この四語で書けζ 即興電波文ものスレ【第4楽章】at DENPA
この四語で書けζ 即興電波文ものスレ【第4楽章】 - 暇つぶし2ch185:狩魔
07/06/04 10:12:55
【蜃気楼 バラバラ 川に棄てた ぬいぐるみ】

蜃気楼を生み出す蛤もあと3個しか残っていない。パーティーのみんなはぬいぐるみにされてしまった。僕は腕の傷をかばいながら、ふるえる両足でかろうじて立っていた。エドワード伯爵は着衣も頭髪も全く乱れていない。
僕に戦闘力が全くないのをあざ笑うかのように、彼は僕の目と鼻の先に佇んでいた。相変わらず不敵な笑みを絶やしていない。
「おやおや。もうおしまいですか。」
「・・・」
伯爵は僕のあごを持ち上げ、僕の顔をのぞき込んだ。振り払う力すら僕には残っていなかった。
「さて、どう料理したろか。バラバラにした後、川に捨てたろか・・・。」
伯爵はなぜか近畿訛りでそういった。なるほど、彼の吐息はかすかにお好みソースのにおいがした。おそらく、大阪がえりなのだろう。たこ焼きを食べてきたに違いない。さすがは時をかける超越者だ。僕も大阪にいきたい。死ぬ前に、梅田の古書店街へいきたかった。
僕は目をつぶった。苦痛はおそらく一瞬だ。とうとう死ぬのか。さようなら、シバィきゅん・・・。
「愚か者め。滅せよ!」
「!!?ぐぁぁぁぁあぁぁあああああああああ!!!!」
聞き覚えのある男の声が響いた。次の瞬間、僕の顔をとらえていた伯爵の手が離れた。伯爵は顔を両手で押さえてもだえ苦しんでいる。何が起こったんだ!?

【無人惑星 ダンセイニ 鶴 ネオアトランティス】


186:水陸両用 ◆1EZORa3x9.
07/06/09 12:52:59
【無人惑星 ダンセイニ 鶴 ネオアトランティス】

ダンセイニオススメノシンショウヒンノゴアンナイ
先日無人惑星ZO-CXXskyで発見された単細胞生物リュフィソラトですが
我が社の慎重な研究の結果、毛根細胞を再生、
成長を急激に促進させるという特性が確認されました
早速これを用いた商品化に成功しましたので、ご紹介致します
それがこちら「ネオアトランティス(特許出願中)」ですっ!!
お使いのシャンプーにひとさじ投入するだけで
翌朝にはもうふっさふさ!!手ぐしに確かな違和感が!!
髪が薄くなってしまって会社で鶴の一声などと揶揄されるあなた
ストレスと塩分の狭間で齢二十にて既に不毛地帯のあなたに是非
詳しくはネットかお電話で

フリィ~ッダイヤルゼロイチニィゼロ♪(後略)

【憂鬱 マカロン かんな 無垢】

187:狩魔
07/06/11 16:09:51
【憂鬱 マカロン かんな 無垢】

次回、アンパンマンとマカロンちゃん
そんな予言はもう聞き飽きた!!擬人化の祖、ヤナセ氏にもの申す。
ネタ切れにもほどがある。みていて憂鬱になるのだ。
そのうちXPたんおじゃる丸とかかぶり始めるよそんな節操なく擬人化してると。
閑話休題、某世界に広がる暗黙のカースト制、家畜の存在と山羊先生の矛盾、ぶたまんまんの具。無数に存在する無垢なる野菜頭たちの消化管。あんパンの歯。もうわかんない。

【せり かえる 毒素 どぅ】

188:名無しちゃん…電波届いた?
07/06/13 01:55:17
【せり かえる 毒素 どぅ】

 くっくどぅーどぅるどぅー! くっくどぅーどぅるどぅー!
頭の上で何かが叫んでいるのが聞こえるがその正体はつかめそうになかった。
前のめりになって腰下にまで密集した硬い草むらを掻き分ける。
少しも早く。ナメネコの追っ手から逃れなければならない。
日没をむかえる前に。
走れば走るほどナメネコの狂信者のチョコレートの毒素は血管をめぐる。
心臓が悲鳴をあげても、それを無視して走り続けたそのときついに
犬顔家の紋章がついた石舞台が見えた。
これだ!
「姉さん事件ですのーと!!!!!!」
叫ぶと石舞台の一部がせりあがり、ジェリクルボールになった。

【骨 チケット 革命 はと】

189:真琴
07/06/14 10:34:52
【骨 チケット 革命 はと】

手足の長い女の子が
小さい頃からバレエをやっていて、
劇団死期のオーディションを受けました。

―うちではちょっと難しいかな…
もっと骨と皮みたいな子がうちには向いてるんだ。
いまにも死にそうな腐敗美ね。きみは健康的過ぎる。

女の子はとてもがっかりして
蒼ざめた街を歩いて帰りました。
人影のない駅のペデストリアンデッキで、ひとり歌ってみます。

    骨まで愛してと彼女は言ったから
    どうでしょう グリドルボーン
    どうでしょう マンゴジェリー
    デザートまで 彼女でいっぱい
    犬喰らわば皿まで

「でも皿までなんて、エチケットに欠けるよね」女の子は可愛い負け惜しみを言うと
ひとつの夢をあきらめました。彼女が劇界に白い革命をもたらすには
まだ5年の時が必要だったのです。

【眼球 表面 蚊 刺される】

190:水陸両用 ◆1EZORa3x9.
07/06/14 12:08:03
【眼球 表面 蚊 刺される】

蚊に刺されるのも構わずに薬も塗らず放置していたら
なななんと翌日その位置に眼球が生えていた
手首から肘まで、あとふくらはぎから腿の裏側にかけて
びっしりと無数の眼球が生えていたのだ!!
手首を向けてみる。無数の眼玉とわたしの眼が合った
気味が悪い。だが視界は共有していないらしい
厄介な事に、わたしは涙もろい
映画を見て感動した瞬間眼から一斉に涙が溢れたのだ
手や足は言うに及ばず、運悪く股間も刺されていたらしく
失禁したような有様になっている
この眼球は増殖する。翌日、更に翌日と重ねていく内に、徐々に皮膚を侵蝕していき
遂には体中の表面という表面が眼球で埋め尽くされた
百々眼鬼という妖怪をご存じか?わたしは遂に人外の化け物になってしまったのだ
幸いわたしは女なので、イスラム教圏でなら暮らせない事も無いが・・・

【逆ギレ 人情 ショック 二丁目】

191:名無しちゃん…電波届いた?
07/06/18 00:09:18
【逆ギレ 人情 ショック 二丁目】

勇者タルケは仮眠室の隅に置いてあったギレアドバルサムの木を逆さまにした。
それは逆ギレアドバルサムの儀…勇者が生涯の伴侶を見つけたときに行う神聖な儀式だった。
戯れにできることじゃない。

勇者タルケは本気で僕に惚れて、結ばれようとしている。
そう悟ったとき、僕の心を一つの心配が襲った。
僕が女じゃないと知ったら、彼はどうするだろう。
怒って戦いを挑んでくるならそれでいい。僕も戦う気で来たのだから。
だが、そうじゃなかったら…。

勇者タルケは再び僕の両肩を掴んだ。さっきよりずっと優しい掴み方だった。
「お前と結ばれなかったら、俺の魂はショックで失恋の国二丁目まで飛んでいってしまうかもな」
…そう、それこそ僕の一番心配したことだった。
三丁目ならば彼の魂はきっと救われて新しい恋を見つけられる。でも、二丁目では救われない可能性がある…。

勇者タルケは返事を促すように僕の目を見つめてきた。
このまま黙っていてあげたい…僕はそんな人情に半分流されかけていた。
僕が迷っている理由を別の意味に捉えて、もう一押しだと思ったのだろう。
勇者タルケは唇を突き出してゆっくりと顔を近づけてきた…。
結果的に、その行動が僕の迷いを絶ち切ってくれた。
あと1センチで唇が触れ合うというところで、僕は勇者タルケを突き飛ばし、
自分が女でないことを告げた…。


【とことこ 静寂 想い 追いつけない】

192:狩魔
07/06/18 01:50:50
【とことこ 静寂 想い 追いつけない】

「やっぱオレ、いとことこんなこと、したくないよ。」
彼は俺を軽く押しのけた。はだけた衿を掻き寄せる。
「怖じけづいたのかい?」
俺は笑いかけた。彼は俺をきっと睨み付けた。
「ちがうよっ!ただ、ホントにキモチイイのかな…?いたくないかな?」
「キモチイイにきまってるさ。俺はうまいぜ。こないだ父上にも褒められた」
「…」
彼はもじもじしながらなおもためらっているようだった。刹那の静寂。

「えーいもうしんぼうたまらん」
「ひあっ!?」
俺は彼の着衣を破いた。いたいけな少年の裸体があらわになった。
「さあ、俺の想いのたけを受け止めてくれ!!」
二人は無言になった。
二人の静かな部屋ではしばらくきぬ擦れの音とベッドの軋む音だけが聞こえた。
やがて彼の荒い息遣いが聞こえはじめた。喘ぎ声はだんだんと大きくなってゆく。
「どうだ気持ちいいか。」俺は彼の体をまさぐりながら尋ねる。
「気持ちいい…気持ちいいよっ!」
彼は恍惚とした表情を浮かべながら俺の下で体をくねらせていた。
「いい、いいよ、指圧いいー」彼は叫んだ。
「だろ?うちは代々鍼灸院やってんだ。俺の指圧マッサージのテクは誰にも追いつけない」
彼は答えなかった。どうやら気持ち良すぎて気絶してしまったらしい。
【なると なかみ はなしか へりくだる】

193:名無しちゃん…電波届いた?
07/07/06 21:49:16
【なると なかみ はなしか へりくだる】

ん、また来訪者か。さっき食ったばかりなんだよなぁ。
ここは来訪者が多くてたまに嫌んなるな。もっとも、三丁目みたいに数年に一人しか来ないのも嫌だけど。
オレは三丁目のやつと違って、ずっと腹ペコなんてまっぴらだ。
ま、食いだめしたい気分でもねーし、今来た奴はテキトーに相手して帰しちまおう。

…へー、あんた現世では勇者か。偉いんだね。でも、オレへりくだるの苦手だから普通に接するけどな。
ほらほら、悲しいのは分かるけど、血の涙流してないでさっさと心の中見せてくれ。
…ふむふむ、あんたが惚れたのは(ぼわん)こんな子なわけだ。
あはは、ずいぶん年下の子に惚れたなぁ…うん、なかなか可愛い女の子だ。

…え、こいつ女の子じゃないって?
確かに雰囲気にボーイッシュなところはあるけど、どう考えても…
…本人が女じゃないって言った?表情からして絶対に嘘は言ってなかったって?
んー、となると、本人が性別を勘違いしてるとか…って、オレがあれこれ考えることじゃないか。

さて、急にはなしかわるけど、今からこの姿で一回だけあんたに抱かれてやるからさ。
テキトーに心を満たして帰りなよ。
…え、男は抱きたくない、せめて体だけ女になってくれって?
このままの体でまったく問題はないと思うけどな。
だめ?あんたもこだわるね。(ぼわん)はい女になった。満足?じゃ、しようか。

…ふう、勇者ってのは伊達じゃないな…壊されるかと思った。一回だけって言ったのに三回もしやがったし。
十分に満たされた様子だな。もう帰るだろ?そっちに泉があって、飛び込めば帰れるから。
帰ったらさ、その子にもう一度会ってよーく確認してみたら?
その子が男なのは「なかみ」だけかもよ。
まあ、こんなアドバイスしても、帰ったらここでのことは覚えてねーんだけどな。
じゃ、バイバイ。もしまた来るなら空腹のときに頼むぜ。あんたの魂、結構うまそうだから。

【ささやいた 眠れない 並木通り いつまでも】

194:カルマ
07/07/07 05:21:09
【ささやいた 並木通り 眠れない いつまでも】

「あ゛?ささやいたから食えだって?焼いた笹なんか食えるかバカヤロウ!!」
僕が作った笹の葉のソテーは皿ごとごみ箱に投げ込まれた。
「ごめん…炒めた方がおいしいかなとおもって…」

「笹は生に限るんだよ!」パンダは煙草を取出し火をつけた。
「生の笹は胃にもたれない?」僕はおそるおそる尋ねた。
「少し体に障るぐらいがちょうど良いんだよ!おめーはゲップしないためにビールの気を抜くのか?」パンダはいまいましげにタバコをふかした。
「…ま、気遣いは褒めてやってもいいけどよ。」
僕から目を反らし、すこしはずかしそうにつぶやいた。
ああ、あの日ユーカリ並木通りを通り掛からなければ、このパンダに捕まえられることはなかった。
僕はあの日、コアラをつかまえにいったはずなのに。
このツンデレパンダはいつまでも居座る積もりなのだろうか。眠れない日々が続きそうだ。

195:カルマ
07/07/07 05:22:55
【鎖骨 菊 陰 間】

196:名無しちゃん…電波届いた?
07/07/13 18:36:14
【鎖骨 菊 陰 間】

菊の花壇の陰に何やら白いものが。みるとそれは人の鎖骨でした。間もなくお盆です。

【不思議 ミリ きのこ クラブ】

197:真空導師 ◆QED///ebvo
07/07/14 23:40:54
【不思議 ミリ きのこ クラブ】

迷いに迷われたご様子でしたが翌日、トウトウお嬢様は
不思議薬局赤ヒゲに向かわれたのでございました。
店内を素早く見回したお嬢様がソレを見つけるや否や、イソイソと
カウンタに叩き出されたのです。
「こ、これくんろ!」
「嬢ちゃん。これは嬢ちゃんみたいなおぼこには、ちぃとばかりはええわなぁ」
勝負用ペチコートの様に顔を真っ赤に染められたお嬢様は
それでも必死でございました。
「おっとうに食わせるんス!病気のおっとうにはどうしても必要なんス!
お金はあるんス、どうかオラに売ってくんろ」
お嬢様のハートがクイーンなら、薬剤師のクラブはせいぜいがジャック止まり。
イヨイヨ熱意に負けた薬剤師はキノコを丹念に新聞紙にくるんで
お嬢様に渡されたのです。
さてそれからというもの、心配を胸の内に秘めながらも
お嬢様を見送り出しました直後のことでございますが。
「あべばばばば、あべばばばばば、あべば」
「どうした嬢ちゃん!?」
薬剤師が駆けつけたとき、もはやお嬢様のご様態は取り返しのつかないまでに
進行しておいででした。
「だから俺は言ったじゃねぇかよぉ、あれほど注意しろって……!!」
「あべばばばばば、あべ、おぼぼぼぼぼぼぼ」
見る見る内にお嬢様の頭頂部はミリミリと音を立てて裂け、
粘菌が恥じらう様に宙に舞いました。
いつしか奇蹟のキノコ少女と変態先生の題目で諸国を巡り、
二人はいつまでも幸せに暮らすつもりでしたが、
核戦争後はさすがに生きのこれませんでしたよ。まあねえ。

【おしゃぶり 黒帯 なまこ 痙攣】

198:名無しちゃん…電波届いた?
07/08/08 01:33:36
2007年の夏のことだった。
御手洗は「水晶のおしゃぶり」事件を解決したお礼に犬の刺身一年分を貰って欝を患っていた。
「小林君、僕はアフガニスタンに帰れば黒帯の地位が約束されているんだよ」
また虚言だ。
私は石岡だ。それに、先月白帯をやっと取得したばかりの私にも勝てないくせに黒帯が約束されることがあろうか。
欝の御手洗は下手に突っ込むと手首を吊ろうとするので、何も言えない私がもどかしい。

御手洗はその日、夕食に手を付けずに残した。
彼の大好物であるなまこを姿焼きにしてやったというのに。
翌日は千切りにしてやったのに、また手を付けずに残した。
その翌日は短冊切りにしてやったのに、また手を付けずに残した。

欝患者だから甘く接してきたが、いい加減無理矢理にでも食べさせなければ体に触るであろう。
私はなまこをすり下ろして御手洗の鼻と口いっぱいに突っ込んだ。
御手洗は痙攣を起こしながら全部吐き出してしまった。
「いったいどうしたんだ御手洗くん!君の好物じゃないか!」
私は悲しみと怒りの混じった叫びを上げると、御手洗は悲しげにこう答えた。
「何度言ったら分かるんだ松下くん。僕の好物はなまこじゃなくてなめこだよ…」

199:名無しちゃん…電波届いた?
07/08/08 01:35:33
【黄金 怪談 夜討 さらば 】


200:ヒットマン
07/09/20 10:46:41
【黄金 怪談 夜討 さらば 】

断片的な情報ではあるが、はっきりわかる。
私のオムツの中に何者かの黄金らしき異物がべっとりと付着している。
この感触・・・新品のはずのオムツになぜ、このような異物が・・・?
夜討・・・幼稚だけに・・・
夜 討 ・ ・ ・ 幼 稚 だ け に ・ ・ ・ ! !
「オナカスイター」

こんな怪談がある。
その夜、赤ん坊が眠りについた。
次の朝、目を覚ますとオムツの中に異物感がある。
それが一体何なのか全く分からない。
体をゆすると、ぴったりとお尻に密着して離れないことが確認できる。
アメーバ状であるその異物は、異臭を放っていることにも気が付いた。
形容しがたい、ツンとした匂い・・・酸・・・?
首筋がゾッとするのを感じた。
その刹那、赤ん坊はあまりの恐怖に泣き出してしまった。
生後間もない赤ん坊が、得体の知れないアメーバ状の異物に溶かされているのだ。無理もない。
「よりによってケツからだぜ、たまんねえよ!」

そんな話を思い出しているうちに、私の体は半分ほど溶かされていた。
「さらば、わが人生。太く短く生きた。」
私は、残されたオムツとまえかけ、おしゃぶりを抱いて咽び泣く母親の姿を後から眺めていることしかできなかった。

【結婚 二次会 借金 航海】


201:真琴
07/09/21 01:07:57
【結婚 二次会 借金 航海】

第二次会社戦争は
テクノ社がガイア社の産業都市に蟲爆弾を投下したことで
急速に終戦へと向かった。蟲爆弾は都市のあらゆる隙間に潜り込み、
居住者たちの「リアル」の有りよう自体を改鋳してしまった。

停戦条約の締結は
当該産業都市がたまたま日本籍であったことから
日本の司法機構のもとで行われることになった。
テクノ社の外交官は萌えの聖地アキバに立ち寄ることが出来て嬉しかった。

ガイア社の電波巫女が
外交官のこの日程を受信したため、このテロ計画は練られたのだ。
特務9課のヒットマンはその日、フル装備でメイド喫茶にいた。
ちょうどメイド喫茶の奥のフロアでは
世界的大富豪の孫娘と借金執事の結婚披露パーティー・オフ会版が行われていた。
―いやぁ~ 暗殺なんてギザ萌ゆるすなー
展望ガラスに面したカウンターで待機のあいだもブログの更新に余念のないヒットマン。

ピポ! 副脳に支援されたヒットマンの球形視界の隅っこに外交官一行が把握された。
外交官は完璧なアキバスーツに身を包んでいた。
Tシャツにはでっかく「安倍」と書いてあった。

しゅるん… その球形視界の真ん中に不意に少佐が立っていた。
少佐がにこっと微笑んだ次の瞬間、ヒットマンの副脳がフリーズし、
肉眼の世界に落っこちた。くそっ ビッチが!
速攻で立ち上がりメイド喫茶の展望ガラスに突入するとそのままアキバの夜景にダイブする。
夜の空を飛ぶ。



アキバの空には巨大な鯨が泳いでいた。
世界を航海する三千院家の飛行船である。
第三次会社戦争が勃発したら大惨事。
夜を飛ぶヒットマンの脳裏にオヤジギャグが浮かぶ。
(なるほどなー そーいうことか)

ヒットマンは稼業から足を洗い、結婚して良いパパになった。
おしめを取り替えたりするんだよ?

【弦 打 チェレスタ 音楽】

202:名無しちゃん…電波届いた?
07/09/30 00:52:24
勇者タルケはしばし絶句した後、そっと僕の胸を触ってきた。
僕は特に反応せず黙っていただけだったが、
勇者タルケはそのことで僕が女でないことを納得したらしい。
彼はコンビーフ工場全体を揺るがすほどの咆哮と共に、自らの胸を両手で打って倒れた。
倒れる瞬間、彼の魂が失恋の国に飛んでいくのを僕ははっきりと見た。
方角からすると三丁目ではなかった。つまり、彼の魂が救われるかどうかは定住者の気分一つで決まる…。

彼の魂が帰ってくるまで、あるいは…もう帰ってこないことが分かるまで、少なくとも数時間はかかる。
僕は勇者タルケをそっとベッドに寝かせると、ずきずき痛み出した胸を押さえながら仮眠室を出た。
彼を少しの間でも放っておくのは辛かったけど、僕がここに来た目的は攫われた女を解放することだ。
今なら自由に工場内を探し回れる。
入り口に工場内の見取り図があったのを思い出し、とりあえずそこまで戻ることにした。

入り口付近まで戻ると、一緒に工場に入ってきた女の子が倒れて苦しんでいた。
笑いすぎて引きつけを起こしたらしい。
チェレスタで『引きつけ治しのセレナーデ』を奏でればすぐに治るのだが、
その時はリュートとクラリネットしか持っていなかった。
しかもクラリネットは故障中でドとレとミとファとソとラとシの音が出ない。
こうなったらリュートでやってみるしかない。
僕は手早くリュートを調弦すると『引きつけ治しのセレナーデ』を奏でた。

音楽の精霊もどうしたものか悩んだのだろう。
演奏が終わっても、女の子はまだ苦しそうだった。
通常は成功すれば演奏中にすっかり回復してしまう。
二回目の十五小節目まで演奏して女の子はようやく回復した。
仮眠室で起こったことを話すと、女の子はまた笑い転げて引きつけを起こした。

【めさるな パレット 熱帯魚 ふちどる】

203:ゴルジ体 ◆pRqs0qfpk2
07/10/18 22:54:27
サムゲタンの街!おれはすぐさま西東に奔走、先生に真意をわかってもらいたくて。
積乱雲をふちどるハイマッキーの線が汗をかいていたので、申し訳程度の水飴と、
昨日の晩に盗んできた熱帯魚をパレットに乗せ、拮抗する与党と野党の行く末を案じたのね。
そしたらまあ、何たることでしょう、本とかサイダーとか売ってる有名なお店で、
「油断めさるな、ハイドロポッキーララバイ!」てな具合の栞が挟んであったのだよおまえの耳の上に!
びっくりしたよ、絞りたての棗ジュースみたいな鮮やかさで。
伸びる伸びる、まだ伸びる、ってまた水飴の話だけど、早急な解除と泥団子の選考を進めてよ。
別室だなあ……。もっと根っこの部分で祀りましょうよ。ねえ。

【グミ 粉末 刻印 タラップ】

204:狩魔
07/10/19 08:21:05
グミ 粉末 刻印 タラップ


週末は私の愛犬が紙を漉く予定でした。しかし何たること、厚生年金に興奮したのか、あの魚たちにグミを投げ付けられる始末。おまけに夢うつつで、赤福の刻印がついた
指輪をあのタッパーに密封し、タラップに載せてお兄さんの下宿まで願い下げた夏、僕らは世界を愛してた。それか、アゲヒバリの粉末とかを飲めばいいみたいです。


海老 室戸市 ヤフオク 七回

205:名無しちゃん…電波届いた?
07/11/24 23:09:12
海老 室戸市 ヤフオク 七回


一時間目 体育
今日は皆さんが首を長くして待っていた海老反りバック責めのテストです。
二人一組になってください。誰とでもいいです。男女ペアでも構いませんよ。
あら、木村くん、どうしたの?相手がいないの?
…そうね。この分校の生徒はもう木村君一人ですものね。
じゃあ先生が相手になってあげるわ。きて。

二時間目 社会
今日は邪馬台国について学習しましょう。
邪馬台国があったとされるのは従来エジプトとする説が支配的でした。
ところが昨日の未明、室戸市で冷凍保存された卑弥呼が百体も発見されました。
歴史の教科書を修正するので、次回の授業には墨と筆を持ってきてくださいね。
持っていない子は、去年先生がヤフオクに出品したのを入札してください。

三時間目 算数
今日は引き算です。
太郎くんは先月までに食い逃げで前科五犯です。
今月さらに七回食い逃げで捕まりました。さて、太郎くんは前科何犯でしょう?


【醤油 味噌 塩 オロチョン】


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