07/04/01 15:17:51
「四月一日が『うそをついていい日』『ほかの人に何か無駄なことをさせて
バカにする日』になった理由については、次の諸説がある。
①「ノアの箱舟」のノアは、ハトを放って陸地を探させたが見つからなかった。
つまり、ハトに無駄なことをさせたのがこの日だった。
②イエスがユダヤ人からバカにされて、ローマ総督ピラトのもとへ送られた
のがこの日だった。
③一五三○年のこと、ドイツのアウグスブルクで開かれた国会で
「四月一日を貨幣記念日とする」という法律が通ったが、実際には何の
記念式典もおこなわれなかった。
四月バカの風習は現在も愛好され、市民は友人や同僚にうそを言って
バカにするし、新聞はとんでもないうそを紙面に載せて読者をだます。
だが、こうした風習が十七世紀以前にあったかどうか、それは不明である。
迷信深い人の場合、この日は笑ってなどいられない。なぜなら、とても
不吉な日だからだで、イエスを裏切ったユダが首を吊った日とも、あるいは、
サタン（悪魔）が地獄に堕ちた日とも言われる。
「十三日の金曜日」と同じくらい縁起の悪い日であり、「四月一日におこなう
ことはすべて失敗する」のだ。」
（ヴァルター・ゲルラッハ『迷信なんでも百科』文春文庫 より）