07/01/16 00:37:47 or6O0R3h
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無事に危機を脱して、居城たる新無憂宮(ノイエ・サンスーシー)に戻ったラインハルトは、
憲兵総監ケスラー上級大将や軍務尚書オーベルシュタイン元帥に、
キュンメル男爵の親族であるマリーンドルフ伯・ヒルダ父娘の責任は不問に付すよう命じた。
真に糾弾され、制裁を受けるべきは、キュンメル男爵を背後から操った黒幕なのである。
ラインハルト「…マリーンドルフ伯爵父娘は未だ謹慎しているのだな」
オーベルシュタイン「何も知らなかったとは言え、大逆犯の係累であれば、
いたしかたございますまい。旧ゴールデンバウム王朝であれば、一族尽く死刑というのが慣例でございました」
ラインハルト「つまり、今回の事件の黒幕は予の生命を狙ったにとどまらず、
予の大切な国務尚書と首席秘書官を予から奪おうとしているわけだな。
…ケスラー、その後黒幕に正体について何か掴めたか?」
ケスラー「アーヴ星界軍が暗殺などという無粋な手段を用いるとは考えられません。
また、もしフリーザ軍の残党であるならば、正面からぶつかって参りましょう。
とすれば、考えられるのは、反世界軍。あるいは、かって自分達が持ちかけてきた
兵器の売買取引を蹴られた事で陛下を逆恨みするブラックゴーストなる死の商人一味のどちらかに相違ないかと」
ラインハルト「あいわかった! これ以上マリーンドルフ父娘に謹慎の必要を認めぬ。明日よりいつも通りに出仕するように伝えよ」
オーヘルシュタイン「御意」