03/06/14 03:42
<発砲事件>オウム真理教大阪道場に3発 けが人なし
13日午後9時15分ごろ、大阪市西成区中開1のオウム真理教(アーレフに改称)大阪道場が入るビルで、
「拳銃を撃ったような音が3発聞こえた」との電話が警察にあった。府警西成署員が駆け付けたところ、
4階の窓に拳銃で撃たれたとみられる穴が3カ所開いており、同階の天井で弾痕が1カ所、
床の上で銃弾が2発それぞれ見つかった。けが人はなかった。
約50分後、一部の報道機関に「拳銃で撃った」との内容の電話があった。先月30日にも、
オウム真理教東京道場(東京都杉並区)で発砲とみられる事件があり、この際にも同じ趣旨の電話が
報道機関にかかっている。府警は、器物損壊容疑で捜査するとともに、東京の事件との関連を調べる。
調べでは、ビルは5階建てで、4、5階部分をオウム真理教が借りている。今月1日ごろに移転してきたばかりで、
一部の出家信者が生活し、20~30人の信者が出入りしている。事件当時、4階の道場には、6、7人の信者が居たという。
穴が開いていた窓ガラスはいずれもビルの西側。何者かが、西に約30メートル離れた駐車場から道場を狙って発砲したとみられる。
報道機関への電話は「今日の午後9時1分に西成のオウムのビルに向けて、チャカ(拳銃)3発撃ちこんだ。
俺の名前は国賊征伐隊や」との内容。男の声で、一方的に切れたという。先月30日の東京道場での事件の電話でも「国賊征伐隊」を名乗っていた。
オウム真理教の大阪道場は、大阪府吹田市にあったが、今年3月、大阪市東住吉区の倉庫に移転。
しかし、近くに小学校があるうえ、
住民が強く反発し、今月1日ごろ、西成区の空きビルに移転してきた。13日午前には、西成区と、
隣接する浪速区の住民約400人が参加して、移転を求める決起集会を開いたばかりだった。
現場は国道43号沿いの雑居ビル街。(毎日新聞)