04/04/06 00:42 eOrefdfk
ありのままでいることに罪悪感を持たせるような緊張した家庭で育つと、
子供は親に認められて生き延びるために、素直な感情やありのまま
愛されたいという欲求を抑圧せざるを得ません。それどころかそうした感情に罪悪感を持ち
それを心の奥深くにしまい込んで蓋をしてしまいます。
蓋をされた「子供」は今も心の中にいるんですが抑圧されているので意識できません。
むしろ自分が過去の親の位置に立ってその子を叱っていたりします。心の中で。
視線恐怖の症状はこの心の中の子供がその人に何かを訴えているサインです。
それなのに、症状が出ると恥ずかしいといって自己嫌悪します。
つまりその子に「おまえは何も言うな、恥ずかしい」といっているんです。
本人にとっては症状が出ると他人から変に思われていたたまれないからなのですが、
本当に求めているのはそういったたぐいの承認ではないと思うんです。
仮にその人がいくら他人からの承認によって自信をつけたとしても、本人が恥ずかしいといって
このサインを無視している限り、この子供は一生認めては貰えないので、その人は
いつまでたっても満たされないんです。それで「いつか拒絶されるかも」という不安が残って、
そういう場所が息苦しくなってきます。自己肯定感を自分のうちに見いだせないから、
外側に親を求めてしまって、承認されなかったときの傷を大きくしてしまうんです。
だからこの子供はまず自分自身に愛されたくて、一生懸命サインを送っていたんです。
この子供が伝えたいことは「親と同じような無理をもう言わないで」ということなんだと思います。
症状が出るとき、たぶん自分にたいしてなにかの気負いがあるんです。