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京都大の阿形清和教授(発生生物学)らの研究グループは、水生生物「プラナリア」が体を切断されても
頭や尾が再生する仕組みを、遺伝子レベルで解明したと発表した。ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)を
使った再生医療にも応用できる可能性があるという。25日付の英科学誌ネイチャー(電子版)に掲載される。
プラナリアは、あらゆる細胞に分化できる「幹細胞」を全身に持ち、体が切断されても幹細胞が変化して
頭も尾も再生する。しかし、体を三つ以上に切断した際の中央部の「切り身」でも、頭部側から頭部が、
尾側から尾が再生する仕組みは謎だった。
グループは、切断後の幹細胞での遺伝子の変化を詳細に観察。頭部側では「ERK」という遺伝子が
活性化して頭部が再生され、尾側では「βカテニン」という遺伝子が活性化して尾への分化を促すことが
分かった。また、尾側ではβカテニンの影響でERKの働きが弱まっていることも突き止めた。
これを踏まえ、尾に近い「切り身」からは頭部を再生できないプラナリアの一種「コガタウズムシ」の
遺伝子を操作し、βカテニンの作用を弱めた個体を作製。これを細かく切断したところ、尾に近い部分からも
頭部を再生したことを確認した。
阿形教授は「他の生物でも組織の形成を決定する遺伝子が特定できれば、再生医療を進めるうえで
ヒントになる可能性がある」と話している。
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再生を観察するため六つに切断したプラナリア
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切断から7日後、それぞれ同じ向きに頭が再生したプラナリア。点線の丸印の中に目が確認できる
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