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トコジラミ駆除、バルカン地域の古い習慣にヒント 米大研究
駆除が困難なことで知られる吸血性の昆虫「トコジラミ(ナンキンムシ)」の画期的な駆除方法が、
バルカン半島に古くから伝わる慣習をナノスケールで研究することで開発されるかもしれない─。
ブルガリアやセルビアなどバルカン諸国の一部農村地域では、
寝る前にインゲンマメの葉をベッド周辺にまき、
翌朝、トコジラミが付いた葉を燃やして害虫を駆除する習慣がある。
米カリフォルニア大学アーバイン校の研究者らは、インゲンマメ(学名:Phaseolus vulgaris)の
葉の表面に生える微細な毛が虫の寄生を防いでいるとし、
その構造を人工的に再現する取り組みについての報告を専門誌で発表した。
インゲンマメの葉には「トライコーム(毛状突起)」と呼ばれる非常に鋭い突起物があり、
これがトコジラミの脚に突き刺さることで身動きをとれなくしていることが分かった。
研究チームは大きさも形もそっくりな試作品を開発し、
トコジラミの動きを「一時的」に止めることに成功した。
今後は、どんな場所でも長期間にわたって使用可能な「トコジラミトラップ」の開発を目指しているという。
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