08/05/28 01:25:32 0
>>117
「俺の世界で動くことを俺は認めない」
よし、これでレオーネ達は動けなくなるはずだ。
外に出てみると、車が停まっている、間に合ったみたいだな。
「俺の世界に無生物は要らない」
人間以外の全ての物が消える、目の前には座るところをなくしたレオーネ達が無様に転がっている。
「俺の世界で能力を発動することを俺は認めない」
金髪の女がどんな能力だか知らないがこれで封じればいい。
俺は命令を上書きする、するとレオーネ達は動けるようになる。
驚いて俺を見る、すでに俺が籐堂院 神だということに気付いているようだ。
「よくも瑞穂の体に汚い手な、高くつくぜ?」
素早く接近し、レオーネを高く蹴り上げる、まるでボールのようだ、そして着地する前にもう一度蹴り、最後に殴り飛ばす。
今の俺の身体能力は並大抵の物じゃない、異能者どころか怪物レベルはあるだろう。
本気でやればいくら異能者だろうが即死する、だから少し手加減してやった、勿論気絶はしたはずだ、意識があるかないか分からないが俺はレオーネに話しかける。
「お前には死んで貰っちゃ困るんだ、『機関』の屑共に伝えとけ籐堂院 神が帰ってきたとな、あと幽玄の爺さんにもよろしくな」
「それとお前、お前は何もしてないがまた襲われると困るし、少し眠ってて貰うぞ?」
俺は金髪の女に殴りかかる、女はそれに反応し避けようとする。
なかなか反応がいいじゃないか、だがこの程度では俺の相手はつとまらない。
「俺の世界で俺の攻撃を避けることを俺は認めない」
すると女の体は止まり、俺の拳は女の腹にめり込む、すこし骨の折れる音がした。
そして体勢を崩したところで頭に蹴りをいれる、ジエンド。
レオーネ同様少しの間は目を覚まさないだろう、二人を元の車があった位置に戻す。
これで目覚めたときは車の中に居るだろう、そろそろ限界だな、久々に能力使ったせいで少し疲れたみたいだ。
赤髪の少女がぽかんとこちらを見ている、こいつはこいつで好きに行動するだろう、そう思った俺は少女に声をかけずに横を通り過ぎる。
さて池上の自宅に戻らせて貰おう、あいつ等も目が覚めたとき俺がまだ池上の自宅に居るとは思わないだろう。
俺は能力を解除し、池上宅に戻り、与えられた部屋で眠りについた。
【籐堂院瑞穂:池上宅で就寝 二日目(一日目)終了】