【宿命の対決】官渡の戦い【袁曹両陣営の思惑】at WARHIS
【宿命の対決】官渡の戦い【袁曹両陣営の思惑】 - 暇つぶし2ch325:沮授 ◆.pDAHD/fcA
12/01/05 23:36:00.42
>>289
【河北軍本陣】
(陳琳の発言を瞑目しながら聴いていた沮授は、話が終わった所でカッと目を見開く)

沮授「よくぞ申した」
----「卿の申す事ほど、真実を捉えた言はない…」

(と大声で言い放った後、退出しようとする陳琳に目配せをして話す)

沮授「(我は卿を死地に追いやるに非ず)」
----「(将士の損失を憂い、我が奇策にて敵陣の突破を図ったがそれも上手くは参らぬ)」
----「(どうやら『曹孟徳』は呂布や董卓との戦で兵術の深淵を覗き込み、その深奥に何かを見付けたらしい)」
----「(翻って我等はどうじゃ? 公孫伯珪や劉虞如きは敵ですらない)」
----「(董卓以来初めての大敵にぶつかる我等は、そのような域には達しておらぬ)」
----「(御次男を罵倒したは、我の一つの奇策よ)」
----「(袁氏の公子が我が身を顧みず死を決して突撃すると申せば、将士は喜んで命を捨てようぞ)」
----「(万余の死兵を生み出して『曹孟徳』率いる軍勢にぶつければ、こちらの被害も甚大なれど)」
----「(退くか死ぬ以外の選択は奴らには出来ぬ)」

沮鵠「(…曹、孟徳?)」

沮授「(これは、将帥が採ってはならぬ謂わば『禁じ手』よ」
----「(誰が死に、誰が生きるかすらわしには判らぬ)」
----「(わしは、きっと河北の民から赦されぬであろうな)」
----「(きっと、きっと…)」

(呟いた後、沮授は叫ぶ)

沮授「さあ、河北の勇将と鬼卒達よ」
----「眼前の曹賊を前にし、怯む我等ではないッ!!」
----「奴らは敵よ、情けは無用じゃッ!!」
----「奴らの城を焼き尽し、奴らを殲滅する事こそが天意也ッ!!」

(そう叫ぶ沮授の目には、感極まって涙すら見えた)


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