03/06/10 21:27
第8回ビハーラ全国集会(2001年9月29、30日)が、岐阜市・長良川国際会議場と
岐阜グランドホテルで、400人以上の参加者を集め開催されました。
テーマは「いのち・だれのもんやな?…願われたいのち」でした。
初日は宗教学者・山折哲雄氏の基調講演、「脳死・臓器移植」に関するパネルディスカッション
(山折哲雄氏も参加)が開かれました。
臓器移植推進派(医師) の言い分。臓器移植によって命が助かる。
臓器移植反対派(浄土真宗僧侶)の言い分。臓器移植によって差別が助長される。
「臓器移植によって差別が助長される」というのは分かりにくいのですが、
つまり、「金持ちは助かる、貧乏人は助からない」ということです。
差別の前には命すら問題にならないという立場なのでしょう。
もちろん臓器移植反対派の旗色は悪いので、山折哲雄氏は気の毒に思ったのか、
(仏教的に言えば)「臓器移植は菩薩行ではないか」と助け舟を出しました。
仏教的な意見が求められていたために、このように答えてくださったのです。
しかし、参加者の有名浄土真宗僧侶は、「そんなものは菩薩道じゃありません!」
と山折哲雄氏の意見を一蹴しました。
山折哲雄氏は、後の懇親会に出席し、二日目の「青少年のこころとビハーラ」などのトークサロン
にも参加するはずでしたが、どういうわけだか、予定をキャンセルして、すぐに帰られました。
もう、山折哲雄氏は浄土真宗系の講演などに呼んでも来てくれないでしょう。
後日談。
山折哲雄氏を一蹴した有名浄土真宗僧侶は、
「山折哲雄を言い負かしたぞ。山折哲雄は案外バカだ」と自慢していたそうです。