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半身不随になりたい!奇妙な願望を持つ身体完全同一性障害(BIID)
一生車ｲｽ生活―それは､ほとんどの人にとっては想像しただけで地獄のような人生だ｡だが､ｸﾛｴ･ｼﾞｪﾆﾝｸﾞﾎﾜｲﾄさん(57)にとっては､
そうではない｡彼女は､半身不随になりたい､という願望をずっと抱いている｡
ｱﾒﾘｶ･ﾕﾀ州ｿﾙﾄﾚｲｸｼﾃｨ出身のｸﾛｴさんは､身体障碍者の生活を送っている｡車ｲｽを使って移動し､状況に応じて松葉杖でも移動できるように､
膝から下に固定器具を付けている｡
しかし､段差や階段を登る必要がある時､車ｲｽから立ち上がって､固定器具も外し､普通の人と同じように歩く｡障碍があってもｱｳﾄﾄﾞｱでの
ｱｸﾃｨﾋﾞﾃｨが大好きな人は多いが､ｸﾛｴさんも多分に漏れず大好きだ｡でも､彼女がｱｳﾄﾄﾞｱで活動する時は､特別な器具を使うどころか､足の
固定器具を外し､普通に歩いて､森の中を12時間ﾄﾚｯｷﾝｸﾞしたりする｡ｽｷｰも登山も､普通の人とまったく同じように行う｡
これは一体､どういうことなのか?実はｸﾛｴさんは､身体障碍者ではなく､ただ自分を身体障碍者だと思いたいだけなのだ｡
まったく理解できないが､どうやらこれは､心の病気の一種らしい｡
2008年､医師はｸﾛｴさんを身体完全同一性障害(BIID)と診断した｡
BIIDは､ほとんど知られていない､とても深刻な強迫観念障害だ｡自分の実際の体と､自分がｲﾒｰｼﾞしている体が合わず､体の一部を切断したり
麻痺させたりした方が幸せに生活できると思い込む病気だ｡それ故､自傷行為の症状も現れる｡
BIIDの原因は､脳の一部の機能不全ではないかと考えられているが､まだはっきりしたことは分っていないため､治療法も確立されていない｡
患者数も少なく､ほとんど知られていない症状なので､患者は周りから理解してもらえず､二重に苦しまなくてはならない､辛い病だ｡
URLﾘﾝｸ(www.terrafor.net)
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Healthy Woman Dreams of Becoming Paralyzed from the Waist Down
URLﾘﾝｸ(www.odditycentral.com)
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つづく