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ロンドン五輪のボクシング男子ミドル級金メダリストで、プロ転向を志望している村田諒太(27=東洋大職)が、
フジテレビ社員としてプロデビューする可能性が3日、浮上した。村田のプロ転向を後方で支援するフジテレビは村田を自社に
入社させるプランを持っていることが判明。異例のバックアップ態勢が用意されることになりそうだ。
村田が「テレビ局社員」という異例の肩書で、プロのリングに上がる可能性が出てきた。今回のプロ転向を主導するのはフジテレビ。
関係者によると、プロ転向をした場合は現在勤務する東洋大を退職し、フジテレビが社員として迎えるプランがあるという。
前日、プロ転向の意思があることを明かし「(最終決断するには)一番強くなれる環境づくりが重要になる」と話していた村田にとっては、
願ってもない話だ。世界王者が乱立する現在のボクシング界では、王者になっても十分なファイトマネーを得られず、アルバイトを
続けなければいけない選手もいる。引退後も何の保障もない。社員となれば、将来の生活の心配をせずに、集中して競技に打ち込める。
フジテレビは過去には98年長野五輪女子モーグル金メダルの里谷多英を社員選手として支援してきた実績もある。
フジテレビがこれだけ熱を上げるのは、視聴率を稼げる可能性のあるボクシング中継というソフトを強化する思惑があるからだ。
これまでTBSがテレビ中継してきたアマチュア7冠のホープ、井上尚弥(19=大橋)の放送権を数千万円で獲得し、今週中にも
正式契約する予定。村田と井上はともに世界王者を狙える逸材で、ルックスも良くスター性十分。数年後の大みそかにはダブル世界戦
の夢も広がる。ボクシング中継で出遅れていた同局は2枚看板として売り出す意向だ。
村田は今後、プロ転向へ向けた周辺の環境を整えていく。テレビ局社員は魅力的な選択肢の一つになりそうだ。
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