08/03/06 17:34:06 0
前スレ>>344,,350
>>3,,11
会議室では、既に召喚された戦士達は揃っていた。上条は端のほうの席に着く。
そして国王と家臣等が集い、魔王との戦いにおける会議が始まった。
>攻めに回らなければ魔王は倒せぬ。事態が解決しない。
>私はそう思うが、お前たちはどう思う?」
そして、皆が次々と意見を述べていく。
フェルと黒狐の言葉に上条は驚くと同時に、頼もしく感じた。
特にフェルだ。力ではない。もっと本質的な部分の変化に、
上条はフェルを頼もしい仲間だと感じた。
次に、ポップが戦争に勝てないと言って出て行く。ポップの意見も最もだ。
最もだが、短い付き合いだが、彼がそんな投げ遣りな台詞だけ残して去る人間には
見えない。何か考えがあるのだろうか。上条はそう考え見送る。
そして王様の提言。学園都市に帰れる事はとても魅力的だったが……
現時点で、上条は何故かどの意見にも賛同できなかった。
何かが引っかかっている。重要な事だ。
それを知らないで戦う事を、上条はしてはいけない気がしていた。
それは……
(……ああ、そうか)
そして、上条は語る。
「……王様、でいいんだよな。俺は、友達の不幸を見捨てて置いて帰る
事は絶対にしたくない。待っててくれるインデックス……居候には悪いけど、
帰るにしても、それは問題を解決してからにしたい。
けど、一つだけ聞かせてくれ。 そもそも魔王って何なんだ?」
一息置き、続ける。
「俺は、この世界に来たばっかだからよくわかんねえけどさ、
あのウサコって奴みたいに、相手側と意思疎通ができるんだから、
話し合いで解決したり出来ないのか?」
真剣な表情で王様を見る。
「甘いっていうのは解る。けどさ、事情も知らずに一方的に相手を滅ぼす
っていうのは、違うと思うんだ。だから、教えてくれ。魔王って何なんだ?」
そう。上条は、突然魔王がやってきて攻撃してくる。それ位の事しか知らないのだ。
確かにリーベルを助ける為や、仲間や人々を守る為、
自分に何かが出来るなら戦いたいと思う。
しかし、何かを滅ぼすためだけに戦いたいとは思わない。
相手の事も解らずそれをしてしまうのは、決してやってはいけない事だと思う。
だから尋ねる。