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安田浩一/著「ネットと愛国」
↓ジャパネラ中谷についての記述
彼女は事件前からブログで日記をつけている。
活動の備忘録でもあるので、私も熱心な読者の一人だった。
事件前まで、そこに描かれる彼女は幸せに満ちていた。事件前までは。
米国人の夫との豊かで恵まれた生活。
ロックスターやスポーツ選手との華麗な交遊。
彼女は幸福に満ちていた。
だが、徳島事件の公判で明らかとなった彼女の実像はあまりに平凡な、
いや、どことなく寂寥感すら漂う姿でもあった。
彼女が一緒に暮らしていたのは米国人の夫などではなく、年老いた母親である。
高校を中退した後、〇〇は工員を経てネイリストになる。
しかしそれだけで生活を維持することができず、夜はスナックで働いていた。
証人席で彼女は消え入るような声で「深く反省している」とうなだれた。
彼女にとって、ブログや在特会、「チーム関西」での活動というものは
「もう一人の自分」を際立たせるのに必要な、重要なアイテムだったのではないかとも思う。
いくつもの顔を持つのは、けっして悪いことじゃない。
虚実を使い分けて生活するのはしんどいが、そうしなければ自我を保つ事ができない時だってあるだろう。
或いは彼女にとって在特会の活動というのは、
虚実の自分を使い分けるために必要な”受け皿”として機能しているのではないかとさえ思う。
社会は彼女を見捨てた。彼女に”受け皿”を用意しなかった。
そこで彼女は自ら在特会チーム関西という”受け皿”を見つけたのではないか、と思うのだ。
(注:○○は「中谷」。安田氏の配慮で伏字になった)