12/06/10 04:35:26.24
私のかみさんは、四年前に死んだ。夜中の爺のたわごとです。
50年連れ添ったのに、息子を三人も産んでくれたのに、私は何もしてやれなかった。
それぞれ、皆、もう中年のおじさんだけど、君に似ていい男になったよ。君と結婚した時、こんな美人が私についてきてくれるなんて夢心地だった。
身体が弱いのに、上の子二人は双子だから、君の命か子供の命で迷ったのに、産みたいって言ったね。もう46年前だけど、内心君が死んだらどうしようとはらはらしてたんだ。
長男の子は高校に行ってるよ。君の料理を喜んでくれたな。次男は大きいホールでコンサートして、格好よかった。三男は働き者だ。こんな形見を遺してくれたのに、四年もたつのに、まだ苦しいよ。
年だから余計さみしいんだよ。君のようにきちんと家事もできない。毎日泣いてるんだよ。子供たちとも離れて住んでいるから毎日会えないし、一人で住むには家が広すぎる。さみしい。
お迎えが来たら、会いにきてくれるかい?私は今も君が一番好きなんだよ。爺の役目はもうすぐ終わり。また新婚の時みたいな暮らしが、あの世でできたらいいな。
初めて弱音をはきました。若い人に比べれば、爺の話は大したことがないね。情けない。