06/01/19 17:43:47 46USQJ2a
軍儀をする王とアカズ
王(全く間をおかず急所急所を攻めてくる。鋭さは増すばかりだ。
しかし、息苦しくはない。むしろ楽しくすらある。そういう局面に手が導かれているからだ。
それはこやつが余よりもまだ数段高みから打っている証。一体どこまで強くなる。)
アカズ「総帥様。わだす、変です。」
アカズの指から水玉状のものが浮き上がる。
「止まらないんです。」
王(覚醒…!!)
アカズ「素晴らしい手が次々と洪水みたいに頭になだれ込んできて。わだすもっと強くなれる。」
アカズの周りに水玉状のものが宿っている。
王(これからだったのだ。強くなるのは。)
アカズ「少すお休みをいただけませんか?」
王「どうかしたのか?」
アカズ「いえ、部屋でかきとめておきたいんです。浮かんでくる手を全部。」
王「その目でか?」アカズ「描くといっても駒を並べるだけです。そうすると絶対忘れないんです。」
王「わかった。休め。」(これまでの棋譜を全て?愚問だな。)
その場から立ち去ろうとするアカズ。
王「おい。名は?何と申す。」
アカズ「わだすのですか?コッココ、コムギです!」
王「コムギか…うむ」
コムギ「総帥様は…総帥様のお名前は何とおっしゃられるのですか?」
王(余の…名前…余は…何という…?)
「ピトー」
ピトー「はっ。何でございましょう?」
王「プフ!ユピー!」
三人が王の前に集まる。
王「余の名前は何という?」
プフ「恐れながら申し上げます。王は王です。それ以外の何者でもなく唯一無二の存在。」
王「それはただの前提であろうが。王は称号。称号は所詮冠で名前ではない。ユピーはどうだ?」
ユピー「私には荷が勝ち過ぎる問題。到底答えを持ち得る事かないませぬ。」
王「ピトー」
ピトー「んー、やはり王御自身のお気持ちが一番大事でございます。王御自身が最も相応しい
と思われる名を付けられるのがよろしいかと。」
王「ふ…む。まぁよいわ。」
プフ「お名前は選別の後でも遅くありません。」
何かを考える王
プフ「王、何か?気掛かりがおありならば私奴等に。」
王「コムギの全身が光りに包まれていた。」
プフ「コムギ?」王「アカズの女だ。」
プフ(あのような者の名前を…)
王「ピトー。もしもコムギを今回の方法で選別していたらどうなっていた?」
ピトー「死んでますね。あくまで選別は兵士たりうる肉体と精神の持ち主を選ぶためのやり方ですから。」
プフ(王…どうか。)
王「コムギと出会って強さにも色々あると学んだ。例えばここへ来る途中余は」
プフ(王…どうかおやめ下さい…!!)
「子供を殺した。」
プフ(王…!!決して言ってはいけません!!似合わない!!相応しくない!!)
「あの子供ももしかしたらある分野で余を凌駕する才を目覚めさせていたかも知れぬ。」
プフ(絶対の王が自らの行為を悔いるなど!!)
「その芽を…余はつんだ。たいした意味もなくつんだ。」
プフ(絶対にその先は言ってはいけない!!!)
次の瞬間、王は禍々しい表情(笑み?)を浮かべる。
終わり