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2008年5月15日 朝日新聞関東版 朝刊「声」
東京都 主婦 36歳
先日、夫と喧嘩した。些細なことだが「主婦は車に疎い」というのだ。私は反論した。
確かに私は車には興味はないし疎いが、カチンときたのは「主婦は」の件(くだり)だ。
親類や友人たちの集まりで会社勤めの人たちから「専業主婦は物を知らない」「専
業主婦はひまだ」などの言葉を聞く。その場は聞き流すが、気持ちいいものではない。
朝から家族の朝食を作り、長男を学校に送り出し、長女の幼稚園のお弁当作り。まだ
2歳の次女の着替えの手伝いやオムツ換え、洗濯や掃除、片付け。その合間に自分の
朝食や身支度など。昼間はPTA活動や行事もあり、全く忙しい。
母の日にちなみ、アメリカの人材情報会社が子供のいる専業主婦の家事や育児を
金銭で測るといくらになるか、試算したという。料理をコックに、子供の世話を保育士に、
車での送迎を運転手にそれぞれ外注したと仮定して精算し、超過勤務も含めると年俸
1200万円に相当するとの報道だった。
共働きが当たり前の世の中、国の少子化対策も共働き家庭が中心だ。でも専業主婦
だってたくさんいる。会社勤めも大変だろうが、主婦だって立派な仕事と、叫びたい。