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球場跡地利用で調整難航=市は原爆ドームと調和重視-保存の声も・広島(時事通信 '09/1/4)
プロ野球広島東洋カープが51年間にわたって本拠地とした広島市民球場(広島市)が3月に幕を閉じる。
跡地は年間100万人以上が訪れる市中心街の一等地だ。市は道を挟んだ原爆ドームと調和の取れた整備案を提示。
市民からは「戦後復興のシンボル」である球場を残してほしいとの声も寄せられ、今月中に示される市の最終案に注目が集まる。
市は当初、球場を解体して跡地を二つのゾーンに分けて整備する案を示した。
西側は公園を造って原爆ドーム周辺と調和の取れた空間に、東側は国内外から市に届く「折り鶴」を保存展示する場を設けるとした。
周辺商店街が加盟する中央部商店街振興組合で青年部会長を務める若狭利康さん(52)は「市民球場は広島の戦後復興の象徴。そこには心理的な高揚感があった」と話す。
球場周辺のにぎわいがなくなることに懸念を隠さない。