13/03/09 10:54:04.64 664SBtyx0 BE:20229449-PLT(13098) ポイント特典
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2月末、シャープの亀山第1工場で、「アイフォーン5」用液晶パネルの原材料投入が止まった。遠くない時期にパネル生産はいったん停止する。
亀山第1工場は、アップルが約1000億円を負担して生産設備を入れた「アップル専用工場」である。生産品目は、昨年9月に発売となった
アイフォーン用パネルのみ。本来であれば、利益率の高いビジネスである。「かなりの痛手だ」。シャープ関係者は唇を噛んだ。
一方で、隣接する亀山第2工場のアイパッド用パネルの生産は、昨年12月に止まったままである。サムスンに加え、台湾勢なども勢いを増すタブレット端末市場で、
アイパッドの存在感は急速に低下している。現在、アイパッド用パネルをほそぼそと生産するのは韓国LG電子のみである。
アイパッドの穴を埋めるべく、亀山第2工場で受注したのが、韓国サムスン電子の32型テレビ用パネルだ。亀山第2工場はサムスン向けを中心に、
稼働率5割以上をなんとか保っている。ただ、これとて、「アイパッドの貢献を見込んでいた。テレビでは稼げない」(シャープ関係者)という。
亀山第2工場だけではない。大型パネルの堺工場も今やサムスン頼みである。堺工場の運営会社は昨夏より、鴻海グループとの合弁に切り替えている。
鴻海グループとシャープの引き取り責任は半々。シャープが引き取るパネルは、大半がサムスンの40型と60型のテレビ向けで、残りを自社テレビ「アクオス」に出荷している。
■ 「サムスンはきっちり買ってくれる」
償却負担が重い巨大液晶パネル工場にとって、稼働率の安定は最大の課題である。テレビ、スマホなどトップレベルの売り上げ
規模を誇るサムスンが、今のシャープの液晶事業を支えている。
「サムスンは、『買う』と言った量はきっちり買ってくれる」(シャープ関係者)。こうした“実績”の積み重ねがあり、昨秋頃から、シャープとサムスンは、テレビ用パネルを中心とする長期供給契約の締結を模索していた。