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市民球場跡地利用 市の計画に批判続出(RCC 2009年2月12日)
広島市民球場の跡地に広場や森を整備するとしている広島市の計画をめぐって新たな動きです。
集客効果などを疑問視する球場周辺の商店街関係者や住民たちが12日、新たに協議会を設置し、市に対し計画の修正を求めることを決めました。
「きょう初めて開かれるこの会合には、そごうやデオデオなど、この地域に古くから根ざす団体や企業が集まりました」(小林康秀キャスター)
12日発足した協議会は、市民球場周辺の商店街組合やデパート、ホテル、それに町内会や社会福祉協議会など11の団体や企業がメンバーとなっています。
「跡地利用の計画は、市民や中心商店街や市民など関係者、ステークホルダーの共感を得られていない。もの申す会にしたい」(市中央部商店街振興組合 望月代表理事)
先月末、広島市は市民球場の跡地利用について、大部分を広場とし、その周辺に森を整備する最終計画を公表しました。中心には折り鶴を展示するホールを建設するとしています。
こうした市の方針に対し、市議会からは、「広場で集客は見込めない」と、反対の声が相次いでいました。
秋葉市長自身は、次のような考え方を示しました。
「ニューヨークのセントラルパークを造る時もそういう議論がありました。町の中心的存在に広場がいるのかと。しかし今やニューヨーカーの誇り、セントラルパークなしでNYは語れない存在となっています。
平和公園に屋台は考えられませんが、フードフェスティバルを開催する可能性も考えられる。これは2日間で80万人も来る人気イベントです。こういうことを開催する可能性を考えていけばいいと」(広島市 秋葉忠利市長)
「えー、セントラルパークですか? 彼の美学でしょうね。そういうものがあって、さらににぎわいがあればわれわれは歓迎します」(望月代表理事)
12日集まった球場周辺の商店街などの関係者からは、市の計画では、▽にぎわいを創出できない、▽もう少し時間をかけて、話し合うべき、といった意見が出ました。
そして、▽利用計画を修正することと、▽改めて計画を検討する場として住民や商業関係者を加えた協議の場を設けることを求める請願書を、市議会に提出することを決めました。
「どちらにしてもいえるのは、行政のやり方というのはどうなのかなという部分もありまして」
「わたくしどもホテル、デオデオ、そごうが近隣の大型施設になりますので、今後どういう風になるのかと。観光産業の中にホテルは組み込まれている。集客ができるものをと、観光産業の代表として発言していきたい」
「原爆関係にしても地元ですし、本川というのは小学校も慰霊碑ございますし、いろいろ注目されている小学校ですが、やはり今後の公園計画はそれなりに進んでいかなければいけないと思います。地元の声を聞いていただきたい」(協議会の参加者)
広島市は、新年度当初予算案に秋以降に計画している市民球場の解体費などは盛り込まず、観客スタンドの一部を保存するための調査測量費などを計上しています。これから跡地をめぐる議論は、来週16日から始まる市議会に移ります。
「商店街とかデパートとか、周りの人たちは、あの場でのにぎわいを失うことに危機感を持っている」
―遅きに失した感は?
「でもまだ動ける、決まったとおっしゃっているが、まだまだ。実に雑な計画、決まったわけではない」(望月代表理事)
協議会では、広島商工会議所と協調しながら、来週以降、この請願書を市議会に提出する予定です。また、署名活動をすることも視野に入れながら広島市に見直しを求めていくと話しています。(2/12 18:55)