08/01/19 01:56:27
此処の罪人達は、錬金術師や贋金造り、詐欺師達である。
彼等の体は腐敗し続ける。
全身に黴が生え、ウジが湧き続ける。
腐敗する体は異常な痒さに苛まれる。
その為、誰もが転がり、爪で体中を掻き毟っていた。
どんなに痛くとも掻き毟り、黴の生えた目玉を刳り貫き、ウジに食われた肉を剥ぎ取る。
更には体の一部が痩せ細り、他の部分が膨れ上がった異様な体型の亡者も居た。
偽証罪の者、遺言状を偽造した者、自分の欲望の為道を外れたあらゆる亡者が此処に居た。
だが、掻けども掻けども彼等の痒みは治まらない。
腐敗したまま再生し、また崩れて行く。
この繰り返しも永遠に続く地獄の苦しみである。
「神曲 地獄編 第8の圏 第10の邪悪の壕」(ダンテ・アリギエーリ)
あやねが猛烈な痒さに苦しんだのは、↑の地獄に堕ちたから?