった
おそらく今の梶原は、誰かが少しでも怪訝な表情を浮かべた途端、ブチンと切れてしまうからだ
それほどこの梶原という男は不安定かつ、危険な男である
寒々とした商店街を抜けると、住宅街に来たようだ
この先に本部がある。そう思うと梶原のイライラのゲージも少し下がってきた
ふと、梶原の頭に妙な予感がよぎった。と同時に仕事の予感がする
梶原は一度立ち止まり、周りを注意した。っと遠方に人の姿が見える
道路の端により、梶原はじっと目を細めた