【リリカルなのは】八神家総合2【Strikers】 at CHARANETA2
【リリカルなのは】八神家総合2【Strikers】 - 暇つぶし2ch455:名無しになりきれ
08/03/19 20:13:00 O
ネタを一つ
“一式陸上攻撃機の光と陰”
一式陸上攻撃機、それは旧帝国海軍を代表する渡洋爆撃機である。
その、長大な航続距離を武器に太平洋狭しと駆けずり回り、マレー沖海戦では英海軍戦艦プリンス・オブ・ウェールズと巡洋戦艦レパルス両艦を撃沈せしめた。
然しこれが一式陸攻の最初で最後の完全勝利であったと言えよう。
この機体は、当時の双発機では異常の4'280km、これは各国の双発機の中では群を抜いている。
これは、欧州戦線活躍したボーイングB-17四発重爆撃機を抜く距離性能であった。
それは、主翼自体を燃料タンクにするインテグラル・タンクを採用した所が大きい。
この機体最大の特徴であり、ウイークポイントであったと言えよう。
然しその反面、超々ジュラルミンの板一枚がタンクを守っているのだから、被弾すればガソリンが漏れ発火・炎上する危険が大きかった。ならば、太い胴体内にタンクを収容すれば良いではないかと考えそうだが、それは不可能であった。
何故なら、6000L近い大量のガソリンは満載時と消費時の差が半端ない。
機体の安定性から、重心位置に設置為なければならない。
然しそこには、大型の爆撃倉が占めている。
必然的にタンクは上記に記した通り主翼に収めた訳である。
然し、これは本機の設計に当たった本庄季朗技師の責任では無い。海軍の限界を越えた無理な要求に応える為の苦肉の作であった。
もう一つ、一式陸攻の特徴で葉巻型の太い胴体だ。
古今東西航空機設計で、何より空気抵抗を如何に少なくするか追求する。
特に双発機以上になると両主翼の発動機ナセル等、正面空気抵抗源が多くなる胴体は細くまとめるのが常だった。
然しここでも、軍の無茶な要求が立ちはだかった。
とりわけ、大型の九一式改二航空魚雷の機内収容と尾部銃座を備える事であった。
おのずと、太くしなければならない。然し、空気抵抗が付きまとってしまう。
本庄技師の思案の結果、爆撃倉付近を高さ2'5mの正楕円形にし尾部にかけて緩やかに絞りこむ独特の形になった。
これにより、抵抗が一般的な尾部を絞りこむ機体と何等変わらない性能を示した。
また、太い胴体は内部艤装で充分なスペースを与え、搭乗員の移動を容易せしめた。
然し、全長の1/3にも及ぶ爆弾倉の切り欠きは、強度保持の面で暗い陰を落とした。
然りとて、周囲の補強を盤石にすると重量増加を招いたため、安全規定値スレスレの際どい処理になった。


次ページ
続きを表示
1を表示
最新レス表示
レスジャンプ
類似スレ一覧
スレッドの検索
話題のニュース
おまかせリスト
オプション
しおりを挟む
スレッドに書込
スレッドの一覧
暇つぶし2ch