【マターリ可】真宗《燃え》スレ 初重 【教団批判可】at PSY
【マターリ可】真宗《燃え》スレ 初重 【教団批判可】 - 暇つぶし2ch859:名無しさん@3周年
03/07/08 17:34
ある日、一羽のカラスが地面で佇んでいました。まだ子供で巣から落ち、戻れず、途方に暮れていました。
女の子がいました。いつもの通り道、女の子は見慣れないものを見つけ、それに近づいてみました。
行き場の無い一羽の鳥、触っても逃げない鳥に女の子は、にこやかに話し掛けました。ついてくる?、と。
まだ飛べなかったその鳥は女の子についていき、いっしょに暮らすことになりました。女の子は喜びました。
はじめてできた友だち。女の子はひとりきりでした。夏休みの間も。そのほかのときも。
寂しかった女の子はそのカラスをとてもかわいがりました。彼もそんな彼女を見るのがとても大好きでした。
いつまでもいたい。幸せなとき。それも長くは続きませんでした。女の子は空にあこがれていました。
女の子は夢を見ていました。空の夢、翼を持って羽ばたく夢。女の子は夢の話を語って聞かせました。
空にはもうひとりのわたしがいる。もし空を飛べたら、それがなんなのかわかるのにね。と。
羽があれば空を飛べるね、飛べるまでいてあげる。女の子はカラスの前で飛ぶまねをしてみせました。
「そら」が飛べるようにね、と。彼女のために飛びたい、彼女の願い、いつか飛べるのだろうか。
ある日歩けなくなった女の子はどんどん衰え、最後の夢を見た後、息を引き取りました。
最後に言葉を残し、ごめんね、約束守れなくてごめんね、飛べるまでいてあげられなくてごめんね、と。
彼は探しました。彼女は地上にはいませんでした。彼女は空を見ていた。彼女の想い、彼女の願い。
そして空を目指し、はばたいていきました。彼女のもとへ、彼女のために、彼女の笑顔を。
遠い日、遠い記憶、遠い想い出。

二本の足でそれを目指していく。

これは希望の物語。空に絶望し、飛ぶことを止め、忘れ、地に孤独で、空に想いをはせる、
かつて飛ぶことを忘れた鳥の、飛べない翼のひとりの少女の物語。
あなたにはあなたの幸せをその翼に宿しますように、最後の子には、どうか幸せの記憶を。


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