07/03/31 15:24:55 0
「あのう、最近憂鬱でなんだかやる気がなくて……」
「あら、それはいけませんね。さっそく治療しますので、処置室の方へどうぞ」
待たされること小一時間。
「お待たせしました喪男さん、どうぞお入りください」
そこにはカーキ色の軍服を着た栗山千明様が日章旗を背に仁王立ちしていた。
手には恐らく患者を殴るためのものであろう木刀が握られていて、
それは数えきれないほどの血痕がこびりついている。それを千明様はうっとりと眺める。
「あたくしは嬉しくてたまらないのよ! この醜男を殴り倒せることが!
神様が、閣下が赦してくださったんだわ! あたくし、人を殴るのが大好きですの。
特に無抵抗な弱者の場合は至福すら感じますわ! もう、気を失ってしまうくらい……。
貴方って、殴られても痛いとも言えなさそうな顔してらっしゃるわね?
あたくしの、正に理想の男性像よ! ああ、もう、もう」
千明様は堪えられずに僕を木刀ではなく釘付き木製バットで殴打し続ける……。