08/03/20 18:13:18 O
“WWⅡのフランス海軍についてのネタ”
フランス(以降、仏)はWWⅡ以前の大戦間時代、目下の仮想敵国はドイツ(以降、独)であった。
また、WWⅠにおいて疲弊した仏は著しい財政難であり、加えて陸軍に軍備重視の傾向であった事で艦艇建造は控え目にならざるを得なかった。
軍縮条約の失効と独国の艦艇建造の活性化は、仏海軍に新型戦艦や航空母艦の建造を向かわせが、WWⅡの勃発と仏国の早期降伏により多くは未完成に終わった。一部の艦艇は未完成のまま国外に脱出したり、そのまま交戦している。
全体として開戦直前の海軍戦力は戦艦が代替、重軽巡が充実し駆逐艦も質量とも比較的良い状態で、他植民地を多数保有している関係から、警備艦を多く所有していた所が特徴だ。
ここで、仏海軍の艦艇を少し紹介しようと思う。先ずは戦艦ブルターニュ級について説明しよう。
基準排水量21.838t、全長165.8m、最大速力21.4kt
この艦は日本で言う所の扶桑型戦艦に相当する。戦艦としては、珍しく30個の機雷を搭載していた。
近代化改装を施され無かった故、開戦時には旧式化し活躍する場が無かった。
この艦はヴィジー政権下英海軍と交戦し撃沈した｡
今度は航空母艦ベアルンだ。
ベアルンはもともとノルマンディー級戦艦の1隻を1923-27年にかけて改造したものだ。
排水量は2.2000t、全長182mと空母としてはやや小型であった。もとより、元が戦艦であっただけに21ktと低速であった。しかも、搭載機は40機程度であった。
また、15.5cm砲を8門を搭載したが、これは、帝国海軍の｢加賀｣等、同時代の空母と同様で砲戦の機会があると考えられていたためである。
空母としての活躍は、独海軍のポケット戦艦アドミラル･グラーフ･シュペー捜索に出撃したのみだった。
次に、駆逐艦ル・ファンタクス級を説明しよう。
当時仏海軍では｢超駆逐艦｣と呼ばれる大型駆逐艦で、6隻からなる。
主砲は13.8cm砲5門と55cm3連装魚雷発射管3基と強力だった。
排水量は2.569tと島風(2.567t)とほぼ同じで速力も37ktで快速であった。
まさしく超駆逐艦に呼ぶに相応しい存在であった。