13/04/21 23:51:51.73 XzhV6/cE0
徒然草107段
しかし、これほど男を緊張させる女というものが、いったいどれほど素晴らしいものかと言えば、これがどれもこれもろくでもない者ばかりだ。
女というものは自分勝手で欲深で物の道理が皆目分からない生き物である。
口先は達者なくせに人の口車には乗りやすく、どうでもいいことでもこちらから尋ねるとなかなか言わない。
それで用心深いのかと思うと、とんでもないことを、聞かれもしないのに自分からぺらぺらとしゃべり出すのだ。
はかりごとを巡らして表面をつくろうことにかけては男の悪知恵もかなわないが、化けの皮が後ではがれることが分からない。愚かでひねくれものなのが女というものだ。
そんな女の言うままになってよく思われようとすることが、どれだけくだらないことか分かるはずだ。
どうして女の前で緊張する必要などあろうか。
いっぽう、頭のいい女というのもまた困りもので、気味が悪いから敬遠するしかないだろう。
女を上品だとか素敵だとか思うようになったら、それはまさに女に迷って自分を見失っているということなのである。(第107段)