07/07/11 18:13:01 Uehdrfa9
>>457
続きは読みたいが反省会もすべきっていうのが何で矛盾するんだよw
>>459
期限は変わらず3日。伸びることはない。
期限切れたところでどのくらいのめどでできあがるか報告する。
あとは他の書き手次第だとじゃないかな
461:参加するカモさん
07/07/11 18:17:53 3MIzwHyH
>>459
3日以内で書き上げられそうだという段階まで持って行ったら予約して下さい。
462:参加するカモさん
07/07/11 18:47:28 ZBifbozB
>>460-461
失礼しました。
勝手な事を言って申し訳ありませんでした。
463:参加するカモさん
07/07/11 19:05:07 F4xZaOUp
どうせ今なら誰も書かないから「書いてます」って言えばそれが予約みたいに機能するよ
完成が近くなったら正式に予約すればいい
464:参加するカモさん
07/07/11 20:31:44 fVQByZ7A
まあ終盤も終盤だしな、無理に急いで仕上げるよりはじっくりと完成度高めてほしかったりはする
465:参加するカモさん
07/07/11 23:05:48 dhuv8rRr
予約してしまえばいいんじゃないの?
それか鳥つきで「今かいてる」宣言するか
466:参加するカモさん
07/07/12 16:31:32 ytSLmWCz
過去ログ読んでた
神視点とか三人称視点とか一人称視点とか言われてたけど、
最近の作品を分類するとどうなるの?
467:参加するカモさん
07/07/12 18:06:34 Cx3PsR7O
そんなどうでもいいこと知ってどうする
468:参加するカモさん
07/07/12 18:47:06 CfV9Cbze
>>466
俺もここで聞いた程度のことしか知らんけど、最近のはほとんどが三人称じゃないかな。
469:参加するカモさん
07/07/12 20:16:46 ytSLmWCz
自分が読んでると、
「あれ、ここだけ何となく神視点っぽくね?」とか
「神視点と三人称視点混じってない?」とか
どうでもいい点が気になってしまって・・・実際どうなのか知りたかった
470:参加するカモさん
07/07/12 20:55:03 KGwj9twK
URLリンク(www.raitonoveru.jp)にでも言って自学自習してください
471:参加するカモさん
07/07/13 05:25:30 adltj8kR
無事最終回を迎えたら、好きな話やキャラの人気投票とかしたいな
472:参加するカモさん
07/07/13 07:00:03 yKxoasFg
あと、酉付作者の一言感想とかも欲しいな。
……発言次第では荒れるかもしれんが。
473:参加するカモさん
07/07/13 07:26:49 Xxu3AukE
書き手には色々聞きたいことがあるよな
荒れようが最後なんだし別にいいし
474:参加するカモさん
07/07/13 16:05:17 e26M/YNt
ラジオの時にやろうよ
ここだと自演とかあるかもしれないし
475:参加するカモさん
07/07/13 16:30:50 0Bx1ImD2
ラジオでもここでも変わんなくね?
つーか誰が何のために自演するんだ?
476:参加するカモさん
07/07/13 20:54:34 w/q8d6Q1
>>475
自演する奴に教えてもらえ
>>473
荒れるようなことは聞くなよ
477:参加するカモさん
07/07/13 21:56:23 coEW2obj
優勝なり全滅なり決定させる書き手はエンディングもやらないといけないから、
予約一週間くらいあってもいいような気がする
478:参加するカモさん
07/07/13 22:31:37 +LmNEEzw
したらばなら少なくとも携帯とPCは判別できて
繋ぎ変えても管理人はわかるってことは確か
479:参加するカモさん
07/07/13 23:36:14 0tfWkn8N
>>477
別に、エンディングは他の書き手に任せてもいいじゃん。
480:参加するカモさん
07/07/14 00:04:34 QX6Vv4iz
もう全滅でいいだろ
優勝だとエピローグ書くのめんどいだろうし
もう内容的に終わってんのにダラダラ延命しても意味ない
481:参加するカモさん
07/07/14 00:10:48 x+yjP+rk
>>480
消えろ
482:参加するカモさん
07/07/14 02:37:39 Qhn6CVUE
つーか全滅でもエピローグは要るよな普通w
483:参加するカモさん
07/07/14 11:43:04 WaE4FQxJ
もうどんなEndだろうが、たいして違いはないよ。
484:参加するカモさん
07/07/14 13:04:54 e/sK79Z7
今までの本編のなかで、
「この作品のここが名場面」
っての、ある?
485:参加するカモさん
07/07/14 13:19:38 QmHl1vo2
あるわけないだろ常考
まあ途中までの盛り上げ方は上手だったと思う
締の形がグダグダっていうのもスクランっぽいからこういうのも合ってるのかもね
486:参加するカモさん
07/07/14 13:36:42 kRJV8ZpW
>>484
Joker Trickの田中死亡シーンはベタだけどやっぱ良いと思う。
487:参加するカモさん
07/07/14 17:36:04 MNgYBl8y
>>485
消えろ
488:参加するカモさん
07/07/14 17:39:44 QX6Vv4iz
必死ですねw
489:参加するカモさん
07/07/14 18:13:41 MNgYBl8y
>>488
消えろ
490:参加するカモさん
07/07/14 18:17:15 QmHl1vo2
好きな話の人気投票でもやってみればわかる。終盤の話より中盤のほうが絶対票集めるはずだから。
ロワの終盤はどんな結末にせよ伏線が回収されていって一本の道に収束していけば成功
回収不可能なものばかり集まってグダグダなまま人数減らしに終始するのが一番無意味
491:参加するカモさん
07/07/14 19:35:54 QX6Vv4iz
>>498
そんな事言ってるとお前一人になっちゃうよ?
492:参加するカモさん
07/07/14 19:42:25 QX6Vv4iz
うわ、間違えたw
493:参加するカモさん
07/07/14 20:23:56 MNgYBl8y
>>490>>491
消えろ
494:参加するカモさん
07/07/14 20:45:08 GXVI56bc
>>490>>491
消えろ
495:参加するカモさん
07/07/14 21:22:19 NUkl/zZY
>>486
評判良いよな、田中の死
リアルタイムで見た俺にとっては投下後の荒れ具合の方がインパクト強かったが
496:参加するカモさん
07/07/14 22:33:08 Qhn6CVUE
荒れてたっけ……って思い出した、最初に投下されたのは首輪が爆発しなかったんだっけな田中
何にせよあの最期はよかったな、吊り橋ファンとしては満足だ
名場面……あえて天満死亡を。場面自体はあっさりしてたもんだが、やっぱあの衝撃はでかかった
497:参加するカモさん
07/07/14 22:38:27 Xg4WSDpR
田中と永山が播磨と天満だったら・・・
498:参加するカモさん
07/07/14 22:53:01 yMVKZDWh
>>496
死ぬ場面自体は確かにあっさりだったけど、そこに行くまでの経緯が悲痛だったからな。
主人公の最期の台詞がマジ泣きの叫び声だもんなあ…死ぬ瞬間だけでもあっさりで逆に良かったのかもしれん。
そういうのも含めてロワらしくて良かったと思うけど。
499:参加するカモさん
07/07/14 23:15:20 5jVclvoQ
モブじゃなくて準レギュラークラスのキャラの
いい場面ってどんなのがあるだろ?
500:参加するカモさん
07/07/14 23:21:26 WUHtW6Jk
八雲の首が吹っ飛ぶシーンは良かったね
501:参加するカモさん
07/07/14 23:25:43 NUkl/zZY
奈良の死に際には笑った
502:参加するカモさん
07/07/14 23:41:51 1aeqTDcj
>>499
よしだやま
503:参加するカモさん
07/07/15 00:12:26 BEidDLel
>>499
今鳥とイチさんのドジビロン繋がりの連携シーンはスクランらしくてよかったな
504:参加するカモさん
07/07/15 00:33:49 VFkC3POh
烏丸が隣子に手刀かましてかっさらってく話が良かったなー
最初から最後まで読んでて緊張しっぱなしだったな
あと奈良覚醒も。驚きを隠せなかった
505:参加するカモさん
07/07/15 01:14:22 foP9WfXm
こう見るといなくなった書き手の話ばっかだな
506:本編が(ry
07/07/15 02:11:04 GcJuFed7
>>503
やっつけ仕事だが
URLリンク(takukyon.hp.infoseek.co.jp)
507:参加するカモさん
07/07/15 04:17:13 I4B680vT
斉藤と結城の名前を出さない、おまいらに失望した。
508:参加するカモさん
07/07/15 04:46:15 K5Z7/vN3
だって結城はともかく斉藤はモブなんだもの
俺だって斉藤は好きさ
509:参加するカモさん
07/07/15 08:57:27 cl1KEFFR
>>506
イイ!!
ダメハネばっかりじゃなく絵もいけるのか。嫉妬。
最近で言えばナポレオンを抱いて思いをめぐらせる一条が良かった。
510:本編が(ry
07/07/15 09:59:24 1GpVxRDI
>>507>>508
URLリンク(takukyon.hp.infoseek.co.jp)
511:参加するカモさん
07/07/15 10:23:54 DMX/VHtH
>>506
>>510
なんという男前・・・
画像を見ただけで保存してしまった
この画像は間違いなくまとめ行き
という訳でダメ子の時と同じ場所に収録させて頂きました。
512:本編が(ry
07/07/15 11:28:01 I9i4i6Qa
>>504
URLリンク(takukyon.hp.infoseek.co.jp)
513:参加するカモさん
07/07/15 11:58:48 sk/ycXmH
>>512
ちょww誰よコレwwww
514:参加するカモさん
07/07/15 12:10:34 QJrsZwMW
女キャラがいないよ
515:本編が(ry
07/07/15 12:14:55 I9i4i6Qa
>>513
奈良君です。
奈良の覚醒ってこんなんじゃなかったっけ? すぐ死んじゃったからよく覚えてないや。
まぁ、>>484は僕なわけでして。
そろそろ物語が終盤だから、前半のおさらいもかねて名場面のアンケートを、ね。
んで、いくつかでてきたらその名場面を鉛筆描きで描いて晒そうという恥ずかしい企画。
出かけるので、再開は今晩9時頃になると思うけど。
暇な方はぜひご参加ください。ひとりがいくつ名場面をあげてもよいです。
516:参加するカモさん
07/07/15 12:21:38 I9i4i6Qa
あ、田中と永山はもう確定ですので
517:参加するカモさん
07/07/15 12:32:10 DMX/VHtH
ハラミゆーな!って言ってるハラミが見てみたい。
本編じゃそんな台詞一度も言ってないけど
518:参加するカモさん
07/07/15 12:33:03 DMX/VHtH
考えてみたら寝言で言ってたか。失礼しました
519:参加するカモさん
07/07/15 17:09:32 B6xmpAuE
ハリーにボコボコにされるミコチンには俺のSっ気が大いに刺激されたものだ
520:参加するカモさん
07/07/15 18:09:41 FDS9io67
俺、RPGでラスボス倒す直前まできたら寄り道しまくるタイプなんだ
だから今のこのスレが居心地良すぎて困る
521:参加するカモさん
07/07/15 19:33:54 EdAfPFEH
その気持ちわかるな
522:参加するカモさん
07/07/15 22:40:54 SaDj6eWX
ララが死んで天満が泣くところ、
沢近は燃え盛る笹倉を見て笑うところ
播磨はジャーマンで死ぬところ
がインパクトあるなあ
烏丸や八雲が思いつかない・・
523:参加するカモさん
07/07/15 23:07:32 av6t+FY7
播磨と東郷の決闘
花井の『ミコちゃーーーーーーーん!!!』
八雲とハラミが互いに抱きしめあいながら泣くシーン
沢近と高野のインカム越しでの交渉決裂場面
ナポレオンの死をキッカケに立ち直る一条、取り乱すハラミ
が個人的にお気に入りかな
524:参加するカモさん
07/07/15 23:36:03 twkGRLjZ
播磨には序盤からヒヤヒヤさせられた
いきなりSMに捕まって死にそうになったし
525:本編が(ry
07/07/15 23:59:36 +8Ed3WRW
帰宅が遅れ、
しかも女性の顔が描けないときた。
とりあえず色々と描いてみようと思うよ。
火曜には全部消すけど。
今鳥~奈良まではあと少ししたら消します。
とりあえず田中&永山
URLリンク(takukyon.hp.infoseek.co.jp)
526:本編が(ry
07/07/16 00:39:48 6AvSzFJP
URLリンク(www7.uploader.jp)
天満をうpしました。
passはsukurowa
527:参加するカモさん
07/07/16 00:56:17 OYBtfu+I
GJ過ぎるぜ…
528:参加するカモさん
07/07/16 01:36:52 gcnMTxDg
ところで男がどいつもこいつもタレ目なのは何でなんだ?w
529:参加するカモさん
07/07/16 01:41:28 6AvSzFJP
URLリンク(www7.uploader.jp)
三原&一条&ナポレオン
パスはさっきと同じ。
>>528
今鳥と斉藤が元々タレ目だからだぜ!?
530:参加するカモさん
07/07/16 15:34:40 BZYBnLWS
この前一週間くらい予約期間ほしいって言ってた人、書いてるのかな?
531:参加するカモさん
07/07/16 15:43:03 V2IsNC4y
>>530
書いてますよ。
532:参加するカモさん
07/07/16 15:53:40 IruHI4yo
キタ----(゜∀゜)----!!!
期待してないの反対の反対の反対
533:参加するカモさん
07/07/16 15:55:57 IruHI4yo
ID逆にしたらよいふり
534:参加するカモさん
07/07/16 16:00:41 V2IsNC4y
ただまだ予約入れられるだけ進んでませんので
他の書き手さんの足止めにならないよう誰を書いているのかだけでも断った方が良いでしょうか?
535:参加するカモさん
07/07/16 16:12:00 /wvN/Yxy
正式に予約してからだろはげ
536:参加するカモさん
07/07/16 16:12:38 15LSGGy/
誰を……って言ったって、今の状況じゃ姉ヶ崎たち以外、みんなまとめてワンセットのような気がするが。
まぁ、話を細かく分ければ絃子・三原と高野とを別々にすることも出来なくはない……のか?
537:参加するカモさん
07/07/16 16:15:27 V2IsNC4y
>>535-536
失礼しました。
538:参加するカモさん
07/07/16 16:26:25 /wvN/Yxy
なんかこの作者の発言ログ見てると不安になるんだが…とマジレス
嫌な予感がしてならないから、良い意味で俺の予感を裏切ってくれ
539:参加するカモさん
07/07/16 18:14:02 iwSRmxkf
どうせ他に誰も書かないだろ
540:参加するカモさん
07/07/16 18:51:33 srQstFCz
>>529
GJ!ハラミやべえw
541: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 00:53:15 fcvNTM6a
投下します。規制をうけたらまとめサイトのほうに投下します。
【Not Good by】
542: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 00:53:53 fcvNTM6a
制服がいつもの倍以上に重く感じる。絞れば赤い雫が採れるかもしれない。
いつもつけていたお気に入りの香水の匂いはもうしない。
霧散してしまったか、八雲の血にかぶせられた播磨の血の香りにかき消されたか。
けれどそんなことはどうでもいい、と三原は首を横に振った。
刑部は殺さなくてはならない。殺し合いを強要した教師という存在であるから―否。
そんなことは問題にならない別の理由が三原にはあった。『俺のイトコ』。いうなれば恋人か。
塚本姉妹がそれを知れば悲しむだろう。播磨は意識しないまま騙されていたのだ。
諸悪の根源を殺す。それでこそ―そうしなくては、自らの正当性は証明されない。
「先生、どこ……」
だがその刑部の姿が見当たらない。
鬱蒼と並び立つ木々。腰ほどの高さのある藪。隠れることができそうな場所はいくらでもある。
まんまと逃げられたのだろうか?―違う。最初はともかく、三原はもうそうは思っていなかった。
トーン、と何かが落ちる音がする。石が足元に投げつけられた。
「そこっ!」
林の静寂を暴力的な轟音が蹂躙する。空薬莢が次々と噴出されて足元に転がる。
だがターゲットは長髪をなびかせながら、余裕を見せ付けるようにその姿を森の中に消していく。
「この……この……この!」
距離を離されないよう、あわてて走り出す。だがもう刑部の姿は見えない。
近くの茂みに向かって適当に打ち込むが、期待した効果は得られなかった。
543: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 00:56:07 fcvNTM6a
「ああもう……!」
こんなことばかり繰り返してる。先程の挑発じみた行為はもう三回目。
校舎の周囲を少し走った後、誘い出されるようにこの付近にたどり着いた。
もちろんその間何度か攻撃を試みたが、銃弾は怨敵を捕えられない。
距離があるのはもちろんだが、両手にかかる負荷も馬鹿にならない。
片手で打てるほど強い腕はしていないし、傷ついた左手は支えるのが精一杯で銃把を握れる状態にない。
そのしわ寄せが右手に集まり、今ではもう内側から痺れるような痛みが時折走る。
マシンガンの利点である連射性も有効活用できてるとは言い難い状況にあった。
(……そろそろ弾切れ)
正確に数えられるはずもないが、感覚ではそろそろだ。
UZIとリュックを足元に降ろし、沢近から奪ったもう一つの機関銃を取り出す。
つかず離れずの距離をとり続け、高野に見舞った銃を使おうとしない刑部の狙いはわからない。
いや、おそらくこちらの消耗を待っているのだろう。
だが刑部とて疲労しているはずであるし、いつまでも逃げ続けられるはずがない。
せめて十。いや、十五メートルほどの距離まで近づくことができれば。
まだまだ状況はこちらに有利―
「三原君!少し話を」
「うるさい黙れっ!!」
振り向き様にトリガーを引く。スコーピオンの380ACP弾が枝を、地面を、樹木を、石を削っていく。
UZIよりも軽くシャープな音。三原はそれが少しだけ気に入った。
そして刑部が一際大きな木の陰に隠れたのも確認できた。髪の一部が見えたのだ。
(チャンス!)
指を離す。もう一度撒き散らすくらいの数は残っている。
両手に気合を入れて、負荷に耐えるよう強く命令する。次で終わる、と。
544: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 00:57:26 fcvNTM6a
「刑部先生、どういうつもり!隠れてないで、姿を見せたらどうですか!」
適当な言葉を紡ぎながら、少しずつ歩き出す。
三原は足音を隠したかった。着実に近づいていることを知られたくなかったのだ。
闇雲に歩いていて、たまたま近づいているだけ―そう思うように誘い込み、隙を作る。
「どこへ消えたの!正々堂々と姿を見せなさいよ!臆病者、卑怯者!」
空回りに焦り、頭に血が上ってわめきちらしている。そういった人間を装う。
そしてすり足で少しずつ射程内に近づくことを忘れはしない。
「メモリなんて罠を張って!次に播磨君をたぶらかして!一条さんにも何か吹き込んだんでしょう!
そして今はこそこそ逃げ回って!そんなことしかできないってわけ!?」
適当に、適当に。こちらの意図を悟られないように。あまりその内容と意味を考えず、
思いついたことを次から次へと口にする。不思議と叫ぶたびに勇気が沸いてくる気がした。
だがその都度体力は消耗していく。ほどほどにしなくてはならない。
もう充分近づいたといえる。刑部が隠れているはずの太い木は射程内だ。
今頃気付かれないように必死で息を殺しているだろう。せいぜい恐怖しろと思う。
木が邪魔にならない角度までダッシュで走りこみ、即座に引き金を引く。
防弾チョッキを着ていても、逃げられなくなる程度にダメージを与えられれば御の字。
頭に当たると楽だな、くらいに三原は少しだけ笑った。
「見てなさい。殺してやる!私が先生から奪ってやる!」
次の言葉を最後に行動開始。そう思い三原は一呼吸置き、口を大きく開く。
「播磨君みたいに―笹倉先生みたいにね!!」
545: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 00:58:28 fcvNTM6a
一気に距離を稼ぐべく、三原は両脚に力を貯めた。だがそれを爆発させようとした瞬間、
何かが頭の後ろを通り過ぎていった。耳に残る反響音。集中力が一気に奪われる。
「―え」
中途半端な勢いで体が前へ倒れそうになる。反射的に右足が動く。下手なステップを踏むように、体がふらふらする。
時間が止まったような気がした。思わず見上げた先には正に晴天といえる青空。
(……撃たれ……た!?)
銃声だと気付いた瞬間に、当たり前の不安が三原の体と心に押し寄せてくる。
殺すはずだったのに。自分が勝つはずだったのに。だらんと手がぶら下がり、銃が転がる。絶望が目から零れた。
頭をかくんと下げる。血に汚れた体が見える。『見る』ができるなら目や頭は大丈夫な気がした
腹部も胸部にも痛みはない。手足に異常はなし。左手は―もとから。心も元々。
じゃあどこだろう?全身を覆う疲れはあるが、特に何処が痛いというわけではない。
(!……)
当然撃たれたのだと思っていた。自分は殺すつもりでいたのだから。
互いに直線武器は届かない位置にいる以上、今撃っても意味がない。
殺す覚悟は勇気を与えてくれた代わりに、そんな当たり前の理解も許さなかった。
更に、身体に問題がないことを認識するまでに数秒もの浪費を求めていた。
そして数秒間の間に―三原が混乱の最中にある間に、二人の距離は劇的に近くなる。
刑部は隠れていた木から飛び出していて、迷うことなく三原のほうへ駆けていた。
三原が気付いたときはもうすぐ傍にその姿があった。瞬間移動などと突拍子もないことを考え出す。
546: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 00:59:40 fcvNTM6a
―あ
刑部が迫る。撃て。撃たねば撃たれる。やらなきゃやられる。
無理だ。安堵と畏怖で体がすくんで動かない。銃も落としてしまった。
殺される。死の恐怖が迫り来る。刑部は氷の瞳に炎を宿していた。
走っている人間の表情を読み取ることは難しい。なのにとても容易く理解できる。
一瞬が何時間にも感じるとはこういうことなのだろうか。
だったら人の体は残酷だ。さっさと終わればいいものを長く感じるようにできてるから。
―こんなことだったら
―どうせ死ぬんなら
―ニャオ
―?
力強く地面が踏まれる。乾いていたのか、うっすらと砂埃が舞い上がった。
刑部は三原の目の前にまで近づいていた。動きが一瞬だけ止まる。
刹那をとても長く感じていた三原さえ、一瞬と思うほどの間だけ。
手が振り上げられ、そのまま顔に向かう。
ただしそれは銃を握っていた右手ではない。左手だった。左手が開かれた状態で―平手の状態で、三原の頬を打っていた。
547: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:01:31 fcvNTM6a
銃よりはるかに小さく、乾いた、しかし耳に残る音が鳴り響く。同時に三原の体が後ろに崩れた。
視界が前後左右に揺れて方向感覚がおぼつかなくなる。それが安定した頃、視線はもう一度空を捕えていた。
もう一秒一秒を長く感じることはなかった。バクバクと心臓の鼓動が加速している。頬がとても痛く指先が混乱と緊張で震える。
口の中も喉の奥も熱くなり、死が目の前にまで来ていたことが分かった。
―自分は殺されなかった。生きている。それを三原は理解した。
空が滲む。体中で目が一番熱い場所になる。この三日間で何度この感情に捕らわれただろう。
けれどもこの涙は悪いものではないような気がした。
(そういえば、さっき一条さんにもぶたれたっけ)
少し前のことを思い出しながら肘を支えに上半身を起こす。頭の中のくらくらを無理矢理押し込めて、辺りを見回した。
「……刑部先生」
逃げずにその場に立ち尽くしている事が意外だった。
これまで逃げに徹していた相手が突如攻撃にまわってきて、なのに自分を生かしているのだから。
座ったまま刑部を見上げる。彼女は一条のように涙を流してはいない。けれど戸惑いの表情が見えた。
そして何か考え事をしているようにも。叩いた左手をじっと眺め、閉じたり開いたりして時折目を瞑っている。
「続き、やりませんか?」
たった今自分は生きていることに喜びを感じた。代わりにマグマのような憎悪を犠牲にしたような気もするが、
そんなものはいくらでも取り戻しが効く。今までのことを思い出すだけでそれは容易い。
刑部は一連の出来事に思うところがあったようだが関係ない。一連の行動には疑問だらけだが、
殺されても文句の言えない人間であることは違いないのだ。
「それもいいが……せっかくだ。話をしないか?」
それは三原があり得るかと思っていた返答だった。近くに落ちているスコーピオンを拾ってもいいけれど、
既に銃を携えている相手のほうが絶対有利。そんな理由をつまらないと思いながら、三原は静かに頷いた。
いつ湧き上がるとも知れない憎悪を押さえつけながら。
548: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:02:54 fcvNTM6a
* * * * * * * *
「……今の件については感謝しますけど、くだらない言い訳だったらすぐに殺します」
「好きにするといい」
地面に転がっている暗視ゴーグルやヘッドライトを軽く蹴飛ばす。左手にはまだ熱くて鈍い痺れが残る。
スコーピオンを握り締めながらの三原の警告に、刑部はそれに特に迷うそぶりも見せず答えた。
自身の銃は腰に戻してある。状況は圧倒的不利になったが、その代償として話し合いに応じてくれた。
木と木の間を縫ってそよいでくる風が汗ばんだ体を冷やす。開いた胸元やはみ出たシャツの裾から熱気が逃げる。
「……少し前を最後に銃声が聞こえなくなった。高野君と一条君だ。決着がついたと思っていい」
あと一人で全てが終わる。三原にとっては悪くない情報だろう。
「一条君が生きているなら、話だけでも聞いてくれないか。すぐに殺されるようなことはされないはずだ。
もし一条君を疑う理由が私にあるなら、それを教えて欲しい。私が播磨君をたぶらかしたというのは何だ?」
本題に入る。それが三原を凶行に向かわせている理由だと思えて仕方ない。
播磨が三原を殺そうとしない以上、よほどのことがない限り三原もまた播磨を殺す理由がない。
殺すぐらいなら高野に向かわせたほうがはるかにマシなのだ。目を少し泳がせた後、三原が口を開く。
「それはこっちが聞きたいくらい。播磨君、ゲームを壊すとか言って息まいちゃって。
あげく『俺の絃子』だって。まさか色仕掛けでもしたんですか?」
「……は?」
今出た声が自分のものなのか一瞬迷う。だが……そういうことなのだろうか。
「笹倉先生のことも刑部先生のことも信じちゃって。まさか先生達が何をしたか忘れるはずないのに」
「……」
なんともいえない感情がわき上がって来る。くだらない。実にくだらない。
播磨拳児という人間は元々誤解されやすい存在だと思っていたが、まさかこれほどとは。
そういうこと、なのだろう。笑いそうに、或いは叫びそうになる感情を無理矢理抑えて伝えるべきことを整理した。
大声を出すとわき腹に響いて辛い。泣き出しそうになる。
549: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:04:53 fcvNTM6a
「先生……?」
「……とりあえず聞いて欲しい」
一言断りを入れてから話を続ける。彼女は事実を受け入れてくれるだろうか。
信じてくれるだろうか。わからないが、その機会は今しかない。
落ちている木の棒を拾って、ガリガリと地面に字をなぞる。
話し合いでは途中で割り込まれてしまう。文章で伝えるのが確実だ。
『従姉の名は絃子』
「……は?」
地面に描かれた文字の意味を理解したのだろう。今度は三原から、先程と同じような声が発せられる。
「私の母と、彼の父が兄弟なんだ。昔からつきあいがあってね。
はり……いや、拳児君が私を信頼してくれたのはそういうことだよ」
だが血縁関係というだけでは説得力に乏しい。諸所の事情を簡潔に説明する。
播磨の中学時代や家庭の事情、同居生活とそこから発生する信頼があったことや笹倉とも旧知の仲であること。
面倒毎を避けるため学校にも知らせていないことを教える。
「な……何よそれ。俺の絃子って……俺の従姉ぉ!?」
想像の範疇を超えた事実に三原が叫ぶ。全ては誤解だった。
そんな答えは期待していなかったのだろう。理由付けがただの誤解では納得は得られない。
「……そ、そんなのわかるわけない!そんなのを信じろって!?証拠はあるんですか!?」
「確かに……証明はできないな。何を言っても、それのウラを取ることがこの島ではできない」
三原は唖然と立ち尽くしていた。必死で言い繕おうと、必死で空気を食べている。
燃え盛る感情の高ぶりを戸惑いと驚嘆が抑えているようだった。
「本当だとしても……年上のお姉さんとか、同居とか……まるっきり恋人じゃん!それこそ俺の絃子じゃん!
何よ、播磨君天満ちゃんが好きとか言っておいて……八雲ちゃんだって、だから」
550: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:06:13 fcvNTM6a
「違う。違うんだ」
それだけは絶対に違う。思わず叫びそうになってしまった。播磨拳児に限ってそれはない。
彼が愛したのは塚本天満ただ一人。それだけは信じて欲しかった。
けれどもう彼はこの世にいない。誤解されてしまっても、それを本人は否定できない。
ならどうするか。決まっている。まだ命ある自分がそれを正しく伝えねばならないのだ。
「怒鳴ってすまない。……これも何の証拠も無い話だが、塚本君達は私と拳児くんの関係を知っている。
どちらも私の家に来たことがあるんだ。事情はきちんと話したはずだ。理解してくれたよ」
「んな……!」
ぶるぶると三原の拳が震える。それは更に認めたくない言葉だった。―これまでのことが全て真実なら。
「……認めない。じゃないと私は……八雲ちゃんのために、やったことは……」
それ以上は考えたくなかった。それはあってはならないことだ。
誤解で、くだらない誤解で、大事な親友の大事な人を―
「君はいい子だと思う。……こんな状況でも友達の八雲君のことを考えてくれているのだから」
「と……と、当然よ。だって親友だから。聞きなさい、八雲ちゃんと私は―」
飛びつくように、誇らしげに三原は話す。
その反応は、三原が八雲のことを大事にしているからこそのもの。少し嬉しくなる。
「知っているよ。花井君とサラ君と麻生君の死。辛かったんだろう。
君は逃げ出さず、マシンガン相手に慣れない拳銃で立ち向かったんだ。本当に強い娘だと思う。皮肉じゃない」
「え……」
何故知っているのか。盗聴器があるからだ。それはすぐに気付いたらしい。
「そのことを知っていたから……私は思い留まることができた」
あと付け加えるならふいに聞こえたあの鳴き声。だが空耳かもしれない、それは黙っておく。刑部は更に続けた。
「君を殴った時、本当は殺してやると思ったんだ。拳児君だけでなく、葉子まで……大事なものが壊されたことが
ただただ許せなかった。今更何を言っているのだろうね。私にそんな資格はないというのに。
葉子が覚悟していたのは知っていたはずなのに……とても自分が嫌な人間に思えてきた」
551: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:08:32 fcvNTM6a
「……すまない、くだらない話をした」
「だから、だから何!いい子?強い娘?だから?
高野さんや一条さんと協力しろって!?罠かもしれない先生の言うことを信じろって!?」
一日も経ってないはずなのに、刑部に言われた事件の記憶は遠い遠い過去の出来事のように感じていた。
思えば、あの希望に満ちていた頃とは随分変わってしまった気がする。けれどもそれは仕方ないこと。
「誰も、誰も信じられない!誰も私なんて見ようとしないし、大事な人は皆死んじゃった!
勝手な期待ばっかり残して、押し付けて!できるわけない、皆の期待に応えるなんて絶対無理!」
一通り叫び、荒い息をしながら吐き捨てる。心の溜まっていたものを一気にぶつけた。
これ以上の問答は要らない。時間の無駄だ。殺してやる、とつぶやいてスコーピオンを構える。
目の前の人間を殺せば、自分の正しさが証明――されるのだろうか。
誤解である可能性を知ってしまった。もう殺しても何も解決しないような気がする。
心の奥深いところから、怒りと憎しみと無念が涸れない泉のように湧き出てくる。
これをどうすればいいのか。心の中を埋め尽くしつぶれてしまえ、心壊れてしまえというのか。
「『誰も私なんて見ようとしない』か。けれど君は彼らを捨てずに心に持っていた。
優しい娘だ。君位の歳のとき、私は自分とすぐ近くの数人にしか興味が無かった」
「違……!何でそういうことに」
「八雲君については、拳児君が全て受け止めた。今すぐ背負おうとしなくていい。
それよりもこれからのことを考えてくれ」
一方的に話す刑部に苛立ちが募る。自分の立場がわかっているのだろうか。
憎悪に火をつけようと刺激を与え始める。だがどうにも火がつかない。
乾燥していたはずの心が、いつも間にか少しだけ湿りを帯びているようだった。
552: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:10:47 fcvNTM6a
「生き残った一人とどうするか、もう一度考えて欲しい。拳児君のことを信じて欲しい。
あと―できれば、君の友人達を解放してやって欲しい。私の話は以上だ」
最後の意味は分からなかった。だが刑部はそのまま隙だらけの背を向ける。一体どこへ。思わず口にした。
「もう一人と会って来る。……高野君だったら話し合いの余地すら許されない。
ノートパソコンはおそらく体育館にあるのだろう?」
いいのだろうか。逃がしてしまって。いいのだろうか。殺してしまって。
迷っているうちに、刑部が一歩だけ進む。だが二歩目はない。
「あ、そうそう。君は言っていたね。八雲君のために拳児君を殺したと」
心臓を直接つかまれたような気分になる。せめて八雲との絆は失いたくなかった。
それを指摘されるのは耐えられない。静かに、隠したまま忘れ去りたい傷跡だ。
「ふ、ふふ……あはは、ほら、先生だって本当は私のこと許さないって思ってる!」
「……言ったろう。私に君を責める資格はない。それだけのことをしてきたからね。
だが君がそう思うのなら、気がすまないというのならあえて言おう」
それは、三原の理解の範疇を越えていた。
内心刑部の言うこと―『俺の従姉』の意味を知ってしまったからこそ、信じ難いものだった。
「彼の命を奪ったこと。彼のイトコとして、君を許そう。忘れることはできないが、責めないことを誓うよ」
何故そんなことが、平然と言える。もうわけがわからない。刑部がそれを言ってどうする。
けれどまた目が少しだけ熱くなる。さっぱりわからない。だから次を最後に終わらせることにした。
最後の言葉を刑部の背中にぶつけることを選んだ。
「もしかして……播磨君のこと……?」
向けられた背中が完全に止まる。風になびく木々も耳に残った銃声の響きも煩いと感じるほどここは静かだ。
先程、死を意識したときと同じ感覚。ほんの一秒にも満たない間、世界がとてもとても長く感じる。
「―まさか」
553:参加するカモさん
07/07/17 01:14:25 vGnV/Lk4
支援
554:参加するカモさん
07/07/17 01:15:48 zEOGEqdL
sienn
555: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:17:42 fcvNTM6a
すいません、1レスに収まる構成にできませんでした。
続きはまとめに投下します。
556:参加するカモさん
07/07/17 01:30:28 Bw6I40pu
こ・・・この展開・・・ま、まさか!?
557: ◆RHLa6nIQ9U
07/07/17 01:33:16 fcvNTM6a
色々問題があると思います。
指摘をよろしくお願いします。
とりあえず誤字orz
558:参加するカモさん
07/07/17 01:36:37 Bw6I40pu
乙。GJ。
詳しい感想は明日で、今はただ一言。
本当によくやった・・・!!
559:参加するカモさん
07/07/17 01:41:57 JfMW/FRe
ま、まさか……ほ、本当に……?
今は何も言葉にならないので一言だけ。
GJ!!!
560:参加するカモさん
07/07/17 01:44:49 zEOGEqdL
>>557
パッと見では、問題はないと思うよ。
しかし貴方はいつもこちらが望む展開を……いやむしろ、それ以上の物語を書いてくれる。
GJだ。それに尽きる。
高野VS刑部はもう少し対話してくれたら嬉しかったけど、状況が状況だからそれは無理な要求だw
まぁ、あの二人は会話がなくともお互いのことはある程度以上に理解していたと思うがね。
561:参加するカモさん
07/07/17 01:56:33 2mS0xDmV
>>557
一言だけ・・・GJ!!!
562:参加するカモさん
07/07/17 02:00:29 JBGp3MrP
GJ!!!
まじで涙ぐんだ。
>凧はとても高く揚がりそうだった。
を初めとする高野の花井に対する想い、
暗示された播磨に対する刑部の想い、
友人らに対する三原の想い、全てが美しかった。
最終戦に播磨と花井の決闘シーンをダブらせてくる辺りも良かったし、
優勝者がこのロワを通じて成長した三原って形でまとめたのも物語的に綺麗。
細かいこといえば、決闘の銃声後の描写がどっち視点で書かれてるのかを分からせるのが「凧」ってのも痺れた。
最後にもう一度だけ、本当に本当にGJでした!
563:参加するカモさん
07/07/17 02:11:20 gwH30NMS
続きをこちらに代理投下しても可?
564:参加するカモさん
07/07/17 02:22:36 FREPNrk7
GJでした
非常に綺麗な〆方だったと思います。
最後に復活した日記に、涙腺が緩むのを感じました。
あとは優勝後のもろもろをエピローグでどなたかが仕上げるって感じで完結になるのかな。
本当にお疲れ様でした。
>>563
大きな話だし、今回ばかりはそのほうがいいかもしれない
賛成に一票
565:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:40:32 gwH30NMS
結局トリガーを引くことはできなかった。手を垂らし膝をつき、三原は考える。
自分は生きる。生きるためには高野であっても一条であっても殺すしかない。
その意思はもう揺らぐことはきっとない。
辛いのは、自分の歩むと決めた道に大事な人達が誰もいないこと。音篠達とは永遠に交わらないこと。
けれど、その選択は安易に飛びついたものではなく、考えて考えて考えぬいた結果だとしたら。
親友達が望まない道だから、もう誰の笑顔も思い出せないのだと思っていた。
それは―違うのかもしれない。歩む道や選んだ扉が違ったとしても、受け入れられないものだとしても
認めること、認めてもらえることはできるのではないか。
音篠や、今鳥や、八雲がもう笑わないのは、笑顔が思い出せないのは自分が彼らを隠れ蓑にしているからではないのか。
もう解放して欲しい、と刑部は言った。それはつまり自分が八雲や天満を利用するのは止めて欲しいという意味なのだ。
選んだ手段がどれだけ汚らしいものだとしても、その決意をしたのは自分。それを認め、受け入れる。
誰のためでも、誰のせいでもなく自分のために信じると貫き通した道ならば、
その先にはきっと大事な人達が、追い求めていたものが―
(……何ていうんだろ。こういうの……)
過ちがあった。悩んだ末の決断もあった。許せないことも多い。どれも認めなくてはならない。
三原はゆっくりとその場を立ち上がった。生きるため、全てを終わらせようと固く誓う。
生存者が一条なら、銃を突きつける前に過ちを詫び、決意を伝えよう。
そして刑部にも言わなくてもならないことがある気がした。
渦巻いていた狂おしい感情は消えていない。けれどもそれに振り回されてはならない。
これまでの自分は憎しみにつき動かされていた。自分で決めたと言いつつ、ただただ憎しみに操られていたのだ。
相手は誰でもよかった。笹倉でも播磨でも刑部でも一条でも高野でも。
(行こう……行かなきゃ!)
信じられないほどに体が軽い。両腕もまだ動く。膝に力を込めて、体を起こした。もう周囲に動くものは何もない。
「……伊織?」
どこかで見られている気がした。先程鳴き声が聞こえたから。見守ってくれているのか、見届けようとしてくれているのか。
566:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:42:58 gwH30NMS
この島で出会った大事な友達はまだいた。それが三原にまた勇気を与えていた。
* * * * * * * *
「はい……はい」
森の中に淡々とした声が小さく響く。独り言のように見えるが、それにしては口調がはっきりしすぎている。
「そうですか、わかりました」
直後に鳴った小さな電子音を最後に声が途絶える。携帯電話を握っていた少女は液晶の画面を白けたようにじっと見つめていた。
そしてほどなくして大きめの警告音が鳴る。充電をするよう持ち主にメッセージを発しているのだ。
高野はそれを無視し、携帯電話をリュックの中に放り込む。
「先生は気楽でいいわね」
盗聴器のことを承知の上で、わずかな皮肉を込めて呟く。
一条を殺した。残りは一人になった。だが生きているのはまだ二人いる。
刑部の存在が気がかりだった。三原が殺してくれれば問題ないが、正直なところ期待できない。
そんなことを考えながら一条の荷物を奪い、銃の動作確認や荷物の整理をしていたときのこと。
ふと携帯電話が気になった。メールくらいにしか利用していなかったが、本来の用途はどうなのだろう。
まさか外部と連絡できるはずもないが、圏外というわけではない。
試しに時報にかけてみた結果は予想していたうちの一つだった。
その折、せっかくの機会なので笹倉や刑部の存在について問い正した。
一条の荷物からわかったことだが、刑部は管理側の情報を漏らしている。
そして先程自分は銃撃を受けた。
けれども電話の相手である姉ヶ崎からの返事は『そっかあ』『大変だねえ高野さん』といった類のもの。
それがどうしたといわんばかりの態度を隠そうとしない。
おまけに背景から漏れてきたのは、菓子が割れたりお茶のようなものをすする音。
唯一の収穫は殺しても問題ないということただ一点。
567:参加するカモさん
07/07/17 02:43:46 6u0RqKl1
支援
568:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:44:40 gwH30NMS
(……)
手早く荷物と考えをまとめる。三原の武器は機関銃。麻生の持っていたUZIかもしれない。
刑部ならばそれなりに浪費させてくれるだろう。
情けないことだが、それにかけている期待はかなり大きい。
必要なのは情報だ。ノートパソコン。沢近がまだ生きていた頃、三原は体育館にいた。
本人が刑部を追っている今、バッテリーとともに三原のリュックにあるとは考えにくい。
体育館へ行って見る価値はある。
腹に溜まらない程度に水分を補給して、地面に捨てる。
カロリーの高いジャムパンを半分だけ食べた。
残りの食料と即戦力にならない道具は置いていく。ただし教師に連絡できる携帯電話だけは別だ。
ドグラノフ狙撃銃を握りしめるが、その重量に腕が震える。
疲弊した体に容赦なく負担が要求される。
けれども置いて行くことはできない。数少ないUZIに対抗し得る武器なのだ。
あと一人―あるいは二人。それを支えに、高野は地獄に幕を下ろすべく歩き出した。
昼までに決着はつくだろう。乾いた空気を吸いながら終末を予想する。
空は青空が広がっていて、天気だけで言うならピクニックと変わらない。
うららかな日差しが制服の上から肌を刺す。
雲がないので、高いところの風の流れは分からない。
そう思っていたら小さな雲が視界の隅に映る。ほどなくして細かく散った。
凧はとても高く揚がりそうだった。
569:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:46:11 gwH30NMS
* * * * * * * *
重量のある金属の扉が軽く軋む。つい膝をぶつけてしまい、ゴゥンと重い音が響く。
太陽はだいぶ高い位置にきていたが室内にはまだ熱が伝わりきっていないのだろう。
ここまでの行程で汗ばんでいる体に、冷えた空気が若干の鉄の臭いとともにまとわりつく。
触覚からは高揚感、嗅覚からは不快感を感じ取る。
「……私が一番乗りか」
目的の道具はすぐに見つかった。そして少しだけ離れたところにあるのは血の塊。異臭の発生源。
その中心には男子生徒が倒れていた。それが誰なのか、確認するまでもない。
「……残念だったわね、播磨君」
意味のない一言をつぶやいて、高野は歩を進めた。ノートパソコンの前に立ち電源を入れる。
起動するまでは入り口のほうに銃を構えて警戒を続けた。
「三原さんは、と」
島の地図に点在する数多の黒印。大勢のクラスメイトの名前。自分が殺した沢近愛理。
知らぬ間に殺された親友の塚本天満と周防美琴。慕ってくれた後輩二人。それにまとわりついていたバカ。
自分が見逃した男に殺された大馬鹿者だ。そして、今またその男の武器を警戒している。
(……三原さんは、知っているのかしらね)
あの男の最期を。最後まで自分の前に立ちふさがるはずだった存在を。
追い払っても追い払っても食い下がってくる、国外追放しても戻ってきた非常識な人間。
意味のない思考を無理矢理打ち切る。三原はまだ生きている。そして体育館とは若干の距離があった。
自分同様に、ノートパソコンを求めて体育館にやってくる可能性は高い。逆にそれが好機だ。
体育館の入り口は一つしかないのだから、見計らって狙撃してやればいい。
ドグラノフ狙撃銃をリュックにしまいこみ、両手を自由にする。ノートパソコンを閉じてバッテリーを上に積む。
570:参加するカモさん
07/07/17 02:47:45 6u0RqKl1
571:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:50:00 gwH30NMS
中の電解液がこぼれおちないよう注意しながら、高野は入り口に向かって歩き出した。
体育館への入り口は一つ。ただしフロアに出るまでの扉は二枚あった。一つ目の扉は薄汚れたガラス張り。
外からやってくるとまずそれを通る。近くには下駄箱があり、トイレや教員室、器具室につながる廊下もある。
おそらく生徒達はここで靴の泥を落として上履きに履き替える。そして廊下を挟んだ向こうに二つ目の扉。
こちらは金属でできていて、どこかさび付いているのか開きにくい。それを越えて初めてフロアを見ることができる。
高野がやってきたとき金属扉は開かれていた。硬くて三原には閉じられなかったのだろう。
通り抜けられる程度のスペースはあったため、そこに身をすべりこませる形で中に入ったのだ。
そして今、高野はノートパソコンと体の位置関係を横にずらし、無事に通過できるよう体を動かしていた。
視界が赤銅の扉に覆われる。リュックを足で引きながら、横歩きで狭い隙間を通り抜けた。
その直後にキィ、と何かが開く奇妙な音。疑問と共に正面を向いた高野が見たものは。
外からは中の様子が見えない程の有様を見せるガラスの扉。そこを丁度通り抜けた刑部の姿だった。
――!
世界が弾ける。反射的にノートパソコンを投げつけた。刑部は即座に横に跳び、それを避ける。
扉が砕け、数多の破片が一瞬の芸術を描く。けれどもそれが二人の目に留まることはない。
跳ねた鋭い硝子の切っ先が地面に落ちるより、希硫酸の異臭が下駄箱回りに立ち込めるより早く両者は跳ねた。
距離が詰まり、そして止まる。互いの全てを見通すように、素手のままにらみ合いが続く。世界が安定を取り戻すまで。
じわじわと足元の波紋が広がっていく。硝子の粒子がその海に浮かび朝日を反射させ瞬く。
「……三原さんは?」
「知ってどうする?」
「殺します」
互いの喉を、目を、動脈を、心臓を見つめる。二人の間だけ、世界から忘れ去られたような静寂に包まれた。
その場の空気に血も凍るような冷気が立ち込める。
「それは無理だな」
刑部はにべもなく言い放ち、空気より冷ややかな口調でゆっくりと続けた。
572:参加するカモさん
07/07/17 02:50:23 JBGp3MrP
573:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:51:32 gwH30NMS
「三原君は近くにいない。そして君に会うこともなさそうだ」
「……理由を伺ってもよろしいでしょうか」
再び沈黙が舞い戻る。視線と視線が交差してお互いの意思がぶつかり合う。
返答を予想し、その先まで考えていそうな高野をじらしながら、刑部は当然のことのように話す。
「私と先にあったからさ」
「ノー・プロブレム」
君は
あなたは
―ここで死ぬから
刑部はワルサーP99を。高野はシグ・ザウエルを。同じタイミング、同じ速度で互いの眉間に突きつけた格好をとる。
二人は言葉でなく態度で示した。嘲るように、互いの手の内を見透かすように。
「パーン」
くだらないはったりにも動じない。銃は沈黙したままだ。高野はにらみ合ったまま考える。
相打ちなど最も意味がないこと。しかし自分が撃てば刑部も撃つ。自分が引かねば刑部も引かない。
「ふ」
意地をはらず素直に銃口を下げる。そして勝負の場を改めて設けることにした。
そしてそんな面白い見世物を姉ヶ崎は邪魔しないだろう。奴は面白ければいいのだ。誰が残ろうがどうでもいい。
勝手に首輪が爆発してラッキー、という展開は自分なら絶対やるまい。
刑部は最後の最後で立ちふさがる強烈な障害なのだ。本来その役を背負うべき者はもういないのに。
額からこぼれる汗をぬぐって考える。もう弾数も体力も限界に近い。吐息には乾いたものが混じっている。
唐突に訪れた緊張に足が笑いそうになる。一条との白兵戦は予想以上に心身を疲弊させているようだ。
時間が経てば三原がやってきて完全に追い詰められてしまう。
574:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:53:15 gwH30NMS
(どうしよう?)
ガラにもなく、思考が詰まる。多分、見逃してはくれない。下手な隙は見せられない。
(どうすればいい?)
答える者は誰もいない。当然だ。誰も声をかけてくれるはずもない。
この難問にも自分で答えを出さなくてはいけない。心で軽く笑った。
―刑部があの男の代わりだと言うのなら。忘れ得ぬ思い出の一つを借りることにする。
一歩分の距離を取る。拳銃を握ったままその手を高く掲げ、手の中で回転させてスカートに戻す。
空になった右手で銃を形作り、そのまま突きつけた。
「早撃ちで勝負」
バーン、というしぐさと同時に、高野の宣言は凛とした声で告げられた。
「気付いてないのか?私は君と違って」
「顔を狙いますから大丈夫です」
刑部の声がぴしゃりと遮断された。
やや熱気が増してきた体育館の中央で、背中合わせに二人の人間が並ぶ。
刑部は体育館の入り口を、高野は小さな縁談を正面にして立っていた。
「ルールは、」
「あいつらと一緒でいいだろう」
背後から言い返される。その声が少しだけ低くなっていることに高野は気付く。
肩越しに首だけを動かして彼女を見上げた。
刑部の視線は正面ではなく、そこから斜めに。もう動かなくなった播磨のほうに向けられていた。
575:参加するカモさん
07/07/17 02:53:57 6u0RqKl1
576:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:56:53 gwH30NMS
「播磨君のことは残念でしたね」
「別に。君こそどうなんだい?」
「まさか」
互いの利き手は軽く広げられつつも、各々の獲物が握られている。
それさえ除けば、二人の関係は普段の茶道部での会話と遜色なかった。
「私が播磨君で……君が花井君になるのかな、これは」
「却下」
「そうか……じゃあ、そろそろはじめようか」
――1
勝者には未来、敗者には死。この地獄の縮図のような決闘方法。
限りなく分かりやすく、非情な世界の理。両者はそれを噛み締めながら、最初の一歩を踏み出した。
――2
忘れまいとした誓いも意味を持たない。いくら誓ってもそれで勝敗は決まらない
――3
ごめんなさい。誰ということなく囁く、今だけは全てを忘れよう
577:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 02:58:05 gwH30NMS
――4
天満も美琴も八雲もサラも愛理さえも消えていく。なのに、どうしても消えない影が一つ。邪魔だ。
――5
――ち
――6
葉子。種田君のこと、すまなかった。だが私はせっかくの気遣いを無にしてしまうようだ
――7
私は無力だったのかもしれない。けれども、出来る限りを尽くしたよ
――8
拳児君。ほう、幸せそうな顔をしてるな。君は頑張った。誇っていい
――9
君がまた私を信じてくれて、本当に嬉しかった。大事なときに傍にいられなくてごめんな
――10
今はただ、この勝負に勝つ!
578:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:00:41 gwH30NMS
握った銃と、互いの足音に全身全霊を集中する。
銃口を向け、相手の瞳を覗き込む。引き金に指を掛ける。
何万分の一秒でもいい。相手よりほんの少しだけ速く。
世界が凍る音を一歩ずつ数えた。そして十溜まった今この瞬間―
パパパッと、体育館の中で光が弾けた。
* * * *
「がっ……ふっ」
食い破られたかのような痛恨に身をよじる。
灼熱の痛みが全身を焼いた。衝撃が順繰りに脳裏を駆けていく。
皮膚を焼き肉を貫き、銃弾が腹を後方へ突き抜けていくのがわかった。
膝が崩れて、前に、横に。世界が揺れる。大きな音がしたはずだが耳に届かない。
重しのようなものが体全体にのしかかる。
(あ……)
映ったのは体育館の暗い天井。睫一つ動かさず見つめる。凧などどこにもなかった。
(……ま……だ)
腹部は直接死につながるような箇所ではない。出血さえ抑えれば、胸や首に比べ長く保つ。
首を上げ、残った力を振り絞り、右半身に力を込めた。体を反転させ、這いずるような姿勢になる。
カッと目を見開き、結果を自身で確認した。
579:参加するカモさん
07/07/17 03:01:56 JBGp3MrP
580:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:02:06 gwH30NMS
その先には同じような赤い染みが描かれていた。だが自分と違い、痛みに悶え動いているそぶりはない。
長く黒い線が円のように綺麗に広がっている。こちらの銃弾は、確実に刑部絃子の急所を捉えたと確信した。
「先生―!」
遠のきそうな意識は勝利の余韻を味わう余裕もない。だが獣のような絶叫に覚醒させられた。
最後の一人が現れたことが嬉しかった。この状態ではそう長い時間をかけてはいられない。そして策は尽きている。
なのでできることは一つ。引き金を引く。たったそれだけでいい。
歯を食いしばって最後の力を両腕に込める。震える腕を床に押し付け両手でグリップを握る。
三原は自分のほうにやってくると思っていた。だが彼女はより近くの、地に伏している刑部に駆け寄った。だから。
再び、閃光が体育館で爆ぜる。
「か……は……」
刑部同様に、三点バーストを隙だらけの体に遠慮なく打ち込む。
反動の痛みは口の中を噛んで無理矢理堪える。続いて、残りを容赦なく放つ。
「がっ……!ぐっ……!」
これで丁度終わりだ。奇跡的に全て三原の胸部や腹部に着弾したのを確認。
悶絶しながら、三原が刑部の隣に倒れる。
そして自らもそれが限界だった。感じたことのない疲労感と達成感が押し寄せてきて、
その流れに身を任せるように再び仰向けになり倒れこむ。
(これで……終わ……り)
腹部の痛みがより深刻になってきた。あとはもう救助が早く来ることを祈るのみ。
あっけない最後だったが現実はこんなものだろう。
この瞬間をどれだけ心で描いただろう。感慨深いものが胸を満たす。
……そう思っていた。けれども何も感じない。最後に心に残っていたものが消えた気すらした。
高野晶という人間が全く別のものになってしまったようだった。
581:参加するカモさん
07/07/17 03:02:39 FREPNrk7
582:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:03:40 gwH30NMS
手に入れたものは何もない。失ったものしかない。
けれどもこの終点にたどり着いて、ようやく過ぎ去った日々を省みることができそうだった。
―カタ
何かが動くような音がする。近づいてくる。風か小動物か、何かだろうか?
けれども妙だ。ここは確か森の中ではなくて体育館―
―ニャオ
猫か。だが遊んであげるだけの余裕はない。
ふと、何かに吊られるように目を開く。視界に入ったのは無機質な天井と―鋭く光る銃口。
「え」
「高野さん」
赤く染まった矢神高校の制服をまとった三原梢がこちらを覗き込んでいた。
「!……どし……て」
一瞬で全身が濡れた感触がする。四肢が硬直するが、歯は勝手にカチカチと音を立てる。
久しく意識したことのない感情が心臓を縛る。視界が溶け合いかすみそうになる。
腹の痛みはもう感じない。感じている余裕がどこにもない。
代わりに、とてつもない息苦しさに喉が詰まりそうになる。
「刑部先生がくれたの。防弾チョッキ」
制服には穴とコゲ跡がついていた。その周りは確かに赤黒く―いや、三原は元々全身血にまみれていたのだ。
「先生と戦って……その後、色々あって少しだけ話をして。そのとき最初にくれたの。
私を安心させるためだと思う」
「……そう」
かくんと首が曲がる。全てが終わったような目で、高野はぼそっとつぶやいた。
「あなたの勝ちね」
583:参加するカモさん
07/07/17 03:07:22 6u0RqKl1
584:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:08:26 gwH30NMS
こんにちは、三原梢です。
私はとにかく進みました。自分の手で全部終わらせるために。
一条さんでも高野さんでも殺すつもりでした。私の選んだ道だから。
それは先生達の思う壺で、最悪で、今鳥君達が望まなかった方法。
最後が特にきつくて心が押しつぶされそうだった。そして私は自分以外の全てのせいにした。
今思うと、一条さんはそれに気付いていたのかもしれない。きっとそーだ。
けれど私は播磨君を殺したことを責められるのが嫌でそこから逃げた。
だけど、刑部先生は許すと言ってくれた。
そんな資格はないと自嘲してたけど、私はとてもとても嬉しかった。
従姉っていうのはきっと本当なんだろう。最後に見た背中はとてもさみしそうだった。
播磨君にとっては従姉でも、刑部先生にとってはもしかしたら―なんてね。
八雲ちゃんにも申し訳ないことをしちゃったけれど、少しだけ待って欲しい。
いつか私が大人になって、自分の罪も皆の罪も悲しい事件も受け入れられるようになったら。そのときは。
その日のために私は生きる。殺すしかないなら殺す。矛盾してるみたいだけど、それが答え。
罪はある。だから全部受け入れて、とことん悩みぬいて苦しみぬいて生きよう。
今鳥君達がいつか笑ってくれる日まで。一生来ないかもしれないその日まで。
一条さんや高野さんが何が目的で戦ってるのかわからない。けど私達はお互いに譲れないものがある。
それを賭けて勝負だ。もし土壇場で殺せなくなったならそれは弱い私の負け。
私は刑部先生を追うために、ノートパソコンを求めて体育館を目指した。
途中で伊織が姿を見せた。やっぱり近くにいたみたい。近づいたら逃げるけど、離れようとすると寄ってくる。
危ないから離れていたほうがいいよ、と教えたその時。屋根が見えていた体育館から銃声が。私は駆けた。
585:参加するカモさん
07/07/17 03:10:52 JBGp3MrP
586:参加するカモさん
07/07/17 03:10:54 6u0RqKl1
587:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:11:27 gwH30NMS
―そして、刑部先生は死んでいた。胸の周りは赤くて少しも動いてなかった。
大切なことが言えなかった。播磨君のこと信じますって。この殺し合いを本当に止めようとしていた播磨君。
私より優しく強い心を持っていた。天満ちゃんが大好きな、『絃子の従弟』。
理解しようとせず、誤解で殺してしまってごめんなさいとせめて先生には謝りたかったのに。
ほんの少しだけ私の理性を取り戻させてくれた、この人に。
直後に高野さんに撃たれまくる。無茶苦茶痛かったけれど、こんなものは私が進むと決めた道の序の口に過ぎない。
転がっている先生の武器を借りて、ゆっくり立ち上がって―
「あなたの勝ちね」
今、私は高野さんに銃をつきつけてこうしている。手が震える。やばい、勇気が出ない。
やっぱり殺し合って、その上で罪を償う、背負うなんておかしいんだろうか。矛盾してる?
憎しみの支えはもういらない。何のせいにもしてはいけない。私の意志で、罪を犯さないといけない。
ふと思う。償ってどうなるんだろう。皆が帰ってくるわけでもないのに。
もしかしたら高野さんのほうがよっぽど立派な信念を持ってるんじゃないだろうか。自殺したほうがいい?
いや、迷うな私。それは逃げだ。見返りを求めているわけじゃない。例え戻ってくるものがなくったって―
「高野さん……」
ああ、でも願う権利くらいはあるかもしれない。全然リアルじゃない、突拍子もないものなら特に。
願いならある。私が願うのはただ一つ。三度目があること。
え、何で三度目かって?……なんとなく。C組、D組の皆。あと八雲ちゃんとサラちゃん。刑部先生と笹倉先生。
皆と一緒にいるのは最初じゃない。今が二度目。そんな気がしただけ。それに二度あることは三度あるってね。
だから自分の罪から逃げちゃいけない。覚えていないといけない。
最後まで、夢を見ていたいから。だから願います。一万でも二万年後でも構いません。ですからどうか
588:参加するカモさん
07/07/17 03:11:38 FREPNrk7
589:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:12:52 gwH30NMS
「……私は皆のことを絶対に忘れない。だから、またね!」
――皆とまた同じ世界に生きられますように
私は勝手な願いを込めて高野さんを撃ちました。
けれど、高野さんは少しだけ嬉しそうな顔をしている気がしました。
590:代理投下 ◇RHLa6nIQ9U
07/07/17 03:14:06 gwH30NMS
【午前:9~11時】
【三原梢】
【現在位置:G-03北部、分校跡体育館内】
[状態]:疲労甚大。左掌に銃創(応急処置済み)、胸骨、肋骨にヒビ。返り血にまみれている、
[道具]:自動式拳銃(ワルサーP99)/弾数13発、UZI/弾数3発、9ミリ弾142発、ベレッタM92/弾数8発、vz64スコーピオン/弾数8発、セキュリティウェア
[行動方針]:そういえば一条さんは?
[最終方針]:生きて苦しんで償って、それでも夢を見続ける。
※三原の道具:支給品一式(食料4、水5)、エチケットブラシ(鏡付き)、ドジビロンストラップ、弓(ゴム矢20本、ボウガンの矢4本)
※播磨の道具:支給品一式(食料4,水2)、黒曜石のナイフ3本、UCRB1(サバイバルナイフ)、さくらんぼメモ、烏丸のマンガ
は、体育館の中に放置してあります
※高野の道具:支給品一式(食料12、水3)、殺虫スプレー(450ml)、ロウソク×3、マッチ一箱、インカム一組、デザートイーグル/弾数0発、
※一条の道具:支給品一式(食料5)、東郷のメモ、刑部のメモ。
はG-03北東部に放置してあります
シグ・ザウエルP226/弾数0発、雑誌(ヤングジンガマ) 携帯電話(残量約1/5)は高野の死体傍にあります。
ドラグノフ狙撃銃/弾数6発、ノートパソコン(バッテリー破壊、フラッシュメモリ付き)は体育館の入り口付近に放置。使えるかどうかは不明。
※刑部の道具:暗視ゴーグル、ヘッドライトはG-03北西部に放置してあります。
9mmパラベラム弾15発入りダブルカラムマガジンは刑部の死体の傍です
【刑部絃子:死亡】
【高野晶:死亡】
―優勝者:三原梢
591:参加するカモさん
07/07/17 03:17:08 P9N6CnJY
……乙。
ハラミが優勝って当初は誰も予想してなかったろうな。
それがまたスクランらしいような気もするが。
592:参加するカモさん
07/07/17 03:20:05 gwH30NMS
代理投下終了。
すみません、ところどころ改行調整に失敗しています。
(元レスではスペースが空いている箇所を詰めてしまったり)
593:参加するカモさん
07/07/17 03:20:54 FREPNrk7
改めて乙
594:参加するカモさん
07/07/17 03:22:07 JBGp3MrP
代理投下乙。
595:参加するカモさん
07/07/17 03:23:01 6u0RqKl1
RH氏GJでした!
とにかく良かった
>「……今の件については~~」
の「今の件」は弾をわざと外したことかと思ったら防弾チョッキのことだったとは見事なミスリード
相変わらずキャラの内面描写も上手いし、優勝決定に相応しい素晴らしいSSだったと思います
>>592
乙でした
596:参加するカモさん
07/07/17 03:23:53 gwH30NMS
スレリンク(event板:541-552番)
URLリンク(jbbs.livedoor.jp)
597:参加するカモさん
07/07/17 03:28:23 WeWILppV
ハラミ伝説が現実に・・!
598:参加するカモさん
07/07/17 03:30:10 sBEVJw9d
絃子と高野の対決に播磨と花井の決闘シーンを重ねたところが秀逸すぎる!!
マジ傑作でした。
それにしてもハラミ凄いな……
599:参加するカモさん
07/07/17 03:53:06 mu7bJJ/v
GJ
スクロワ完結か……長かったね
絃子先生のカッコよさには痺れた
播磨は自分のイトコを置いて先に死んじゃダメだよなw
600:参加するカモさん
07/07/17 07:17:38 ih0GO4Ss
ついにモブ派完全勝利か・・・。
で残った姉ヶ崎、谷、ゴリ山はどうなるの?
601:参加するカモさん
07/07/17 07:37:23 g6oOkghj
えーとこれは茶道部と超姉の勝利か?
あと三度目云々のくだりが意味分からんのだが
602:参加するカモさん
07/07/17 09:19:49 27Vmf1QB
超乙
いろいろあったが、完結したのは目出度いことだ
603:参加するカモさん
07/07/17 10:19:04 K5P/Kg8J
>>601
二次創作、だからじゃね?
いやまぁ、正解はわからんが
604:参加するカモさん
07/07/17 11:21:54 W6MOGhgk
原始時代が一度目なんじゃねーの
605:参加するカモさん
07/07/17 14:27:32 ih0GO4Ss
トップマーダーは8人を殺した高野になったな。
でこれで本当に終わりなの?
エピローグとかないの?
教師陣や冥界の住人はほったらかし?
606:参加するカモさん
07/07/17 14:47:20 sBEVJw9d
エピローグ構想中の人たちはヒヤヒヤものです
607:参加するカモさん
07/07/17 14:53:28 fyYOgXAJ
待て、こんな終わり方で本当にいいのか?
優勝ENDでしかも優勝者決定という大事な事を相談も予約もなし。
黒化していたハラミが元に戻ったり絃子が首輪で爆死しなかったり
無敵だった高野が急に弱体化したり。最終戦もワンサイドで迫力に欠けた。
本当に皆納得してるの?それとも元々諦めてて
どんな形でも終わったからいいやってこと?投げやりすぎね?
608:参加するカモさん
07/07/17 14:54:43 RU1iVhyv
>>605
エピローグは恐れ多くてかけないけど
おまけくらいなら書くつもりだ
609:参加するカモさん
07/07/17 14:55:34 sBEVJw9d
予約期限内に書ききれないから予約エせずにピローグ構想している人々は急かされてヒヤヒヤものです
610:参加するカモさん
07/07/17 15:07:48 W6MOGhgk
>>607
こう言ってはなんだけど
この状況ではこれ以上は望めないだろ
611:参加するカモさん
07/07/17 15:26:34 JBGp3MrP
>優勝ENDで
優勝エンドを嫌う人ばかりじゃない。
>優勝者決定という大事な事を相談も予約もなし
相談とかを嫌う書き手もいるし、偶々このロワではそういう書き手が多く残ったということだろう。
予約はしたところで何か変わったとは思えんが?
>黒化していたハラミが元に戻ったり
どう見てもリレーの結果。
>絃子が首輪で爆死しなかったり
急に爆死させるような要因ってあったか?
高野視点の文章で俺は十分納得できたが。
>無敵だった高野が急に弱体化
ダメージの蓄積って描写がちゃんとある。
ファンタジー色を薄めてる以上、あの状態からでも元気に動き回られたらその方が不自然。
>最終戦もワンサイド
……どこが?
高野の先制 → 肉薄による状況硬直 → 決闘 → 高野勝利 → 三原到着 → 高野の銃撃 → 三原が高野に引導
むしろシーソー的な最終決戦だったと思うが。
俺は納得してる。それどころか良いSSで締めてくれたと思う。
612:参加するカモさん
07/07/17 15:56:53 MbGveYG+
>>611
それで論破したつもりか?
とりあえず首輪の件、妙ちゃんは権限を賦与されているだけで主催者じゃないんだから第三者によって優勝者が決定しそうな事態を看過しちゃダメ…てか、できないだろ
613:参加するカモさん
07/07/17 16:30:08 JBGp3MrP
>>612
誰によって優勝者が決まるかなんてさほど重要だとは俺には思えない。
【大人たちの戦い】で描写された黒幕たちの意図(の可能性)は
>参加者として十代の若者を用意し、世界の名だたる富豪達が観戦者となり、ある者は純粋に殺し合いを眺める事を、またある者は膨大な額の賭博を楽しむ悪趣味なゲーム。
ていうものだった。
博打の結果(賭けの対象)としては当然「優勝者無し」って選択肢もあるだろうし、優勝者があるほうが望ましいなら高野に勝った後に爆死させて三原優勝で何の問題もない。
鑑賞としてはイレギュラーな要素があったほうが喜ばれるものだから、なるべく爆死はさせたくないだろうし。
それに第三者が介入して結果が変わるのを嫌う主催者達だったら、最初から自分勝手に動き始めた絃子と葉子をすぐに爆殺するように言うと思う。
と、俺は思うんだが、なんで>>612は第三者によって優勝者が決定したら主催者の意向に反することになると思うのか教えてくれ。
614:参加するカモさん
07/07/17 16:46:14 MbGveYG+
>>613
そうかもしれないが、それを決めるのは妙ちゃんではないと言っているんだが
少なくとも妙ちゃんの権限でルールを変えることはできないだろ
615:参加するカモさん
07/07/17 17:02:18 JfMW/FRe
話ブッタ斬るけど、昨夜書けなかった感想を。
播磨を想う絃子と、花井を想う高野の心情。そして彼らのサバゲでの決着を絡めた二人の決闘!
奇しくも高野と同じ「皆のことを忘れない」という誓いを込めた三原のラストショット!
熱く、そして哀しいドラマに溢れた良い話だと思います。
よくぞここまで見事に締めくくってくれたという思いでいっぱいです。
改めて、心からGJ!の言葉を贈りたいと思います。
本当に、ありがとうございました。
616:参加するカモさん
07/07/17 17:07:01 JBGp3MrP
>>614
見返してみたら確かに【闇夜の出撃】で主催者からの伝達は
>ノートパソコンかフラッシュメモリの奪取又は破壊を目的とする場合に限り外出許可。
>ただし放送盗聴等ゲームの運営に支障の無いように。
>人員が決まったら要報告。ノートパソコンの探知機能からの一時解放。
>単独行動は禁止。兵隊達に協力を求めることも禁止。
>企画の趣旨を守るため、参加者の生命に関わるような行為は極力避けること。
>旧体育館倉庫A棟使用許可。フラッシュメモリはそのまま持ち帰るのが望ましい
ていうものだったな。
>>613で第三者による優勝者決定を主催者が気にしないかのように主張したのは間違いだった。スマン。
ただ妙が主催者の決めたルールにどこまで忠実かは微妙なところだと思う。
例えば【裏切り者】で
>「すぐに殺したらつまらないじゃないですか。教師が生徒を救おうとするも、結局なにもできなかった……。
>そんな物語、見てみたくありませんか?」
と言い放ってる。これは上の主催者からの命令「参加者の生命に関わるような行為は極力避けること」に反することを認める発言だ。
なら、事ここに至ってから焦って首輪爆破なんてするだろうか?
やってしまうとちょっと妙の行動が一貫しなくなる気がする。
617:参加するカモさん
07/07/17 17:09:14 P9N6CnJY
なんか話しが噛み合ってないような。
妙チャンの権限でルール変えたなんて>>613は言ってないじゃん。
ゲームの状況を黒幕が一切関知していない、
あるいは妙ちゃんが何も報告してないなんて可能性は薄い。
当然、黒幕は絃子達が反主催に回ったのも知ってるはずだが、
裏切られた時点でも、葉子が沢近と高野のバトルに横槍した時も処分しなかった。
これはつまりゲームをつつがなく進行するっていう合理性より、
イレギュラー要素を楽しむ黒幕のスタンスの表れとして推測できなくもない。
それにもし妙チャンが権限を越えて絃子を放置したってんなら、
そこでまた妙ちゃんの心の内側みたいのを書けばいいわけじゃん。
618:参加するカモさん
07/07/17 17:21:45 fyYOgXAJ
ロワの締めの話っていう意味わかってるのかね
スクロワが今後のパロロワ界でどう語り継がれるのかが掛かってるんだぞ?
だから些細な違和感も修正させなければならないのにうわべばっかで書き手を甘やかして・・
他の書き手がこれに満足してるとはとても思えない。
もうちょっと冷静に考えてみたら?
619:参加するカモさん
07/07/17 17:25:57 sBEVJw9d
スクロワ終了間際で暴れた変人ということで>>618自身が語り継がれると思う。
GEI氏と同じ扱いな
620:参加するカモさん
07/07/17 17:27:20 JBGp3MrP
>>618
なるほど、じゃあ>>618が感じる違和感のポイントを挙げて、如何にその点がおかしいか説明してくれ。
621:参加するカモさん
07/07/17 17:35:50 sfYFWZzX
>>618
冷静に考えると他の書き手の具体的なレスも持ってこず
違和感がどんなのかも言わずただ「些細な違和感」としか言わず
勝手に他の人が感動したのを上辺だけと決め付けるそのレスは聞く価値のない批判だな。
622:参加するカモさん
07/07/17 17:42:42 MbGveYG+
>>617
俺の言いたかったことは>>613には少しわかってもらえたみたいだからアンタはもういいや
623: ◆X7WwwzkoUU
07/07/17 17:49:49 Cu1TajKq
まぁ、そういった未回収の伏線とかを回収するのが、次の話のお仕事なんだがね。
ラストバトル+妙ちゃん関連になると話の量が膨大になるから、RH氏は読みやすいほどよい長さの作品をかいてくれたと思う。
俺の感想は>>560にもう書いたので、新たに感想を述べることはないが。
三原、教師陣、ナカムラ陣営を予約。
624:参加するカモさん
07/07/17 17:51:07 JfMW/FRe
これ以上の議論は、出来れば毒吐きスレに持っていって欲しいところ。
要修正ならば、その結果だけを伝えてくれればいいからさ。
んで、ちょいと優勝者ハラミの戦績を思い出してみたところ、実はほとんど闘っておらず、しかも敗けっ放しだった。
vs麻生戦●
目的は花井から麻生を引き離し、闘争の時間を稼ぐこと。
結果、利き腕を負傷して麻生を取り逃がし、任務失敗。
vs絃子戦●
敗北。絃子に殺意がなかったおかげで死亡を免れた。
vs高野戦○
防弾チョッキで命拾い。結果だけを言うなら、瀕死の相手にトドメを刺しただけ。
どっかに「バトルロイヤルを効率的に征するには、最後に一回だけ闘って勝てばよい」と言ってた人がいるが、ホントにそうだよなw
625:参加するカモさん
07/07/17 17:52:13 sfYFWZzX
未回収の伏線があれば自分で回収するとクールに予約。
そこに痺れるぅ、憧れるぅ
626:624
07/07/17 17:54:08 JfMW/FRe
×闘争→○逃走
正反対じゃんかよ……orz
>>623
おお、期待します。
627:参加するカモさん
07/07/17 17:57:50 6u0RqKl1
>>623
乙。
今まで放置されてた中村がどうなるのか、楽しみにしてます。
628:参加するカモさん
07/07/17 18:05:30 DYN6ArFd
長かったようで短かったなぁ
超姉好きな俺にとっては決闘を書いてくれた書き手さんにGJ 播磨死んだ時は呆然としてたからw
629:参加するカモさん
07/07/17 18:10:22 ih0GO4Ss
なんかロワの終盤から
書き手達の間でハラミを優勝させる空気が漂っていた気がするのは、多分俺の気のせいだろうな。
630:参加するカモさん
07/07/17 18:58:31 NmSuq5iB
むしろ黒化再発した時はハラミもうダメだと思ったが
しかし三原日記、まさか最後を締めくくるとはなw
このロワでハラミという新たな萌え要素も獲得して、もう勝ち組一直線だw
631:参加するカモさん
07/07/17 19:03:55 NKErcOLY
ハラミには死んで欲しかったんだがな。
播磨をあんな理由で殺しておいて今更過ぎる。
632:参加するカモさん
07/07/17 19:20:04 sBEVJw9d
なんでこんなに空気が悪いのか
予約期間中に書ききれなくてもとりあえずエピローグ予約しとけば良かったと絶望している俺が相手になってやる
633:参加するカモさん
07/07/17 19:52:04 ih0GO4Ss
振り返れば、ハラミの為のハラミの為によるロワだったな。
634:参加するカモさん
07/07/17 19:53:45 fyYOgXAJ
ここの人たちは最後の話を予約なしで投下されても文句ないの?
アニロワなんて書き手がちゃんと宣言して
最後を全員で見届けようとしてるのに・・
635:参加するカモさん
07/07/17 20:00:37 NmSuq5iB
別にない、内容も良かったし
むしろサプライズ狙ってたな作者氏
まあ今までもそうだったし、きっとこれがスクロワクオリティって奴なのかもしれん
636:参加するカモさん
07/07/17 20:03:57 sBEVJw9d
最後の話はこの次◆X7氏が書く話だろ
気に入らないならアニロワへ行けとマジレス
後、他の人たちはどうなの?ってレスは癪にさわるからやめろ。
637:参加するカモさん
07/07/17 20:07:33 NKErcOLY
予約無しの投下を何度も行ってきた書き手なので仕方ないとは思う。
638:参加するカモさん
07/07/17 20:07:40 sBEVJw9d
ちなみに、他の人たちはどうなの?ってレスがムカつく理由
テメエどうせ他の意見聴いたところで、自分の意見を変えようとしない自己完結野郎だろ
639:参加するカモさん
07/07/17 20:09:11 BfO2BQpW
>>557
この土壇場で突然投下とかやってくれたな。超GJ!
最後の最後で実に熱かった。いい優勝ENDをありがとう!
>>623
期待してます!
スクロワを支え続けてくれたRH氏とX7氏で締めて貰えるなんてこれほど嬉しい事はないよ…
>>634
別に何の問題もないじゃん。作品の内容も、ルール的にも。
リレー小説なんだから予約せず投下するのも一種の駆け引き。
成功すれば今回のようにサプライズを与える事にもなる、立派な投下方法だと思う。
640:参加するカモさん
07/07/17 20:24:56 Cu1TajKq
まぁ、このスクロワの中では、予約はむしろ書き手の負担を少なくするための装置だからね。
基本的にアニロワとはシステムが違うから、予約なしの投下なんて全然問題ない。
というかこの手の議論はすでに2,3回通過している気がするが。
641:参加するカモさん
07/07/17 20:28:16 FREPNrk7
>>623がカッコよすぎて泣いた
まさにリレーのあるべき姿って感じ、期待してま
642:参加するカモさん
07/07/17 21:14:46 ih0GO4Ss
三原、姉ヶ崎、谷、ゴリ山、ナカムラ、伊織
本当にサブばかりになっちゃったな・・・。
643:参加するカモさん
07/07/17 21:45:58 ZSLeZaEZ
・よそはよそ、うちはうちです。他のパロロワと比べて~といった意見はやめましょう。
644:参加するカモさん
07/07/17 21:55:35 NKErcOLY
で、完結は確実になった訳だが2ndはやるの?
645:参加するカモさん
07/07/17 22:27:35 ih0GO4Ss
>>644
やるらしいよ。
今度はバトロワII 鎮魂歌と同じルールで行くよ。
646:参加するカモさん
07/07/17 22:35:34 jOgkRnnM
>>645
Ⅱ知らない人は映画見なきゃならんのか
647:参加するカモさん
07/07/17 22:51:39 ih0GO4Ss
>>646
簡単に説明すると
男女同じ番号同士で二人一組のチームを組み、ロワに参加する。
一人が死んだら、もう一人の首輪が自動的に爆発する仕掛けになってる。
648:参加するカモさん
07/07/17 22:54:56 EzQvlZKB
>>647そのルールで行ったら、1番が凄く強そうだ
649:参加するカモさん
07/07/17 22:58:26 NKErcOLY
そのルールのままじゃなくパートナーの交代も可能にする仕組みがあった方がいいかも。
650:参加するカモさん
07/07/17 23:05:29 NmSuq5iB
>>647
ああっよく見たらウメマドが見事にタッグを!!
しかし・・・
>>649
容赦なく梅を殺して強いパートナーと組もうとする城戸が容易に想像できる・・・嗚呼。
651:参加するカモさん
07/07/17 23:05:50 jOgkRnnM
つまり、つむぎが縦笛を引き裂こうと画策したりするのか
652:参加するカモさん
07/07/17 23:15:13 NKErcOLY
まとめは1さんが忙しいみたいだからwiki形式の方が良いかな?
653:本編が(ry
07/07/17 23:27:58 Cu1TajKq
URLリンク(www7.uploader.jp)
パスはsukurowa
654:参加するカモさん
07/07/17 23:33:04 aMu+xSva
2ndの準備がしたいなら、スクロワ2nd企画スレでも立ててそっちでやってくれ。
ルールとかまとめの形式とか、その辺のことを具体的に決めていきたいのなら尚更。
ただ、やるにしても◆X7WwwzkoUU氏のエピローグ(……になるのかな?)が投下されて、
今のスクロワが完全に幕を閉じてからにして欲しい。
いくら終わりが目前だからって、まだ本当に完結したわけじゃないんだから、
まずは今のスクロワを大事にするべきじゃないか?
今から2ndの話とかされると、現在のスクロワが軽んじられてるようでなんかイヤだ。
655:参加するカモさん
07/07/17 23:34:49 EzQvlZKB
PCサイトビューアー未対応だから見れない…
656:参加するカモさん
07/07/17 23:38:20 xvlBbRRi
播磨のパートナーで確実に揉めます
パートナーが決まった所で関係が進展していったら確実にまた揉めます
死ぬ時は相乗効果でさらに揉めます
間違いないです
657:参加するカモさん
07/07/17 23:39:14 Cu1TajKq
播磨のパートナー=伊織、でおk?
658:参加するカモさん
07/07/17 23:40:11 xvlBbRRi
>>657
それなら揉めないなw
でもそうすると今度こそ能力系解禁?
659:参加するカモさん
07/07/17 23:42:11 gZhLLK+d
今読んだ
結局刑部先生は播磨が好きだったんだろうか?本編じゃなくスクロワにおいて
同様に高野も花井のことが?
そう思った人いる?
660:参加するカモさん
07/07/17 23:42:47 NKErcOLY
いっそ播磨は特例で男同士で組ませれば?
661:参加するカモさん
07/07/17 23:45:28 NKErcOLY
>>659
スクロワ内の描写だけに限れば前者は唐突な印象を受けた。
後者はそれと匂わせる描写が以前の作品であったものの、高野のキャラクターからして
恋愛をうまく想像できなかった。
662:参加するカモさん
07/07/17 23:50:05 fOXVkLCc
>>659
それはわからないからこそ面白いのかと。各自の想像しだいっしょ
>>660
アッー!!!
でもそれはそれで理由付けとかで揉めそうだ
というか嫌がってる人もいるみたいだし
2ndなんて夢のような話は今はやめとこうか
663:参加するカモさん
07/07/17 23:53:37 jOgkRnnM
>>659
花井に関しては「Past School Days」以降、積み重ねられてきたと思うよ
664:参加するカモさん
07/07/17 23:59:24 Khnfeo+B
高野と花井は随分前からこだわってた描写があったからいいものの
播磨と刑部は日記にまで重ねて書くほどだったか?
665:参加するカモさん
07/07/18 00:05:02 Cu1TajKq
>>664
それこそハラミの主観からの判断であって、根拠はいらないんだがな。
ハラミは、前作くらいから他人との繋がりのようなものを絶たれた孤独感に苛まれてた。
そんな中で、播磨と絃子の関係
(絃子の愛、までとはいかないけど、普通の従姉弟関係よりは強いもの。まぁ、腐れ縁っていったほうがしっくりくるが)
を匂わされたら、そう認識するのは決して不自然じゃない。
絃子の感情そのものも、出来の悪い弟に対する慈愛くらいに考えればいいんじゃないかな。
666:参加するカモさん
07/07/18 00:20:23 M4ENmh0g
本編で言ったら茶道部より超姉のほうが断然親しいけどな
その設定も受け継がれてるんだからこれくらい全然普通でしょ
Fキスもしてるし同棲だってしてるんだから
667:参加するカモさん
07/07/18 00:31:37 jP7QcRUc
書き手の人達もそのへん曖昧にしてるよな
どういうつもりで書いてるのか教えて欲しい
まあ極限状況だからの一言で解決かもしれんけど
668:参加するカモさん
07/07/18 01:02:58 ZgXKbXBt
まとめが更新されてるね。乙
教師達の死者名鑑も欲しいけど誰か頼む。
でも作っても掲載されない?
669:参加するカモさん
07/07/18 01:18:01 uihLBHeE
>>668
1さんのことだし、されるんじゃね?
ところでまとめの本編は Not Good by (三原、高野、刑部、姉ヶ崎、伊織)と表記されるべきでわ・・・。
伊織と妙ちゃんが抜けてるぞ。
670:参加するカモさん
07/07/18 01:46:31 +Lq9curo
あとは反省会会場とか書き手は鳥つきのアンケートとかWikiもちゃんとして
後から見る人のために残しておきたいな
671:参加するカモさん
07/07/18 04:18:03 AYtCfS4A
次回はカプ固定とかある程度の制限付けてやろうぜ。その方が喧嘩にならないよ。
672:参加するカモさん
07/07/18 05:21:11 d4w+4uKf
>>671
制限付けるのに喧嘩が起こり、一年はかかります。
673:参加するカモさん
07/07/18 06:58:38 hOti3ai2
スクランスレでカプ固定できたらノーベル賞が取れるよ
674:参加するカモさん
07/07/18 07:16:06 o0HI2KAI
なら葉鍵みたいにルート制にする?
書き手はそれぞれ自分が書きたいルートに参加するという形で。
675:参加するカモさん
07/07/18 07:41:46 rKVQsUGt
書き手の人が2ndもやってくれるとは限らないのに
よくそんなことがいえるな
676:参加するカモさん
07/07/18 08:09:01 uihLBHeE
今更だけど、沢近の愛称って『お嬢』じゃなかったっけ?
677:参加するカモさん
07/07/18 12:40:55 4cmaNgNB
今更どうでもいいよw
678:参加するカモさん
07/07/18 13:23:59 JVuZNnby
まぁ2ndはないだろうな
679:参加するカモさん
07/07/18 13:28:33 zL1ghcQn
今更ついでに。
本編の第五回放送のところが、第五回j放送になってるんだぜ
680:参加するカモさん
07/07/18 13:45:25 RYKFHe0I
高野明という謎の人物もいるんだぜ
681:参加するカモさん
07/07/18 17:39:59 AtEsC7yr
2ndは優勝した三原が様々な苦悩や葛藤の末
ワイルドセブンに入り黒幕と戦うという話でお願いします。
682:参加するカモさん
07/07/18 17:56:54 o0HI2KAI
RH氏の今回の話について良い点は他の人が語ってる通りだと思うけど
気になった所も言わせてほしい。
三原は結局改心したらしいけどここまで黒化しかけて立ち直った後、結局黒化→白化という
信号機みたいにコロコロと心境が変わったのは読み手として苛立ちを覚えた。
特に三原を黒化させたのはRH氏本人なのだから自分で黒くしておきながら……という気持ちが無いでもない。
一方で高野は登場から一貫して殺人者の立場を動じる事がなく、むしろ彼女の方に好感を覚えた。
三原に限らず極限状態だから、ありえなくはない、という理由付けで心境がやたらと変化するキャラが多かった印象がある。
笹倉も今まで散々意味ありげな態度を取っていたのに結局何もなかったというのは未だに納得できない。
683:参加するカモさん
07/07/18 18:05:44 JVuZNnby
今更そんな事言ってもね
684:参加するカモさん
07/07/18 18:32:19 RYKFHe0I
RH氏は前に自分が書いた話を読んでるのか疑わしい点があるよな
展開ありきでそれにキャラを当てはめる、他ロワでは通用しない構成の仕方
確かにこれをやると話は早く書けるけど誰も氏に急いでやれなんて言ってない
八雲雪野笹倉三原は全て氏が関わって性格がガラリと変わってしまった
あと誰も指摘してないけど伊織を都合よく使いすぎてる
まー意欲は認めてもいいけど
685:参加するカモさん
07/07/18 20:14:47 /pjx3daB
毒吐きで言った方がいいよ
せっかくあるんだから
686:参加するカモさん
07/07/18 20:34:04 11WfATEI
何言おうと勝手だとは思うけど、他ロワがどうだとかいいだすと頭悪く見えるからおすすめしない。
687:参加するカモさん
07/07/18 21:10:41 hOti3ai2
○悪く見える
×悪い
688:参加するカモさん
07/07/18 21:33:04 etItgdqJ
単に白黒だけで見ずに、
その黒がどんな色を混ぜ合わせてできた黒なのか、
その白がどんな光が交わってできた白なのか、
ってことに注目すれば、三原の精神状態の変化が彼女の成長の軌跡になっていることに気が付けるのになぁ。
ほんと、ストーリーの上辺しか読めない人は可哀想だ。
義務教育受け直させてあげたい。
689:参加するカモさん
07/07/18 22:12:29 RYKFHe0I
黒化した話と白化した話を比較してみ?
同じ書き手だからなおさら違和感がでてくる
690:参加するカモさん
07/07/18 22:16:17 7STEqIZg
>>689
お前には>>685と>>688が読めないのか
かわいそうな奴だな
691:参加するカモさん
07/07/18 22:18:01 o0HI2KAI
理屈はわかるんですが実際にそう感じたもので……。
同じ作品を読んでも受け止め方は人それぞれなのが当たり前だし。
そう言う感想もあるとして特に気にしないでほしい。
692:参加するカモさん
07/07/18 22:33:24 GXgwSsoS
>理屈はわかるんですが実際にそう感じたもので……。
理屈がわかるけどそう感じたから、っていうのは、国語のテストに間違えた時の言い訳みたいなもんだぞ。
残念ながら、文章ってのはある程度勉強しないときちんとは読めない。
書き手も努力してくれてるんだ。
読み手もそれに見合った努力をして悪いことはなにもない。
>>688は、そういう「読み取る」努力をしなさいってレスだ。
693:参加するカモさん
07/07/18 22:36:22 RYKFHe0I
ある程度読み取る努力した人は納得できるん?脳内補完じゃなくて
694:参加するカモさん
07/07/18 22:42:27 IxWpfi/3
読解力以前に、>>684はなんでそんなに上から目線なんだw
695:参加するカモさん
07/07/18 22:45:07 JVuZNnby
納得できなかったとしてそれでどうしろって言うのよ?
ちょっといじったからって大して変わるわけでもなかろうに
何をさせたいかわからんな
696:参加するカモさん
07/07/18 22:46:55 GXgwSsoS
>>693
出来なかったら、>>692のようなレスはしないっすよ。
697:参加するカモさん
07/07/18 22:52:34 o0HI2KAI
>>695
どうこうしろ、とは一言も求めてませんよ。
作品の気になる点を上げただけで、良い点もあればあまり良いと思えない部分も自分的にあったという事です。
698:参加するカモさん
07/07/18 22:54:46 TxHoqNoa
>>692
なんか、アンタ偉そうな書き方する人だなぁ……
699:参加するカモさん
07/07/18 23:37:56 hOti3ai2
>>697は、このスレが>>697チラシの裏じゃないことから理解することから始めような
お前が駄文を書いていいのは、管理人がワザワザ用意してくれたチラシの裏である毒吐きスレだけなんだからさ
誰もお前の駄文なんざここでは読みたくないんだよ
700:参加するカモさん
07/07/18 23:41:12 woc8IZzJ
全くだ、そこら辺を分かってない奴の実に多いことよ…。
701:参加するカモさん
07/07/18 23:44:35 o0HI2KAI
何か荒れちゃってるね……
702:参加するカモさん
07/07/18 23:45:35 uZhQXS1B
はいはい、おまいらもちつけ
ところで、まとめサイトは結局最後まで(仮)まとめのままなのなw
703:参加するカモさん
07/07/18 23:47:51 hOti3ai2
ちなみに俺は、作品を批判するのは禁止しろと言ってるわけじゃないからな
誰にでも作品を評価する権利はあるわけだから
ただな、義務を怠って権利を主張し振りかざすのは問題外なわけ
義務ってのは、批判系は毒吐きスレで語らなくてはいけないってルールな
俺の言ってる意味わかるよな?
704:参加するカモさん
07/07/18 23:51:44 GXgwSsoS
×批判系は毒吐きスレ
○根拠の無い批判系は毒吐きスレ
705:参加するカモさん
07/07/18 23:53:02 hOti3ai2
訂正乙
706:参加するカモさん
07/07/18 23:53:57 WhY39gJv
別に三原がころころ白黒変わってるって訳でもないんだけどね。
『途切れる、日記』で一度は黒化しかけた以上、三原は何がきっかけで再び黒化してもおかしくない状態だった。
で、『希望』で八雲が目の前で死んだ時点で黒化はほぼ確定していた。
(そればかりか教師や播磨への憎悪も描写されていて、後々生きてくる事になるし)
だから厳密に言えば再び黒化させたのは>>1なんだよな。それを受けてRH氏が具体的に行動させた訳で。
でもX7氏が書いた『思い出の中で』で、三原はナポの死体を見て揺らいだ。
後に>>1が書いた『私の中のアナタなら』で三原は播磨を殺す訳だが、心理的にはむしろ揺らぎまくりの状態。
揺らぐ中で、それでも自分を正当化しようと刑部を狙ったのがX7氏が書いた『信念の代価』だった。
で、今回の『Not Good by』で絃子から真実を聞き、今に至ると。
立派に心理状態がリレーされてるし、その変遷はとても面白いと思うよ。
707:参加するカモさん
07/07/18 23:54:01 jUDNhhim
けど毒吐きはちゃんと人がいてこそ機能するわけで
誰もいない今の状態はちょっと・・
708:参加するカモさん
07/07/18 23:57:31 7STEqIZg
>>701
>>682のレスだけなら荒れなかったと思うがな
まあ次からは毒吐きで頼む
>>707
見てるだけの奴はいると思うぞ
709:参加するカモさん
07/07/18 23:59:13 uZhQXS1B
しかし改めて序盤から読み直すと……
ハラミ可愛い。
710:参加するカモさん
07/07/19 00:01:11 ypz24P5K
>>709
後半最悪だけどなw
711:参加するカモさん
07/07/19 00:06:03 2I12oklO
×三原可愛い。
○ハラミ可愛い。
712:参加するカモさん
07/07/19 01:08:38 CA2ePMsg
土日にはエピローグも投下された後だろうから、これまでのスクロワを振り返って
楽しくやりたいものだ
713:参加するカモさん
07/07/19 01:14:59 2U1qHRe/
長かったよねぇ。
二次支援・批評スレを追い出されてからもう一年が経過してるのか……。
あの時は、まさか完結するなんて思っていなかった。
スクラン二次創作が再び活気付けばいいななんて思っていただけだったのに。
本当に、俺たちはついにここまで来たんだなぁ。
714:参加するカモさん
07/07/19 06:42:44 27hWEEbK
ところでチェーンソーとか、工具セットとか、メリケンサックとか・・・持ってて何の役に立たなかった武器が幾つかあったな。
防弾傘とか、ボウガンも大した活躍もせずに壊れてしまったな。
715:参加するカモさん
07/07/19 07:26:25 sNb6mkfS
どうせなら、『これって大活躍したよなー』って思った道具を挙げた方がいいと思うんだぜ?
716:参加するカモさん
07/07/19 07:40:32 IzGj89jL
どう考えてもスペツナズナイフの1択です。
717:参加するカモさん
07/07/19 07:45:18 u0hs8xjH
花井とサラと播磨を殺したウージーも捨てがたい。
まぁ最悪は散々キャラと読者を振りまわして絶望与えたPCか。
718:参加するカモさん
07/07/19 07:59:26 tq11WhQa
スタンガンはラリったノッポ、ララ、一条と屈強な奴等を次々と倒していったな
ララなんかそれがなければ勝てた可能性大だったのに…
719:参加するカモさん
07/07/19 09:19:23 XEUhgIOB
ある意味日本刀。
さらには伊織とナポレオン。
720:参加するカモさん
07/07/19 10:18:41 TglQl8s0
携帯からでよくわからんが誰が生き残ったの?
721:参加するカモさん
07/07/19 10:36:30 8gqpt1wg
俺
722:参加するカモさん
07/07/19 11:10:44 01WIKCuN
>>720
>>1氏とRH氏とX7氏の三人以外全滅
723:参加するカモさん
07/07/19 13:07:46 TglQl8s0
サンクス
724:参加するカモさん
07/07/19 13:21:13 tv/lr6pm
ナポと伊織も忘れちゃいけない。特に前者
725:参加するカモさん
07/07/19 13:22:01 tv/lr6pm
生き残りの話じゃなくて支給品の話ね
726:参加するカモさん
07/07/19 13:54:33 cKdcev32
元々スクランの二次創作に対するカンフル剤だったはずだが
この1年で更にスクランSS界が過疎った気がする
書き手に、IFスレやS3での経験者はいたんだろうか?
727:参加するカモさん
07/07/19 15:02:12 01WIKCuN
こう言っちゃなんだが、スクラン好きな書き手はロワ書かないんじゃないか…?
728:参加するカモさん
07/07/19 15:06:53 F9NEt8bI
それじゃあこのスクロワ見てるやつ全員がスクラン大嫌い
ってことになりますぜ、旦那。
729:参加するカモさん
07/07/19 15:24:58 01WIKCuN
「純粋に」が抜けてたな
嫌いってのとは違うけどやっぱどこか歪んでるとは思うよ
もちろん俺も含めて
730:参加するカモさん
07/07/19 17:03:01 NH//g+rR
まぁキャラが死んだことに一喜一憂するような精神分裂者ではあるわなw
731:参加するカモさん
07/07/19 20:55:00 pkZ980WG
某魔女の先例もあるしな
732:参加するカモさん
07/07/19 21:45:14 cKdcev32
「スクランキャラが死ぬのが見たい」じゃなくて
「スクランキャラがロワという極限状況でどう動くのか見たい」
っていう人は多いんだろうか?
733:参加するカモさん
07/07/19 22:12:47 sNb6mkfS
ってかここにいる奴は殆ど後者だろ。
『キャラが死にゆく様子をただ純粋に楽しむ』なんて流石に引くわw
734:参加するカモさん
07/07/19 22:34:24 8DaqCPq8
>>732
でもそれは詭弁だぞ
死ぬことはわかりきってるしキャラは全員死なないほうが稀なんだ
結局死んだことに憂いたり悲しんだりすることを楽しんでいるし
735:参加するカモさん
07/07/19 22:53:10 4cbXDZiD
ど う で も い い
736:参加するカモさん
07/07/19 23:11:02 7oOM5ky1
ところで分岐の話はどうなった?
737:参加するカモさん
07/07/19 23:24:00 fcii5uoY
完結間近のこの状況、今更どうだっていい
次でラストになるのかな?
738:参加するカモさん
07/07/20 02:15:37 /2E7nwo4
自分が少し狂ってるなんてことは認めないほうが楽だからな
739:参加するカモさん
07/07/20 09:25:40 OeEPjYDa
なんかメンドイしとりあえずここの前後数十レスでもみてこい
スレリンク(entrance2板)#tag479
740:参加するカモさん
07/07/20 10:00:29 3uXGB/7N
>>738
自分が狂ってると認めていると公言して、「どうだ、俺って人とは違うんだぜwww」
ってモニターの前で悦に入る姿を想像してなんかほほえましくなった。
741:参加するカモさん
07/07/20 13:34:56 Xu3mR5v3
>>739
そこの人間だって狂ってるって認めたくないに決まってるからな。そりゃ否定するよ
でも実際問題、他人の作ったキャラ追い詰めて殺して遊んでるのは確かだよ
それを狂ってる以外の言葉で表現した所で、狂ってると言う事実に変わりはない
>>740
自分が異常者だと自覚し悦に浸れる人間は根っからのロワ向きだろうね
ただ残念ながら俺にそんなことは出来ない
そうなって欲しいとも思わないし、そうなったら完全に人として終わりだと思ってる
742:参加するカモさん
07/07/20 13:50:14 e3vW5Ebz
狂ってるのは13スレまで来てこんなどうでもいいこと語ってるどこかの馬鹿どもだ
743:参加するカモさん
07/07/20 14:53:39 APuLXMEg
まああと一日はヒマだからね
完結後に言いたいことを今のうちにまとめるといい
744: ◆X7WwwzkoUU
07/07/20 16:19:03 4PZEaxUr
>>743
いや、予約期限は今日の17:49までですよ。
つーことで、17:30から投下するんで、ヒマな人は支援よろしく。
745: ◆X7WwwzkoUU
07/07/20 17:31:45 90b5Kk1K
投下します。題名は、
【「 全ての人に「さよなら」……。迷い込んだラビリンス……私はどうすればいい? ……教えて。
「すれちがい」「思い出」とどけ、私の気持ち。とどけ、私の想い。もう戻らない大切なもの、緊迫の一場面。
これが最後のチャンス、確かめたい……あなたの気持ち。伝わる言葉、伝わらない想い。あの日の独白、永遠の一日、だけど……いつまでも続いていく、わたしの「いま」。
そして明日へ……「スクールランブルフォーエバー」】
746:参加するカモさん
07/07/20 17:32:46 Tvnc5sUt
747: ◆X7WwwzkoUU
07/07/20 17:33:22 90b5Kk1K
『……ナカムラ』
「はい」
無線機のスピーカーから聞こえる声に、ナカムラは即座に反応した。
海岸線から目的の島までの道のり、残りの距離は半分といったところか。
前回、敵の哨戒船に撃退された地点まで、あと数分。
今回は、こちらもそれ相応の“対策”はとってある。
「前回のようにいたずらにこちらの戦力を失うようなことにはならないだろうという程度の装備で、今現在目的地に向かっています。
もちろん、敵戦力の概要がつかめていない今、安易にそれへの判断を下すのはためらうべきところかもしれませんが、どちらにせよこちらから出向くしか手は無いのです。
とりあえず、RPGのような対戦車火気程度が敵の限界ならばこちらがその脅威にさらされるということはないでしょう」
一年単位で買い替え、改修が加えられていた沢近家所有のヘリ―それは現代の最先端軍用ヘリに比べれば性能面では明らかに劣るが、
一世代前のそれに比べれば僅かながら、そして民間レベルの機体に比べれば格段に機動性と運用面での性能において勝っている―10機の編隊で行われる今回の作戦は、
ナカムラにとって二つの意味を持っていた。
一つは、ナカムラの仕えるべき対象である沢近愛理の―もちろん生きていればの話だが―救出。
そしてもう一つは、実の子のように可愛がり育ててきたスズキマサルへの弔い。
だからこそナカムラは、しくじるわけにはいかなかった。
与えられた任務以上の大切な何かを、ナカムラはやり遂げる必要があった。
「最優先事項はお嬢様以下そのご学友の救出。それがすみ次第、もしくはその任務の完遂の見込みがたち次第、
可能な限りの戦力を用いて敵本陣への突入、および敵司令官もしくはその下士官の拿捕と情報の収集を行います。
この作戦の許可は……」
『言ったとおりだ、ナカムラ。君は、君の思うとおりにしてくれ』
「……了解しました」
それはきっと信頼の証。そう受け取ったナカムラは、この作戦をなんとしても成功させようという決意を新たにした。
748:参加するカモさん
07/07/20 17:34:58 6P0DHIh9
749: ◆X7WwwzkoUU
07/07/20 17:34:58 90b5Kk1K
手に取ったSCAR(SOF Combat Assault Rifles)-Hの銃床を調節し、自らの長い腕にあう様に仕上げる。
CQC(近接戦闘用)モデルであるため銃身が短く、建造物内での扱いやすさはピカイチでありH(ヘビー)タイプの―すなわちL(ライト)タイプの5.56ミリ口径のそれとは違い―7.62ミリ口径より放たれる銃弾は、
少しばかりの遮蔽物ならものともせずぶち破ってくれるに違いない。
もちろん、突撃銃一本ではいかにその性能が優れているとはいっても心もとない。
サイドウエポンとして、ナカムラはジェリコ941の正規品を用意していた。装弾数が12発の40S&Wモデルではなく、15発の9ミリモデルだ。
砂塵の中でも運用可能なように造られたそのイスラエル製の銃を、命中率の点で半ば神格化されたCz75の影響を強く受けた良い銃だとナカムラ個人は思い、愛用していた。
ここ数年は実戦において使うことは無かったが、手入れを怠ったことはない。
そしてナカムラは、その腕自体も錆付かせぬよう努めてきた。
降下後の作戦行動について、できうるかぎりの準備は行っていた。
もちろん、降下するまでの戦闘についても用意はしてある。
流石にヘリ自身に機関銃を備え付けることはできなかったが、緊急の対応としてFNM249SAW(M249ミニミと呼ばれる機関銃の一種)を運用可能なようにヘリの機内に取り付けてある。
支援火気としては軽量の部類に入るが、その性能には極めて高い定評がある。
日本の企業でもライセンス生産されているが、あえてオリジナルを装備しているのは日本企業製のミニミには故障が多いという根拠の無い噂のせいではない。単に入手ルートの問題である。
射程が長く、狙撃にも運用が可能といわれているそれをM27(200発箱型マガジン)と併用すれば、毎分1000発の発射速度は敵哨戒船にとって十分な脅威になるはずだ。
短時間で用意したものとしては、上出来であった。
『第一警戒地点まで、あと三分! 隊長、このまま進みますか?』
「当初の予定通りだ。作戦の支障になりそうなものは、見つけ次第殲滅する。いいか、殲滅だ。それを全員に徹底させろ」
『……了解』
750: ◆X7WwwzkoUU
07/07/20 17:36:32 90b5Kk1K
パイロットからの通信に答え、ナカムラはその頭を本来あるべき姿―傭兵として、血の戦場を駆け抜けたときの姿―に、切り替える。
しかし、今のナカムラには昔とは決定的に違うものがあった。
かつて彼が仕えたのは、雇用主であり、さらにはそれから言い渡された命令。
しかし今の彼にとって大切なのは命令の遂行ではない。
ナカムラが今この場にいるのは、ナカムラ自身の意思。沢近愛理を救いたい。
彼の身体を突き動かしているのは、紛れも無くその種の極めて人間的な感情であった。
「待っていてください。お嬢様」
登りきった太陽の光が、ナカムラの右目に眩しくうつる。
ナカムラは沢近の為なら、もうこの陽の光が二度と見られなくてもいいとさえ思っていた。
※ ※ ※ ※ ※
高野を撃ち、この島の中で生き残った生徒が自分一人になった時、三原には静かに考える暇が与えられることは無かった。
聞こえてきたのは、無駄に明るくこの島には不似合いな声。
『三原さん、優勝おめでとー! いやー、まさか貴女が優勝するなんて、意外や意外。先生達、だれもそんなこと予想して無かったよー。
約束どおり、三原さんは矢神に無事に帰れます。ただ、帰りのヘリはホテル跡屋上のヘリポートにしか来られないから、そこまでは自分の足で向かってね。
禁止エリアは解除してあるから安心して。それじゃ、後で会いましょう!』
憎むべき対象の不愉快な言葉は、三原の心に何も残さなかった。
生き残ったことに、嬉しさなど感じない。
後悔するべきことが多すぎて、もはや何を思ったらいいかも三原にはわからなかった。
高野を撃ったのも、結局は自分の都合のいいようにすべてを解釈した結果なのではないかと思えてくる。
それならば、やはり自分が進むべき道は他の皆に続いて……。
「ニャア」
足元から響く優しい声の主に、三原は顔を向けた。
思えば、この猫とも奇妙な縁がある。この島で最初に出会ったのはララだったが、その時に一緒に出会ったのが伊織だ。
そして、最後に残ったのも自分とこの黒猫。
飼い主を失った哀れな猫と、友人達を失った自分が重なったように思え、三原はしゃがみこんで伊織の頭を撫でてやった。