08/05/29 00:00:59 0
【>>141の続きです】
>「……それで、だ。簡単に言うと、お前ら今晩は全員店に泊って行け」
…流石にそれは悪い。俺自身はあんたのお陰で助かったんだ。それでも感謝しきれないってのに
しかし正直に言うと怖くて堪らんがな。さっきの話のせいで。つうか今外に出ると悪い予感しかしない
…大人しくしていようかな。考えが纏まらずぼんやりとした頭でふらついていると、国崎さんが二言目を発した
>「あー、唐突なのは解ってる。けど、考えてみろ。お前さん達がどこに宿を持ってるのかは
知らんが、この町中で暴れている暴徒共がいる。で、そいつらがどこにいるか解らない。
そんな状況で、夜に高々数人で家にいる、或いは、誰がいるかも解らないホテルに戻る行為が
どういう結果を呼ぶかって事を。それを考えれば、この店はこの町の他の場所より、
安全だと思って、今こういう話をしてんだ」
物凄く理解。及び同意。…って待て俺。散々国崎さんに迷惑掛けておいて次はここに泊まるだぁ?
流石に虫がいいというか面が厚すぎるだろう。呆けた脳みそに冷や水を浴びせ、俺は国崎さんには悪いが店を失礼しようと考えた
その時だ
>「……まあ、俺の自己満足だし無理にとは言えねぇからな。帰るなら止めんさ。
ただし、もし帰らずに残るなら――成人限定で酒を奢ってやる!」
国崎さんがドンっとテーブルに一升瓶を俺達の目の前に置いた。…こ、これは
…まずい、誘惑振り切って…だが俺の目は目の前の一升瓶に釘付けだ。毎回安い発泡酒でチビチビやっていた俺にとってはなんという誘惑
だがこれ以上…これ以上…
「…一日だけ、お世話になります。国崎さん」
いつの間にか俺は正座して、国崎さんと向かい合っていた。こんなんだから駄目人間なんだよな、俺は
【長考の末、国崎薬局に寝泊り】