06/10/16 13:10:06 flf/WLtQ0
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大学夜間部:東海地方で次々募集停止 教育格差拡大に懸念
苦学生の象徴「夜学」が次々に姿を消している。東海地方で6校あった大学夜間部
のうち、日本福祉大と愛知大、名城大が00年から05年にかけて学生募集を停止
した。岐阜大は07年、愛知県立大は09年に募集を停止し、存続するのは名古屋
工大の1校だけだ。募集を停止する各大学は「勤労学生の減少」を理由に挙げる。
専門家からは「経済的に苦しい家庭に生まれた子供の行く大学がなくなってしまう」と、
さらなる教育格差の拡大を心配する声が上がっている。【浜名晋一】
「働きながら学び、異なる世代の人と机を並べられるのが魅力。廃止を撤回して
ほしい」。愛知県立大英米学科4年の真野由紀さん(24)は、募集停止の方針を残念
がった。先月19日、名古屋市内で存廃をテーマに、学生約10人と県議との意見
交換会が開かれ、学生から反発の声が噴出した。昼間、喫茶店でアルバイトをした
後、大学に通う松岡浩平さん(21)=3年=は県議に対し、「家計を助けるためにも、
学費の安い夜間はありがたい」と強調した。
同大では主に夜に授業がある「夜間主コース」に996人が在籍する。学費は昼間主
コースの半額の約27万円で、ここ3年間の入試倍率は4~5倍と人気が高い。しかし、
勤労学生の比率は大幅に低下し、98年度には全体の62.6%と半数を超えていた
が、今年度は25%に。関係者は「昼間部の受験に失敗した学生が志望した結果だ」
と、夜間部本来の意義が失われている現状を指摘する。
このため、県は「勤労学生に高等教育を提供するという夜間大学の本来の趣旨から
逸脱している」として、今年3月に募集停止を決定した。