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名古屋大大学院医学系研究科の鬼頭浩史准教授(整形外科学)らのグループは、乗り物の酔い止め薬に使われる「メクロジン」に、
骨の伸長促進作用があることを突き止め、5日までに米オンライン科学誌プロスワンで発表した。
成人でも120~130センチと極端な低身長をもたらす難病、軟骨無形成症の治療に応用できる可能性がある。
安全性が確認され長く使用されてきた薬であり、早期の臨床治験も期待できるという。
鬼頭准教授によると、軟骨無形成症は遺伝子の突然変異により、1万5千人に1人ほどの割合で生まれる。
骨の成長を抑制する受容体「FGFR3」が過剰に活性化して発症し、低身長だけでなく脊柱管狭窄(きょうさく)症など重篤な症状ももたらす。
グループは、かぜ薬や痛み止めなど認可済みの医薬品1186種を、ラットの軟骨由来の細胞に順に添加。
メクロジンにFGFR3の作用を抑える効果があることを発見した。
実際に胎生期のマウスから採取した骨へ添加する実験では、骨の伸長促進効果を確認。
病気でなく体質的に身長の低い人でも、FGFR3を制御して骨を伸ばし、身長を高くできる可能性もあるという。
グループは今後、動物実験で長期利用の安全性や、有効な投与濃度などを確認する。
鬼頭准教授は「動物実験を経て、早期の臨床試験にもつなげられる可能性がある」と期待している。
URLリンク(www.nikkei.com)