10/10/21 16:04:00
>>332です。
内憂外患、と依然述べたが、そのうちの一つが義実家だった。
妻の母親も、無事に手術を終え、今では自宅に戻って普通に生活しているとのことで、
僕は義母に面会に来てくれるようにお願いしてみた。いつどうなってもおかしくない妻の状態では、
話が出来るうちに逢って貰っていた方が良い、と思ったからである。
しかし電話でのお願いに、妻の母親はそれを断ってきた。
「そんな状態の娘を見たら、私が落ち込んでしまうから」との理由で。
僕は親子ってそんなものなのか?という疑問を抑えて、了解した。
しかしその翌日に、義兄から電話が掛かってきた。
「こんな状態の母親になんと言うことを持ちかけるのか?それで体調を崩したらどうしてくれる?
俺にはもう肉親は母親しかいないのだから、もしこれで母親がどうかしてしまったら、俺は一人になってしまうではないか!」
と、激昂した口調での電話だった。僕は感情を抑えて話した。
「もう妻と会話できる機会がなくなるかもしれません。何か方法は無いでしょうか?」と。
義兄は、「もうお前のところに嫁にやったのだから、うちの姓(旧姓)ではなくなっているんだし、
そっちはそっちでやってくれ。こっちも大変なんだから。」と言われてまでは、こちらも食い下がる訳にはいかなかった。
結局、義母は、葬儀の日まで来ることはなかった。義兄はこの日以来、僕のことを好ましく思わないようになった。
続きます。