12/03/04 17:40:05.86
【真面目な男の人生】
小学生の頃。
好きだった子はクラスで目立っていた男子にバレンタインにチョコを渡し、
ファーストキスをしていた。
中学生の頃。
好きだった子は高校合格後、家庭教師に処女を捧げていた時、
僕は父親に「そんな高校行っても二流止まりだな。」と怒られていた。
高校生の頃。
夏祭り、花火大会で浴衣姿のあの子が彼氏とセックスをしていた時、
僕は夏期講習で必死だった。
大学生の頃。
気になっていた子が昼間からアパートでセックス、彼氏と汗だくで抱き合っていた時、
僕はバイトで怒られて冷や汗を流していた。
大学院の頃。
やっと仲良くなった子が、連日のセックスと彼氏からの愛の囁き、
身も心も充実した生活を送っている時、
僕は連日の徹夜実験と教授の罵倒、学位論文の執筆で肉体的にも精神的にも限界だった。
女性に縁のなかった人生。
僕は、弛みきった身体の三十路前の女性と見合いをすることになった。
僕は、その女性と結婚した。
嫁から月三万の小遣いを渡され、今日も朝から満員電車。
社会人二年目。
やっと仲良くなった嫁が、連日の不倫と元彼からの愛の囁き、
身も心も充実した生活を送っている時、
僕は連日の徹夜と上司の罵倒、営業接待で肉体的にも精神的にも限界だった。
そして今。
離婚は出世と世間体に響くし、何より今まで築いてきたものは壊したくない。
それに子供が可哀想だから我慢している。
「良い奥さんですね。」と言われる時が、一番堪える。