06/09/30 00:37:52 AkVYbKEV
292 名前:前スレの642 :03/08/03 10:44 ID:QAfqQ+2m
いやはや今回は高密度! 情報量の満載度ではこれまでの話の中でも最大級ではなかったんではないだろうか?
もう前半からその密度のテンションは上がりっぱなし。
「野球」「昆虫採集」「川釣り」「卓球」「ツチノコ狩り」「UFO呼び出し」・・・、キャラと場面がコロコロ変わり、それに対応する清麿とガッシュの大立ち回りが余りにもパワフルすぎて強烈であった。
本作の前半は15分、正味10分強。
……にもかかわらず、ストーリー作画共にこれだけ話を密集させた作りは、もう只事ではない。
そんな中でガッシュがバルカン300に旅準備させてたり、ウマゴンまでも絡んできたりで、僅かな隙間ですらもギャグで埋めてしまう練じ込み方はもう職人芸にすら思えてしまう。
しかも前半でこれだけ詰め込んでおきながら、後半は怒涛の友情のカレー編だったりするのだから恐れ入る。
勿論、梅干や嘔吐などの場面カットは惜しむべきだろうけど、ワイフの登場や火焙りバルカン入りカレーをテレビ画面で再現して見せた点は、驚嘆に値する。
特に調理までの過程は壮絶。周囲の圧力、それに対応する清麿のハッタリ指揮、それを何のためらいもなく遂行していく友人達。
落語や漫才系のギャグも勿論いいが、ドタバタバラエティ系のギャグもまた痛快である事を今回は再認識させられた。
293 名前:前スレの642 :03/08/03 10:45 ID:QAfqQ+2m
でも本当に良かったのは、これから先の話だ。
あの様なギャグ描写を経た後、感動人情路線にしてしまう転換ぶりもお見事だったのだ。
ヒッキーだった清麿が友達と共に楽しく遊び、夜はみんな仲良く花火に興じる。
単なるドタバタとしても面白い本作であるにもかかわらず、「友情」「感動」という要素を決して蔑ろにしない。
いやむしろギャグ編だから「こそ」大切にしているという結びには、言い様の無い気分の良さを感じる。
本作が視聴者や読者に愛されている理由は「ギャグやアクション面白いから」ということもあろう。
だがそれと同時に友情や感動を大切にした良作だから」ということによる所も大きいのではないだろうか。
なおラスト場面~予告編もかなり充実。
スズメの福引にお見送りティオ&恵、そして密航ウマゴン・・・多彩なキャラの捌き方は全くもってお見事。
さらに予告編ではフォルゴレの本国での活躍ぶり(コンサート開催や主演映画の上映、ラジコンも描く拘りぶりには、「次回を何が何でも観させずにおくものか!」という作り手の鬼気が迫る気もする。
とにかく今回の話は、これまでの『ガッシュベル』でもトップクラスの高密度の話であり、そして後の英国編前の見事な閑話として成功しているのだ!