06/04/22 13:52:38 lQnsQtVV0
異邦人
中大生が街に向かい 両手をひろげ
散った夢を はかなげに つかもうとしている
その姿は きのうまでの 何も知らない私
あなたにこの指が 届くと信じていた
早稲田慶応 明治法政
落ちた日の帰り際 歩いた道
あなたにとって私 ただの通りすがり
ちょっと ふり向いてみただけの中大生
都心へ行く 人の波に 背中を向けて
山の上の 学び舎へ いそいそとかよった
野猿の森 木枯らし吹く 迫るような けものみち
人里 遠くきた 白亜の収容所に
時が過ぎても 僻地コンプは
癒されることもなく 心の傷
卒業 証書破り ひとり笑ってみせ
あとは哀しみをもて余す 中大生
あとは哀しみをもて余す 中大生