06/03/27 23:37:07 9hyE9DHn
”はっきりいって絶望的である”
今までの数々の展開を見て、友人である八雲の勝利の可能性についてサラはそう感じた。
まったくもって悲しくなるが、
今、プッシュされている沢近や、振られるにせよくっつくにせよこれから確実に決着がある天満と、
シリーズとして面白くない漫画編になってしまう八雲との間には
絶対的な作者愛の差が存在する。
八雲が播磨の気持ちに気付いたという伏線もスルーされてしまったのだ。
修学旅行ということもあり、八雲は今後の出番すら危ういだろう。
八雲にできることといえば、これからの展開の中で新たなカップリング(例:袴or新キャラ)を無理やりにでも作り、
新学年編の(あるとすればだが)ストーリーに向けてキャラクターを確立することぐらいだろう。
「八雲、私は、花井先輩とかとの絡みをつくれば、いい線いくと思うんだけど」
負けることが確定した試合に向かうような八雲にサラは残酷な提案をする。
八雲はびっくりしたような顔をしてサラの方を見たが、
黙って頷き、そのまま相手である沢近の方に向かった。
小さな背中がサラの視界内に映る。
「……………八雲、わたしは」
その背中を見ている内に居たたまれなくなり、何かを言いかけるサラ。
それを。
「ところでサラ。一つ確認していい?」
場違いなほど平然とした声で、八雲が遮った。
「………いいよ。なに?」
伏目で八雲を見るサラ。
八雲は沢近を見据えたまま、
「ええ、花井先輩もいいんだけど――
別に、アレを倒してしまっても構わないんでしょう?」
そんな、トンデモナイ事を口にした。
「八雲、それは――
――はい!遠慮はいらないわ!がつんと痛い目にあわせてやって!!」
「そう。なら、期待に応えてみる」
哂いながら八雲が動いた。