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両耳に障害を持つ作曲家として知られる佐村河内守(さむらごうち・まもる)さんが、代表作の交響曲などを別人に作ってもらっていたことが
明らかになり、騒動となっている。「18年間、ゴーストライターをしていた」と名乗り出た大学講師の新垣隆さんは、2月6日の記者会見で
「(佐村河内さんの)耳が聞こえないと感じたことはない」と語り、さらなる衝撃を与えた。
佐村河内さんは、耳が聞こえないにもかかわらず、壮大なクラシック曲を作り出しているということで注目を集めてきた。代表作「交響曲第1番
HIROSHIMA」は、NHKの番組で取り上げられたこともあり、クラシックとしては異例の10万枚を超える大ヒットとなっている。
「現代のベートベン」と称える声もあったほどだが、今回の騒動を受けて、レコード会社はCDの出荷を停止した。
これまで佐村河内さん名義で発売されたCDを購入したファンのなかには、「耳が聞こえない佐村河内さんが作曲しているから買った」という人も
いるのではないか。おそらく「だまされた!」と憤っていることだろう。では、そんなファンは、レコード会社やCDショップに対して、
「CDを返却するから、金を返してくれ」と要求することができるのだろうか。
(中略)
「今回の件では、CDを購入した方が、『両耳が聞こえない障害を持つ作曲家が作った楽曲』とか、『TV番組で取り上げられて話題となっている
楽曲』といった背景事情に興味や関心を持ったことは容易に想像できます」
このように好川弁護士はCDを購入した人の心理を推測しつつ、次のように付け加えていた。
「ただ、誤解を恐れずに申し上げると、CDを購入した方の多くにとっては、『両耳が聞こえない作曲家の作品だから』という点よりも、
むしろ『評判のよい音楽だから』『すばらしい楽曲だから』という点が、購入を決めた一番の動機や目的となっていたのではないでしょうか。
そう考えると、購入者が重視したのは『音楽』そのものであり、『障害をもつ作曲家が作った』という背景事情は附随的なものにすぎません。
そうだとすれば、『別人が作った曲』という理由だけでは、契約を解除したり、取り消したり、無効を主張したりして、返金を求めることは
難しいのではないかと思います」
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