08/05/28 01:24:06 0
>>116
やれやれ、レオーネはやっと立ち去ったか。
しかし、馬鹿な奴だ、ここで瑞穂を仕留めていかないとはな、それに俺をここに残したまま行くとは。
俺には初めから分かっていた、レオーネがこの技を使ってくると事が。
一応俺は過去に幽玄の爺さんの右腕として暗殺部門で働いていた。
そのため、あの頃現役だったファーストナンバーとセカンドナンバーの能力者の能力はほとんど記憶している。
だから、わざわざ瑞穂に『剣神憑依』を使わせ、俺の一部を憑依させたのだ。
俺は刀に残っている意識を瑞穂に憑依させる、これで準備は整った、感謝してるぜレオーネ、これでまた暴れることが出来るんだからな。
もともと『剣神憑依』は瑞穂に俺を憑依させ、知識・身体能力・異能力を一時的に引き継がす技だ。
しかし、瑞穂には荷が重いのか俺の『私と私の世界』を使いこなす事は出来なかった。
しかも、憑依中は瑞穂の精神が生きているため、俺が制御権を奪うことも出来ない。
レオーネの精神を蝕む技のおかげで瑞穂の体の制御権は今体にある唯一の意識がある魂、つまり俺に移ったのだ。
俺は静かに立ち上がり、柱に刺さっている天之尾羽張を抜く。
その姿は籐堂院瑞穂だったが、放たれている覇気は長年戦場を勝ち抜いてきた強者の物だった。
「久々の体、動かしやすいな、流石は瑞穂だ」
俺は少し素振りをする、そういえば早くしないとレオーネ達に逃げられるかもな、急がなければ。
「来い『私と私の世界』」
すると、世界は漆黒に染まる、この結界は俺が指定した任意の距離を俺の世界として、現実世界から隔離したものだ、出ようと思えばすぐに出られるけどな。