12/07/30 20:31:23.10
つづき、
さんざん悩み事に付き合わされたのだが、
嫁は近いからという理由で普通科しかない高校に進学した。
その頃はビジュアル的に難のある嫁に関心がなかったが
さすがにカチンときた。
それにその前の年の年末から彼女というものが初めて出来たので
嫁は○○さんちの田舎臭く面倒臭い長女という扱いになっていた。
で、北海道に行こうとは全く思わなかったので
春には四国に行ったし、夏は南九州に行った。
前の夏に太ましくなった嫁については興味を失っていたのだが、
進学した高校での出来事とかを月一位で手紙に書いて来ていたので
ツーリング先でとった写真をそえて送った。
そのお返しなのか嫁から地元の夏祭りでとった写真が送られてきた時には
俺の心境に大きな変化があった。
おりしも人生初彼女に振られたタイミングでもあったのだが、
男を含む友人数人と撮ったその写真の嫁は「奇跡的に」可愛かった。
水色の地に暖色の花の絵が描かれた浴衣は嫁の体型を細く見せたし、
薄く化粧した顔は高1にしては大人びていて色っぽかった。
それより何より嫁の隣のチャラい男が妙にムカついた。
それで俺は当初予定になかった北海道ツーリングをすることにした。
既に9月になっていて後期が始まる直前の計画だった。
○○さん一家宛に手紙を書くと今度は泊って行けと言われたが、
さすがに遠慮して又空き地でキャンプさせて下さいと頼んだ。
嫁の実家に3時ごろ付くともう学校が始まっていたのだが、
部活を休んでいた嫁が出迎えてくれた。
つづく