08/01/26 18:10:37 O
>>133
「とうっ!」
オロッパス城の周りを視察していた隊長の前に、紅竜は三回転ほどしながら落ちてきて華麗に着地した。
城の残った壁の上から、登場のタイミングを見計らっていたのだ。
「おおう。やはりアヨガンの兵士どもが、のこのこ出てきおったか。
他の奴らが帰った後も、残っていたかいがあったというものよ」
魔王軍から攻められる事を知っているはずのアヨガン軍は
必ず情報を手に入れるために、オロッパスに援軍を出すだろう。
そう考えた紅竜は、仲間が引き上げた後も待ち伏せの為に残っていたのだ。
予想より敵の到着が速かったが、待つ必要がないぶん好都合といえる。
「貴様等が帰って報告できる事など、何一つないわ。
なぜなら‥‥貴様等全員ここで死ぬのだからな!!喰らえぃ!紅竜天才波!」
問答無用とばかりに、兵士達に向かって魔力弾を放つ!