【版権あり】召喚戦士達の戦い【TRPG】at CHARANETA2
【版権あり】召喚戦士達の戦い【TRPG】 - 暇つぶし2ch71:ムーミン大佐 ◆PAPA28Te9k
08/01/17 23:53:20 0
>68
ウサコに警告され、視線を石へと移す。
確かに見ただけでもそのパワーを感じることができる。
「ふうむ。しかしいくらパワーがあっても所詮は道具。使う者さえいなければ・・・。」
警告の言葉と石を見比べ、ウサコの意図を把握しながら応えた。
城の警備兵も魔術師もこの混乱の中であの石を召喚以外に使用できる事はないだろう。
異界から召喚された者達は論外といっても言い。
だが、異界から召喚された者たちが自分達を抑え、隙を作るとなる事だけに注意すればいいと結論付けた。

>70
双方からの勧誘に考えるのが面倒くさくなったのか、フェルがコインを取り出す。
その様子を見ながらムーミン大佐はくっく、と押し殺すように笑い声を漏らした。
そして結果は・・・裏。
フェルは決断し、ムーミン大佐に向かい一撃を浴びせようと加速する。
対するムーミン大佐は微動だにしない。
「判っていたよ、そうすることは。
君と私は同種だからね。血と闘争を好み、常人ならば躊躇する最後の一線でブレーキよりもアクセルを踏む種だ。
そうそう、異界の物の怪では呼びにくかろうに。自己紹介がまだだったね。私の名前はムーミン大佐!」
自己紹介を終えたところでムーミン大佐の顔面をフェルの拳が捉えた。

めり込む拳、舞い上がるパイプタバコ、そして吹き飛ぶムーミン大佐。
床に叩きつけられ石畳を砕き壁まで転がるが、土煙でその姿は見えない。
もっとも、土煙がなくともその姿は見えなかっただろうが・・・その身体は壁にめり込んではいないのだから。

「いいパンチだ!しかと味わった。しかしまだ若い!」
土煙の中、先ほど立っていた場所とさほど変わらぬ場所からぬっと手が出てくる。
そして落ちてくるパイプタバコを受け止め、そこでようやく全身が露になった。
頬にくっきりと拳の跡が残り、全身に打ち身・擦り傷がある。
パイプタバコを咥えようとし、一旦動作を止め、口の中の血を吐き出した。
確かにフェルの拳をまともに受け吹き飛んだ証拠だ。にも拘らずムーミン大佐はここに立っている。

「私の部下に悪戯好きな者がいてね。紹介しよう。ジャック・オ・ランタンだ。仲良くしてやってくれたまえ。」
ステッキで示しながら言葉を綴る。
その示されたフェルの足元には、ランカムの足元で爆発した物と同じ黒い塊がいくつも転がっていた。
良く見るとそれは黒い南瓜。「ケケケケ」という耳障りな笑い声と共に一斉に爆発。フェルを包み込んだ。

「この程度でどうこうなるとは思っていないがね、私も仕事がある。」
言葉通り、これでフェルがどうなると思ってはいなかった。
ランカムに使った時のように、完全なる不意打ちではない。
覇気を纏ったフェルを見てそれは判っている。ただ、数瞬の足止めにさえなればいいのだ。

>69
そうしてポップへと向きかえる。
「幼いな。善悪で語るその単純さがある意味羨ましい。だが戦場には千の正義という名の狂気だけがあるのだよ?」
そう言うや否や、爆発で吹き飛んできた兵士の首根っこを掴む。
「ほら、君の守るべき人だ。」
「う・・・うあわああ!助けてくれええ!」
そのままポップへと投げつけた。
と同時に、ムーミン大佐も投げられた兵士の後を追うように加速する。
「先程の魔法は素晴らしかった。が、随分と効果範囲が広いようじゃないか。
優秀で優しい君にはこんな戦い方が有効ではないかな?」
悲鳴を上げながらポップに投げつけられた兵士の背後にぴったりくっつくようにムーミン大佐は間合いを詰めるのだ。

そして兵士越しにポップへと手刀を繰り出す。
間近に迫った兵士の腹を突き破り現れた手刀がポップへと迫る。


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