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週プレNEWS 9月5日(木)10時10分配信
福島で甲状腺がんと診断される子供が増え続けている―。
福島県では、福島第一原発事故による放射能被曝の影響を調べる「県民健康管理調査」が、原発事故発生
当時18歳以下だった子供たちを対象に行なわれている。(中略)
8月20日、福島市で開かれた県民健康管理調査検討委員会の席で2012年度の検査結果の中間報告が
され、前回6月には12人だった甲状腺がんと確定診断された子供の数が、今回、新たに6人増えて計1
8人になってしまった。
この人数が意味するものは、いったいなんなのか。「ふくしま集団疎開裁判」の弁護人を務める弁護士の
井戸謙一氏がこう話す。
「子供の甲状腺がんの罹患(りかん)率は、100万人に1人といわれています。ですが、福島県の人口
が約200万人、そのうち今回の調査の対象となっている子供たちは約36万人です。これだけ見ても明
らかに人数が多く、何か異変が起きていると判断するのが普通の考え方ではないでしょうか」
ところが、検討委員会の席上で、調査の主体となっている福島県立医大の鈴木眞一教授は、甲状腺がんは
ゆっくり大きくなるのが特徴であり、診断確定した人のがんの大きさから、「2、3年以内にできたもの
ではないと考えられる」と話し、これまで一貫して原発事故と18人の甲状腺がんとの関連を否定してい
る。(中略)
前出の井戸弁護士は、調査結果報告そのものにも不信感を募らせている。
「今回は2012年度の調査結果の中間報告が出たわけですが、これによると、2次検査が必要だと言わ
れた子供が953人いて、そのうち『悪性ないし悪性疑い』が30人と発表しています。しかし、調査報
告書の資料を詳しく見てみると、953人の2次検査対象者のうち、実際に2次検査が終わっている子供
は594人なんです。つまり、まだ2次検査を受けていない子供たちが359人もいるわけです。統計的
に見ても、そのなかから『悪性ないし悪性疑い』は出ると考えられます」
しかし、検討委員会では、あたかも2次検査対象者全員が検査を終えたかのように発表していた。(以下略)
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)