06/09/30 00:27:00 AkVYbKEV
920 名前:57 :03/07/13 10:51 ID:TrYCGV4x
今回の特徴といえば、主役の「ガッシュ&清麿」の視点ではなく、新規参入の筈の「ティオ&恵」の視点で話が展開する点だな。
勿論、冒頭は清麿がコンサート会場に来て、さらにガッシュが潜入を試みる所から始まるんだけど、作劇の視点が追ってるのは主役二人じゃなくて、「ティオ&恵」方なのだ。
「ティオ&恵」の視点でガッシュがどんな奴か(「味方かも」「弱虫の上に敵」等)を語らせてる点、或いは今回の悪役の狙いがガッシュではなくティオである点などがその証拠。
つまり今回の主役は「ティオ&恵」であって、ガッシュと清麿は脇役なのだ。
いうなれば『朱色のティオ!!』という番組にガッシュと清麿がゲスト出演してるかのような構図になっており、これまた斬新的な状態だと感心した。
勿論見所はそれだけでなく、かつての友も敵となるバトルの設定、そしてその執拗な戦いが当事者の心を蝕んでるというプロセス、それを踏まえてのティオの人間不信ぶりもお見事。
いたいけな女の子がそういう殺伐とした心理に追い込まれてる状況は、本作のハードぶりをうまく表現している。
ハードぶりといえば、中盤のガッシュの流血、そして後半部の恵&ティオの負傷と、女子供とて容赦しない敵攻撃の徹底ぶりにも目を引く。
思えば自主規制とかクレームかわしとかで、最近はそこら辺の暴力描写がお粗末=「悪役が悪役として機能してない」作品が多いが、本作においてはそんな事お構い無しに、悪役が非道ぶりを徹底していていてシッカリしている。
だからこそ、ヒロインピンチに駆けつける清麿&ガッシュの登場が盛り上がるのだろう。
クサい表現かもしれないが、白馬に乗った王子様(ヒーローでも可)という場面設定を徹底して描いている点で、主人公側のヒロイズムを発し、受け手の感情移入を巧く促しているのだ。
ここら辺りは、特撮や時代劇を問わずにヒーロー作品を輩出し続けた東映(アニメーション)の面目躍如だろう。
なお今回は二つの宿題を残して、次回への引きとなった。
一つは、敵との決着。
もう一つは、ティオの人間不信との決着。
そういう引きの張り方も、本作の誉めるべき点であろう。
921 名前:風の谷の名無しさん :03/07/13 10:55 ID:2kKR0v93
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