08/05/27 23:41:50 0
神重は断ち切られた腕をおもむろに拾うと、切断面にピタリとつけて
即座に繋げる。
(恐ろしい男だな…彼を敵にしなくて本当に良かった)
「さて…薬局に行くのもいいが…こんな時間にやってるのかな?
今日はここで休むかそれとも街中をうろつくか…
まぁあんたの判断に任せることにするよ」
その通り、コレ以上の行動は死に繋がる。
宗方も神重もこの一夜で戦闘に巻き込まれすぎた、
おそらく今もこの街のどこかで戦闘が行われている筈だった。
「今日はひとまず休息を取ろう、あんたも私も能力を使いすぎた」
宗方はおもむろに、事務所の片隅から寝袋を引っ張り出す。
それから、事務所の隅から弾痕付きの小型のソファを引っ張り出す。
事務所襲撃時に唯一無事だったものだ。
シート部分を引くと、簡易式ベッドになり、そこにブランケットを被せる。
「弾痕が付いてるが、よければ使ってくれ。まさか棺桶で眠りたいとは・・・いや冗談だ」
宗方は寝袋のジッパーを開けると、滑り込んでごろりと横になる。
「とりあえず明日、近所の薬局でいろいろと揃える。それに・・・
治療品のある場所には必ず来るはずさ、異能者が・・・ではお休み」
(隠れたり闘ったり逃げたり説得じたりと・・・忙しい一日だったな)
宗方は眠りに落ちていった。
【宗方零 休息 神重の能力には気付いていない】