08/05/30 22:52:35 0
>>134>>142>>144
慰めてやると、男性は振り向いた。
……すっげぇ哀しい目してるよ。
「……ありがとよ。オマエさん、いい奴だな」
「…………礼には及ばないさ」
この化学物質的料理を食ってしまったら、皆同じテンションだしな。
男性は立ち直ったのか、立ち上がって俺に言う。
「さて……それじゃあ行くか。オマエさんにも話す事があるから、
時間に余裕があるなら居間に戻ってくれ」
話すこと?
何があるのか知らないが、聞かないよりも聞いた方が断然良い。
…多分。
居間に戻ると、3人ともきちんと居た。
………七重がぐーすか眠りこけてる。
お前店長やその家族どころか店員でもなんでもないんだろ?何呑気に寝てるんだか。
そんな七重をスルーして、男性が話し始めた。
「……まあ、お前さん達も何か用があってここに来たんだと思うし、忙しいと思うが、
ここにいるのも何かの縁だ。一応話をさせてくれ。
お前らも見たり体験したりして、人によっちゃあ俺よりも知ってると思うが、
この町は今ヤバイ状態だ。そこら中で暴れてる奴等がいて、ゲリラの村みてぇにそこらの
奴に襲い掛かってやがる」
――異能者同士の戦いか。
つーかそんな凶暴な奴まで居るのかよ…戦いなんぞそうそう無いのによくその凶暴性を押さえられてたよな。
いや、この戦いで思う存分出来る様になったというのが正しいのか?まあいい、兎に角危険だな。
それよりも何でこの人が知ってるんだ?