08/05/24 03:55:31 0
（同刻、客船付近）
あれからどれくらい経つかな…。
あちらこちらで調査してみるが何一つ手がかりは無し…。
>>374
平和だな…。
嵐の前の静けさってやつか？それともまだこの辺りは影響を受けていないのか？
…。そんなはずはない、なんせ…。
（以下：回想）
？？？「久し振りだな…ミルズ…。」
ミルズ「呼び出されてきて…誰かと思えば…ガレオス、あんたか。で、何の用だ？単刀直入に話してもらおうか。」
ガレオス（クロオオアリの女王アリ）「お前を呼んだのは他でもない。ここ最近の野良昆虫の凶暴化、そして気候の急変はお前も知っておろう？」
ミルズ「あぁ。今朝もムカデに寝込みを襲われた。まあここんところまともなもん喰ってねえから丁度良かったがな。」
ガレオス「そうか。お前なら少しくらい気候が変動しようと問題ないであろうが、我らは違う。」
ミルズ「だろうな。」
ガレオス「ここ最近の気候の変動の影響により我らは餌を調達するのが困難となった。そして野良昆虫の凶暴化…。
昨日も…我が配下の働き蟻が何者か…おそらく野良昆虫の襲撃を受け壊滅してしまった。
いやそれ以前に食物となるものが急激に減少している。おそらく野良昆虫が凶暴化した一因はそこにあるのであろうな。」
ミルズ「それはご愁傷様。…で？」
ガレオス「そこで我らは独自に調査隊を組織しこの一帯を探らせた結果…ほうほうの体で戻ってきた部下から「精霊崩壊」「東の地方」という報告を受けた。」
ミルズ「精霊崩壊…？」
ガレオス「うむ。触れてはならぬ禁忌であるが、それがなぜこの辺境にまで影響を及ぼしたのか、詳しいことはわからぬ。なんせそやつもその言葉だけ残し息を引き取ってしまったからな…。
兎に角…東の地方で何か不吉なことが起こっているのかもしれんのだ。」
ミルズ「…なるほど。」
ガレオス「我らにもはや調査する余力はない…。巣を守るのが精いっぱいだからな…。
そこでお前に依頼する任務は一つ…。東の地方に赴き、何が起こっているのか、その原因は何であるのか、
それを調査してきてほしいのだ。もちろん報酬は弾むぞ。お前の好物のカマドウマを好きなだけ喰わせてやろう。」
ミルズ「まあ、受けてやらんこともないが、原因を知ったところであんた等にどうにかできるのか？」
ガレオス「それはわからぬが、少なくとも対策を練ることくらいはできよう。」
ミルズ「そうか。いいだろう。交渉成立だな。その代り、俺のやり方でやらせてもらうからな？」
ガレオス「わかっておる。くれぐれも無茶な戦闘は避けるようにな…。東の地方は我らにとっては未開の地。
何が起こるかわからぬ。」
ミルズ「まあ、その点は心配いらん。俺は顔が広いからな。」
ガレオス「そうか。では頼んだぞ。」
【長くなりましたがこれがミルズがこの地に来た理由です。】